俺らの青春はたぶん青色じゃなくて赤っぽい気がする
初めての小説です。文才等皆無でございます。拙い文ですが生暖かい目で見ていただけたら幸いです。
おきて〜おきて〜ちこくするぅ〜♪
おきて〜おきて〜ちこピッ…ガンッ
「ったく、あの野郎…!!」
何が起きたかわからないだろう、残念。
俺もよくわかってない。だが、朝のこの動かない頭で
まぁそれなりに考えてみたところ、そうだな
俺は目覚ましを止めた、そして投げた。
あまりのウザさに…ハァ…
俺、佐藤遥也の大事な大事な目覚まし時計…
あの録音できるやつな、それの俺が前まで設定してた“母ちゃんがフライパンを叩く音”を消して
冒頭にあるとおりのアホ丸出しな目覚ましに変えたヤツがいる
まったく。ふざけんなよな、俺もうフライパンの音じゃないと起きれないの…とか周りに言ってネタにしてたのに…カンカンカンッガンッって途中ちょっと叩くの強くなるんだよな…はぁ……アイツの声でも起きれんじゃんかよ…
そして、俺の大事な大事な、大事な事だから大事って二回言った、そう大事な、あ、まって、二回どころじゃなくな…キリがねぇな、やめよ
まぁフライパンサウンドを消してあの声を録音したヤツな、佐々岡幸嬉、俺の幼なじみ…100%アイツだろ…
「はる…おきてる?」
「…あー、起きてるよ…最悪の気分だけどな」
俺の部屋の戸を開けてひょっこり顔を出したのは
弟の佐藤柚希。今年で中学3年になる。ちなみに俺と幸嬉は高2な。
「朝ごはんできてる」
「わかった、今行く…ぅー、あー、起きたくなぁい…」
「はるうるさい、さっさとしないとご飯抜きにするよ」
バタンッ
あ、ちょ、まってまって、嘘だからと焦ったところで柚希は部屋の外。1階から「はる起きてたー?」「…寝てた」って母ちゃんと柚希の声がする。まてまて、起きただろ?兄ちゃんは起きてただろ、柚希よ?
「はーーるーーー!!!起きなさいってば!!!」
ほら柚希、お前が嘘なんかつくから母ちゃんのお叱りメーター若干上がったじゃんか、どーしてくれるんだ。
しょーがねぇ、朝から俺の気分は急降下
学校で思う存分憂さ晴らししてやるから覚悟しとけ、と俺は心に決めつつ、どうせ今日も遅刻してくるであろう幼馴染みを思い浮かべながら朝ご飯を食べるのであった…
考え事とご飯同時進行とか俺、効率良すぎじゃねぇ??