日脚
空模様を気にしながら なじみの喫茶店に入り
決まりのコーヒーを頼んで ひとり窓辺に腰かける
僕らが初めて待ち合わせをしたこの場所で
窓の外流れる雲を見上げながらときめきを待つよ
雲間から射す光が暖かく僕に降りそそぐ
君が来るまでもう少しだけ おだやかに包まれよう
店の時計に目を配り コーヒーを口に運んでいく
カップの底が見えてくると 不安が胸をよぎる
遠くに君の姿が浮かぶ 鼓動が高鳴る
目が合うと君は微笑みながら軽やかな足取りで
雲間から射す光がやわらかく君に降りそそぐ
僕のそばまで駆けてくる きらめきをまとって
ポケットに揺るぎない決意を握りしめて 君に告げよう
雲間から射す光が清らかに二人に降りそそぐ
目の前に広がる旅路を 二人で歩いてゆこう