222.クリスマス準備でクリフさんに相談
「……遅いなぁ」
ぽつりと、翔太は言葉とともに息を漏らす。
リアナさんがなかなか来ないどころか、連絡も来ない。
それほど忙しいのだろう、とりあえずクリフさんに連絡を取ってみるか。
プロロと電子音が響く中、クリフさんが三回のコールで出てくれた。
『どうしたんだい? シュネ君』
「あの、クリフさん……リアナさんは、何の任務についてるか、教えてもらってもいいですか?」
『構わないけど……戦闘員の任務なんだけどシルバーの追加任務はもう少しかかるかな、モネーレの討伐に時間がかかっていてね』
「……わかりました、ありがとうございます。クリフさん、いいクリスマスを過ごしてくださいね」
『ああ、ありがとう』
プツ、と電話を切って、俺は並べてある食卓を見る。
作ってからすっかり冷めたチキンもポテトも、念のためにと思って別に材料は買って置いた。
だから、リアナさんから連絡が来てから、もう一度作り直しても問題はないはずだ。
「……リアナさん」
俺はマキシムさんたちにグループラインする勇気もなくて、ただひたすら待つことしかできない。
……なんか、漫画だったら今の俺恋人を待つヒロインみたいだな。
現実でこういう体験するとは思ってなかったけど、俺は最悪なケースは考えない。
リアナさんのことを、信じている。
誠実で優しい人だってわかっているから、俺は待てる。
「…………大丈夫だ」
下心で彼女に接してない所はゼロじゃない。
でも、信じてくれた相手を待つのは本当に苦じゃない。
翔太は思い出して、席から立ち上がる。
「あ! リアナさんと一緒に遊ぶゲームの確認しとかないと!」
俺はリアナさんと今日を過ごすためにもゲーム機の確認をするのであった。




