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別離
羅、李、女剣士の三人は街に着いた。
道場に行くと人だかりが出来ていた。
羅は聞いた。「どうしたのですか?」
「先生がおなくなりになったのですよ」
「えっ。お父様」
女剣士が声を上げた。
羅も涙を流す。
「あの四人の仕業だな。仇は打ったが」李は言った。
墓場に立つ三人。
「羅は道場を守るのか」羅は頷いた。
「私もです」女剣士が言った。
「そうか、私は旅を続ける」李は馬に乗る。
「いつでも来て下さい。待ってます」
「ありがとう」そう言って李は馬を走らせた。見送る羅と女剣士。夕陽の彼方に李が消えて行く。