御神様はかく過ごせり
どうもこんにちは。
かなり更新が遅れてしまいました。
とりあえずどうぞ。
やあやあ諸君、おはよう! 元気かね!?
ちなみに僕は元気だ! やはり朝から元気がいいと一日が素晴らしいものになるね!
「……神楽さん、どこに向かって話しているのですか?」
「はっはっは、気にすることはないさ舞君! では行こうか!」
「おはようございます神楽さん、朝ごはんはもう出来ていますよ」
「いやはやいつも申し訳ない! これは今月の食費です!」
舞君の母君、雪絵さんに食費の入った封筒を渡す。
「いえ、お金は構いません。私たちが勝手にやっていることですから」
「では僕の食事を豪華にするのにでも使ってください!」
「ふふふ、わかりました。ではありがたく使わせて頂きますね」
このやり取りは毎回やっている。お決まりの会話なのだ。
「やあ神楽くん、おはよう」
「ええ、おはようございます! 今日も早いですね!」
「ああ。舞をよろしく頼むよ。では行ってくる」
「はい、頑張って下さいね」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい!!」
舞君の父君、豊氏を送り出したあとは3人で朝食をとる。この時間は中々いいものだ。豊氏も朝が早い仕事でなければ加わることが出来るのだが。
「さて、ごちそうさまでした! それでは舞君、行こうか!」
「ごちそうさまでした。お母さん、行ってきます」
「はい、いってらっしゃい。ふたりとも、気をつけてね?」
任せて下さい! 舞君は僕がしっかりと護衛しましょう!!
「神楽さんの方が事故を起こしやすいんですから、気をつけてください」
「はっはっは、これはまた厳しいね!」
舞君の言う通りだ、気をつけるとしよう。
「ではこれで」
「そうだね! また昼休みに会おう!」
学校について、それぞれの教室へ。僕は3年の教室、舞君は1年の教室へ。
「おはよう! 諸君、元気かね!?」
「よお、神楽」
「今日も朝から元気ね〜」
クラスメイトが挨拶を返す。もっと元気が良くてもいいと思うのだがね。朝はみな低血圧らしい。
「夜寝るのが遅いからだと思うのだがどうだろう!?」
「……高校生にとっては普通の時間よ。貴方が寝るのが早すぎるだけ」
静流君もなかなか機嫌が良くないようだ。といっても一日中こんな調子だがね。
「おーし、HRを始めるぞー」
「起立、礼」
いやしかし、静流君の号令は生真面目だね。たまには英語で言ってみてはどうかと提案してみようか。
「さあ、では生徒会を始めよう!」
昼休み、生徒会が毎週2回開かれる。議題は様々だ。
「会長、最近生徒の中に素行の良くない者がいるようです」
ふむ、直樹氏に小夜君がいる以上そういうこともあるだろうが、やはり良いことではないかも知れないね。無関係の人間に迷惑をかけるのは関心しない。
「よし、彼らには僕が言っておこう! なに、話せばわかってくれるさ!」
公約に掲げた文化祭の賞金は当選した週に実現成功した。あとはゆっくりとやるだけさ。
「それでは舞君、今日は僕も吹奏楽部に遊びに行こう! オカルト研究同好会はまた次だ!」
放課後、待っていた舞君に告げる。
「わかりました。あまり来ていると松崎さんに怒られてしまいますよ」
なに、心配はない。それもまたいいものだ。
舞君が行った後、オカルト研究同好会の部室へ。ここには舞君も触ってはいけない怪しげな物がいくつかある。もっとも今日を休みにしたのは他の理由があるのだがね。
――ピピピピピピ……!
ほらきた。通信機が鳴っている。正直とりたくはないが、取らないと怒られてしまうのさ。
「やあ、僕だ! 何かな!?」
――彼女のことです。
「わかっているとも! いずれ話はするつもりさ!」
――あなた様は自分の立場を……
ああわかったわかった。全く、簡単に上の立場になるものじゃないね。
「やあやあ直樹氏! 調子はどうだい!?」
「お前が来なければ最高だったな」
直樹氏の発言は真剣に捉えたら相当辛辣だ。僕はもう慣れたけどね。
「龍一、あんた新しく立ち上げた部があるんじゃないの?」
「それは今のところ僕と舞君だけしか部員がいないのだよ! だから舞君がこちらに来るとなると暇でね!」
「暇人め……」
暇とは素晴らしいものではないかね。暇のない人生は水のない川のようなものだよ。
「あまり多くても周りに迷惑をかける点では似てるかもしれないわね……」
「神楽センパーイ、そろそろ部長が来ますよー」
おお満月君、報告ご苦労。
「じゃあ松崎が来る前に帰れ」
それは寂しいね。是非最後まで舞台で踊りたいものだ。
「……貴方、また来たの」
「よいではないか! 僕も君達の音楽が聴きたいのさ!」
「なら部員として来て欲しいわね」
相変わらずお堅いね。もう少し柔軟な態度をとれれば人気も出ると思うよ。
「いやー、部長も頭堅いですよねー」
静流君が行ってしまってから満月君が言う。
「やはり神楽さんは歓迎されていないようですね。日頃の行いのせいでしょう」
「舞君、言葉とは時に凶器となるのだよ! 僕にももう少し優しい言葉が欲しいところだね!」
「神楽さんにはこのくらいが丁度かと」
それは悲しいな。僕とて感情くらいはあるのだよ?
「仲いいよな……」
「ふふっ、おふたりとも楽しそうです」
君達には敵うまい。小夜君が直樹氏のところへやって来たのも偶然ではないかもしれないね。
直樹氏、頑張ってくれたまえよ。
「何を見ているんだ、気持ち悪い」
「はっはっは! 直樹氏のあまりの凛々しさに見惚れていたのさ!」
「うわ、本格的に気持ち悪いわね……」
「ロリコンでホモですかー、救いないですねー」
うん満月君? 何かなロリコンというのは?
「それでは諸君、練習頑張ってくれたまえ!」
――はーい。
そろそろ静流君の目が本格的に怖くなってきたので退散するとしよう。
「おや」
校門に向かって歩いていると、胴着姿の女子が剣道場から出てきた。
「やあ凛君! 今日もはりきっているようだね!」
「神楽か。吹奏楽部の帰りか?」
「そうだとも! あそこはなかなか楽しいね! 君もたまには遊びに行ってみてはどうだい!?」
「ば、馬鹿なことを言うな。私は吹奏楽部に何の関係もないし、行く理由もない」
関係とは作り出すものだよ。それに、直樹氏と親しいというのは理由にならないのかな?
「まあ、君がそう言うのなら無理に勧めはしないさ! ではさらばだ!」
人とは素晴らしい。
笑い、泣き、怒り、喜び、どの瞬間を切り取っても違う世界を見せてくれる。
叶うならば、もう少しだけ、僕に夢を。
幕が降りる、その瞬間まで。
タイトルで2日間くらい悩みました。
なんというか、語呂がね………
それだけ悩んでこれかよ! とか言わないで下さい。
ネーミングセンスの欠如は本編で充分自覚中です………
というわけで神様のお話でしたが、かなり難産でした。
この作品は勢いで書いているのでボツになること事態ほとんどないのですが、今回なんとテイク3でやっと形になりました。
こちらはほのぼのが売りなのでシリアスはお呼びでないのです。
次回は霊媒様のお話です。
………霊媒ってだけで人を指しますよね?




