表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイブリッド・トラベラーズ  作者: SHIN
第一部 トラルティール
12/24

第二章 第四話 滝川クリスタル、クリスタル鉱へ行く2

ウズドガルド大公領の鉱山の一つ、リナステア鉱山。

元々、クリスタルの鉱山として知られていたが、ライテスのオリハルコン・アダマンタイト複合ハンドドリル掘削機が導入されたことで、より安全により速く掘削が可能となった。

「わあ・・・キレイ・・・」

ラナが、感嘆の声をあげた。

この鉱山は、観光用の整備した道と坑道とがある。

「それだけじゃないんだなこれが。」

案内の、鉱夫長アラナスが言う。

「実はここのクリスタル・・・キティルハルムにも輸出されてるぜ。」

「え!?]

ラナは、人熊ワーベアーのおっさんの言葉に驚いた。

「ハルモニア嬢ちゃんやコハル嬢ちゃんなら、ライテス卿の孫だからよく知っているだろ。」

「ええ。」

「よく宝珠オーブや、機械の振動子、耐久レンズなどに使われるわ。キティルハルムでは、錬金術用よりも、機械の部品としての需要が多いみたい。」

「そういうこった。まあ、洒落っ気のねえキティルハルムの連中も、「宝飾品」として使う奴もいるそうだ。」

ただ・・・と、アラナスが続ける。

「クリスタルって奴ァ、硬すぎていけねえ。金属や金剛石ダイヤモンドの次に硬いときている。そこで、「ライテス卿の掘削機」って訳だ。」

「まあ、最近じゃ、ミケランジェロ一族の彫刻家が、変った作品をクリスタルで作っているようだけど。」

滝川クリスタルがいった。

「マッチョな男性像や、猫神バステトのノワール二世前女王像・・・今じゃ、「スケルトン像」を手が手いるそうだけど・・・」

「もとより、「スケルトン」だと思うけど・・・」

ラナが呟く。

「うんにゃ・・・俺には芸術はわからんが・・・発想はわかるぜ・・・「骸骨」だよ・・・」

髑髏スカル?」

「「骸骨」と「スケルトン」をかけてるのよ・・・ライテス卿が考え付いてもやらないことをあの一族は、やるから・・・」

いいつつ、奥へ到達する。

「これが、偉大なる「大総合導師」だ!」

ハルモニアとコハルは、絶句した。

そのクリスタル像は、紛れもなく・・・

竜鳥ドラゴバード姿の・・・それも、「連合軍総参謀」の頃のライテスの姿だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ