第二章 母乳のアイドル・ミルキーモモ1
その日・・・ハルモニアたちは、あるアイドル事務所を訪れていた。
「私・・・夫と事務所を立ち上げて、アイドルとして売り出したのですが・・・」
ソファに腰掛け、しょんぼりしている少女は、モモ・エラル。
キティルハルムの最新兵器・戦法を駆使して戦場で名を上げた部隊が、存在した。
その名も、キティルハルム銃士隊。
銃士隊長ダルタニアン・アルムの最強の副官の一人が、エラル家出身のアラミス・エラル。
彼女は、王立学校の在学時に結婚。
夫との間に、五人の子をもうけている。
そのうちの一人の娘が、彼女と言うわけだ。
エラル家の特徴は、地球で言うところの「アメリカンショートヘア」だ。
もう一つの特徴は、代々絶倫であることである。
美少女と名をはせた、アラミスの孫であるだけに、美少女である。
「売れないんです・・・」
「は?」
「全盛期の祖母が、国民的英雄だからって・・・そんなの甘かったんです!」
「わかる!」
ハルモニアが、同調した。
逆方向だが。
「本家や実家に頼るのも、情けなくて・・・」
立派である。
ハルモニア《だれかさん》と大違いだ。
そのときだった。
突然、事務所の奥のほうから赤ん坊の泣き声が・・・
「モモ!授乳の時間のようだ!」
「はいはーい・・・!おっぱいでちゅよ~」
夫から赤子を預けられ、我が子を抱くモモ。
「ふむ・・・」
ラナは、そんなモモをじっと見ている。
「いける・・・」
「ん?」
ハルモニアは、ラナの不穏な神波動を感じ取った。
「ま・・・まさか・・・ラナ・・・あんた・・・そこまで、変態趣味だったの?ってか、それって、「女」の思考じゃないって!」
「これだァ!「母乳のアイドル・ミルキーモモ!」
「うへ・・・お爺様は、考え付くだろうけど、口が裂けても言わんな・・・」
「魔法のプリンセス・ミ○キーモモ」からです。アホなネタですみません。