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地球戦争  作者: 洲本六文
第2章「船出」
6/10

第6話「敵襲」

無事に首都を脱出した3人。

しかし、次の敵が現れる。

3人の乗ったタクシーは首都を脱出し、第一海上基地に向かって走っていた。

「首都を脱出出来たし、ようやく安心出来そうね。」

「そうでもなさそうですよ。榛名お嬢様。」

「どういうこと?」

「どうやら囲まれてしまったようです。周囲に30人ほど反応あり。一人は能力者です」

その時、前方で爆発があり、タクシーは爆風に耐えきれず制御を失い、高速道路の壁に衝突し、30メートルほど進んだ先でようやく止まった。

「イタタ…何なのよ一体…」

「どうやら戦うしかなさそうだ。」

レイ・ソードレスが前方を指差すと、機関銃を持った男がいた。

ポンチョのような黒い服を着て、胸には謎のマーク、サングラス、少し白髪が混じった髪、そして不気味な雰囲気を漂わせていた。

機関銃を持った男は叫んだ。

「鈴谷榛名を捕縛せよ!他の者は殺してよし!!」

その言葉を聞いた黒服達が男の後ろからこちらへ様々な武器を持って走ってきた。

一人は拳銃、一人は日本刀、一人はバズーカ、一人は機関銃といったように多種多様だ。

「青葉の娘ッッ!鈴谷の娘を車から出すなよ!」

レイ・ソードレスは青葉なつに命令すると、腰の剣を抜き、車の外へ出た。

車の外へ出たレイ・ソードレスが一瞬光りその姿が消えたかと思うと、黒服達が叫び声をあげて次々と倒れて行った。

数秒のうちに黒服達を薙ぎ倒したレイ・ソードレスは閃光の如く機関銃の男へ斬りかかる。

その時だった。

突如現れた赤い光にレイ・ソードレスの体は後方へ弾き飛ばされた。

赤い光の正体は黒服の男の拳だった。

だが他の黒服達とは明らかに体格が違った。

まるで格闘技の選手のような体つきだった。

「殺せ」

機関銃の男がそう言うと

その黒服の男は赤い光を拳に宿らせ、レイ・ソードレスに殴りかかった。

その赤い光はまさしく炎のようだった。

レイ・ソードレスは立ち上がり黒服の男を迎え撃とうとするが、高速移動能力の連続使用によって体力が消耗しており防御の動作が間に合わなかった。

黒服の男の拳の赤い光が大きくなり、そのままレイ・ソードレスの腹部に一撃を加えた。

赤い光と共に凄まじい音を立てて、道路が崩落した。

黒服の男は崩落に巻き込まれずレイ・ソードレスのみが崩落に巻き込まれた。

「こっちに来ます!榛名お嬢様!」

「あれが能力者なの!?」

「いえ、能力者はあの機関銃の男です!」

「じゃあなんで!?」

「恐らく魔具の力による能力だと思います!!」

黒服の男は鈴谷榛名と青葉なつが乗るタクシーに向かってきた。

「今の私の手じゃ擬似太陽を一つ生み出すのが限界だわ。ここは逃げましょう。」

その時だった。後部座席の後ろの窓から青葉なつの体を一本の剣が貫いた。

同時に青葉なつが絶叫した。

「ギャァァァァァァァァァァァ、熱いィィィィ、ァァァァァァァァ」

青葉なつを貫いた剣からは高温の熱が発せられていた。

その熱は先程の男の拳のように炎のようにも見えた。

鈴谷榛名は青葉なつを助けようと後部座席に乗り込もうとした。

だがガラスが割れる音と共に鈴谷榛名は車外に引きずり出された。

鈴谷榛名が目を開けると、あの黒服の男がいた。

鈴谷榛名が目を開けたと同時に黒服の男が鈴谷榛名の腹部に一撃を加えた。

鈴谷榛名は意識を失った。

「その小娘は死んだか?」

黒服の男がタクシーのトランクの上にいる黒服の男に尋ねた。

「……………。」

タクシーのトランクの上にいる黒服の男は何も答えなかった。

「まぁいい。行くぞ。鈴谷榛名は捕縛した。」

黒服の男は鈴谷榛名の体を軽々と抱えると機関銃の男の元へ歩いて行った。

タクシーのトランクの上にいる黒服の男もそれに続いた。

機関銃の男が手を空にかざすと青い光と共にヘリコプターが機関銃の男の手から製造された。

どうやら機関銃の男の能力は製造能力らしい

黒服の男3人はヘリコプターに乗り込み鈴谷榛名を連れ去った。

高速道路にはヘリコプターの飛行音のみが響いていた。

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