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地球戦争  作者: 洲本六文
第2章「船出」
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第8話「砲撃」

鈴谷吹雪と冬月武蔵の取り引きの場で鈴谷榛名は冬月武蔵に撃たれた。

そして戦艦鈴谷が国民自由党の手に奪われるのだった。

戦艦鈴谷指令室にて

「間も無く首都海域に入ります。」

黒服の男が報告した。

「主砲発砲準備。」

冬月武蔵は静かに命じた。

「お前達、上陸準備をしなさい。ライガはセントラル1制圧部隊をレッドはセントラル2制圧部隊を率いなさい。」

その指示を聞いて、ライガと呼ばれる赤い鎧を着た黒服の男とレッドと呼ばれる黒服の男は指令室から出ていった。

「主砲発砲準備良し!」

黒服がそう告げた。

「目標ギガス帝国戦艦。撃ちなさい」

「主砲発射!」

轟音と共に主砲が炎を噴いた。

数秒後、首都港に停泊していたギガス帝国戦艦が爆発した。

戦艦鈴谷は真っ直ぐ首都へ進んでいった。

第一海上基地作戦本部室にて。

「鈴谷さん、お嬢様がお越しです。」

鈴谷吹雪の補佐役の青葉鳳翔が鈴谷吹雪に告げた。

「もう動いて大丈夫なのか?」

「ええ。もう問題ないって言われたわ」

「そうか。それは良かった。」

「ところでレイ・ソードレスとなつはまだ見つかってないの?」

「捜索部隊を派遣したが二人は見つからなかった。無事でいてくれるといいんだが……。」

「ねぇ、ずっと気になってたんだけどレイ・ソードレスは何者なの?」

「第一人体研究所で生まれた能力者だ。閃光の異名の通り高速移動能力を持っていてずっと私の護衛をしてくれている。あの日も榛名となつちゃんを基地へ連れて来るよう命じたんだが……」

「信用していいのよね?」

「ああ。信用していい。」

「じゃあそうするわ。で、これからどうするの?」

「秘密裏に建造中の対異星人迎撃戦艦「大和」と「武蔵」が完成すれば首都奪還に向け動くつもりだ。」

「その時は私も戦うわ。」

「駄目だ。危険過ぎる。」

「私だって当事者よ!」

「しかし…」

「無茶はしないから。」

「………分かった。」

その時、青葉鳳翔が口を開いた。

「敵襲です!!」

「国民自由党かっ!?」

「いえ、恐らく異星人かと!」

「青葉!榛名を頼む!!」

鈴谷吹雪は部屋を飛び出していった。

鈴谷吹雪が作戦指令室に着くとモニターに三つの艦影が映されていた。

「迎撃体制用意!」

「発射準備良し!」

「NR3発射!」

職員達が慌ただしく各迎撃フロアに指示を出していた。

「敵艦三隻、こちらに向け依然進行中!」

「鈴谷作戦本部長!指示を!」

「非戦闘職員に退避命令を!!NR8発射準備!NR8が効かなかった場合我々はここを捨てる!」

「了解!非戦闘職員は退避せよ!繰り返す非戦闘職員は退避せよ!」

「NR8発射準備!」

「発射準備完了!」

「発射!」

モニターに映る敵艦三隻に対戦艦迎撃ミサイルNR8が放たれた。

数秒後NR8が爆発し画面は真っ白になった。

「やったか?」

「敵艦三隻依然進行中!NR8効きませんでした!」

「止むを得ん!ここを捨てる!全職員退避!」

鈴谷吹雪がそう命じた時だった。

「敵の攻撃来ます!」

職員が叫んだ。

それと同時に轟音と揺れが襲って来た。

敵戦艦の主砲から放たれた弾は第一海上基地作戦指令室に命中した。

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