表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイブリッド・トラベラーズ  作者: SHIN
第一部 トラルティール
1/24

プロローグ

トラルティール総合学院の卒業生の三人は、国王ユーフェルに呼び出された。

ユーフェルは、気さくな王として知られる。

この世界では、王が「客」として人に会う場合は、応接間と相場が決まっている。

いつもは、応接間に通されるのに、謁見の間である。

「なぜ、呼び出されたかわかるか?」

「いいえ。」

開口一番に、ハルモニア・ライテスは応えた。

「これだ・・・お前の母親は、物分りがよかったが・・・」

ハルモニアは、むっとする。

いつもコレだ・・・

この大叔父は、いつも勇者だった母親と比較する。

「はいはーい!どういうことでしょ~?」

能天気に尋ねたのは、ドナ・ティアムル。

「進路希望に「ニート」とある!」

「何か問題でも?」

ハルモニアの従姉妹のコハル・ライテスが、仏頂面で聞く。

「大アリだ!そなたら、卒業生の中でも「主席」だ!それが「ニート」だと!?外聞が悪いわ!特にハルモニアとコハルの祖父であるライテスは、三男で生活に困らん立場であるというのに、みっちり学び、修行し騎士まで勤め、「連合軍総参謀」まで勤めたのだぞ!」

「その結果が、仕事浸けの「アホ総合導師」です。未だに、ウチの池には祖父の創った「銀魚ぎんぎょ」が、泳いでいます。」

「くくく・・・」

そのハルモニアの返答に、ユーフェルは、不穏な笑みを浮かべた。

「「「!!!」」」

三人の背筋が、凍った。

「いいだろう。遊びが仕事の職に就けてやる。が、怠けるなよ・・・」

なまじ国王が身内であると、こういうとき怖い・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ