第二章 第二話 和解?
「まさか・・・こんなことが・・・」
「・・・・・・」
ユーフェルとライテスは、ただただ驚いていた。
それまで不敗を誇っていたレーザーパンダ部隊が敗れたことに・・・
「面目ありません・・・大旦那様・・・」
隊長にして「族長」のレルが、落ち込んでいる。
「して・・・どのようにやられた?」
「はい・・・銃身のブレ・・・あるいは「ガンアクション」の隙をつかれたものと・・・「レーザー」とは光・・・発射してからかわせるものではございませぬ。」
「いい着眼点だね。小動物のくせしてよく勉強している。」
襲撃者・・・その女性はくつろぎつつ言う。
「申し訳ない。アリス・ワンダーランド卿。ご子息は、現在は神聖騎士の身の上。ここは退いていただけないだろうか。」
ユーフェルが、遠慮がちに声をかけた。
「ま・・・いいっしょ陛下。しかし・・・退役の暁には・・・」
「わ・・・わかっている・・・」
「こ・・・怖かった・・・まさか、あんな人がいたとは・・・」
ハルモニアが、戦慄していた。
「もし、「アレ」を超魔王との戦いにやられたら・・・総崩れだったかもしれん。」
ライテスが、冷や汗をかいた。
「確かに、戦略が崩されそうね・・・」
ルミナリアが同意した。
「まだ未成年だけど、いい見合いの相手もいる。」
「へっ・・・?」
「なんか、あんたの部下の娘だって言ってたな・・・」
「ま・・・まさか・・・」
ピーターの脳裏に、黄金騎士に昇格した二人の部下の姿が浮かんだ。
「あいつら・・・結婚してたっけ・・・バブスとバスター・・・!まさか・・・!」
「逐一、報告はもらってたよ。」
「あいつら・・・スパイだったかぁッ!」
ピーターは、絶叫した。