第二章 第一話 母乳のアイドル・ミルキーモモ2
「へっ?母乳?」
「そ。母乳。かわいいだけじゃ売れない。モモちゃんは、清楚な感じがするから、そのギャップで売ろうという訳。「えっ!?やっぱりエラル家の出なの?」的な。」
ラナが、ノリノリでのたまう。
「あの、スサノオ陛下や、タケル陛下も、「母乳」の逸話は有名よぉ~」
「エロい話でしょ・・・」
ハルモニアが、突っ込む。
「母性と、ロリっ子のコラボ!これは外せない!」
ぼかッ!
「あだッ!」
「下品よ。これでもあんた・・・「勇者の一族」の最低ラインを心得ているの?別の意味で最低よ。」
「そういうけどね・・・私ら、「ニート志望」だったじゃん?」
「それでも、「越えて」はならぬ一線がある・・・」
「しかしねえ・・・風紀的な問題が・・・」
ハルモニアたちは、顔をつきあわせた。
「「「どーしたものか・・・」」」
そんな時、ユイがため息をついた。
「世代が変れば、悩むことも変るのね・・・」
言わば、戦時中に生きていた世代のユイからすれば、超絶におバカな話である。
「あのね・・・需要と供給というものがある。理想的なのは、「お客」が「欲しい」と思うものを「作る」「売る」ということ。ま、そういう意味では、エメライン師の「クリスタル像」も「需要」はあると思う。けど、「売れない」「狙った」「客層」ではなく、「別」の「客層」に「売れる」というのも、よくあること。」




