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第一話 入学式

ライトノベル分類の大賞部門に送り続けた作品です

一次予選に入ることなく落ちてしまいました

この頃はライトノベルの意味が分からなくてこんなのを書いていました

物語重視に作られた「帥丙ラジカル」をよろしくお願いします

廃墟アジト

 「げえ!まじで帥丙ちゃん!あのフジシマ高校受かっちゃったの!?」

 頭が尖っている金髪な男にそう言った

 「だから試験なんてサボればいいって言ったんだよ、どうすんだよ暴走族。あそこ規則厳しいらしいぜ?」

不良グループのリーダーが帥丙にそう言った

 「族抜けはリンチ執行らしいな」

不良グループが帥丙水人が高校に受かった事に腹を立てている。帥丙も高校が受かった事に喜んではいなかった

 「分かってるよ。俺だって受かると思っていなかったよ。」

不良グループのリーダーが馬鹿にしてる声で帥丙にこう言った

 「どうせお前の親父が怖くて試験受けたんだろ?」

 「当たり」

「ちょっと待てよ。いっつも授業サボって外でブラブラしてるお前がどうしてテスト受かったんだ?一般入試だろ?」

赤いリーゼントの男が帥丙がどうしてフジシマ高校に受かったか質問した。普通ならありえない。

 「カンニングしたら受かった」

 「面接は?」

 「無かった」

 「しなくてよかったのに馬鹿だなお前。だから損するんだろうが」

すると帥丙は重い体を持ち上げて立ち上がった

 「ああ馬鹿だ。カンニングなんてしなけりゃ良かった。何も書かずにいりゃ、あの高校に行かなくて済んだんだよなあ。俺もっとお前らのチームにいたいよ。もっと暴れたいよ」

 「はん、また学校サボってやめればいいじゃねえか。高校は義務教育じゃねえんだよ」

確かに高校は義務教育では無い、やめたければいつでも辞めれる

 「そうだよ帥丙ちゃん。そんな学校すぐに退学すればいいだけじゃねえか」

不良グループ全員がそれに賛成した

 「そうだよなあ、お前の言うとおりだ。じゃあこういう退学の仕方をしたい」

その言葉を聞いた不良グループ達は黙って帥丙を見た

「おう」

 「どんな退学の仕方がいいんだ?聞いてやるよ」

リーダーが半笑いで言った後、帥丙は仲間の方を見てにやけた

 「族を呼んで大暴れだ」 

 

 

翌日 登校日

 住宅街にある現代的の住宅から帥丙がだるそうにドアから出てくる

 「行ってらっしゃい水人」

 「サボったらいつでも殴りに行くからな」

帥丙は家族の方を見ずに「行ってきます」とめんどくさそうに言った

学校行くのめんどくさい。それはいつも思っている。だけど今日は入学式当日ワクワクしていた。別の意味のワクワクだ

 「俺を受からせた馬鹿高校を後悔させてやる」

そう呟いた後づかづかと足音を立ててフジシマ高校へ向かった

 帥丙の住んでいる場所は新宿のどこかにある街だ。田舎でも都会でも無い所でもある。フジシマ高校とは、名門ではないがあまり知られていない高校。山が見えない所に建てられている

 帥丙の高校の制服は黒青色のブレザーをしていて男女共同ネクタイをしている。胸ポケットには王冠の絵柄が飾られている。履く靴は決まっておらず私靴でも良いそうだ

 そんなもんは関係無い。もう明日からこの暑苦しい学生服なんて着ないでいいんだ

帥丙はフジシマ高校の学生服を着た男子に着いて行った



フジシマ高校 校門

 校門の前は一本道で左右学科ごとに玄関が違う。帥丙は普通学科だから右側の玄関に入る

女子たちがワーキャーとか友達に「また一緒だね」とか騒いでる奴らが多い。男子では、ゲームの話とかエロ本の話とかをしてる奴もいた。自分の中学でフジシマ高校に受かったのは自分一人だ。嫌な気持ちがする。まあその光景も今日で最後になるからどうでもいいか

 帥丙は校門に入り玄関に向かいカバンから内ズックを取りだした後、携帯をポケットから取り出して不良グループのリーダーに電話した

 「長塚さん。用意できました?」、

『まだ、暴走族の族長からまだ許可を取っていない。こりゃ長く続きそうだ』

暴走族の人たちが大勢に絡んでくるように集まったそうだ

不良グループの青髪のロンゲが電話に変わった

『想像以上に怖いぞ帥丙!下手したら殺されそうだわ!計画経てたお前が憎い!終わったら顔面一発覚えてろよな!』

帥丙はリーダーの結果報告を聞いた後に耳から離して電話を切った

両手をポケットに入れて自分のクラスがどこかクラス表を見た。一年生のクラスは全科集めて10クラスある。普通科は1、2クラス、調理科は3、4、5クラス、情報科は6、7、8、9クラス、最後の生活科は10クラス。自分は1年2組の様だ

1年2組はこの建物の3階だ

 「めんどくせえな」

帥丙は頭を掻いた後、1年2組へと向かった



フジシマ高校 一年二組

 縦5席、横6席、一クラス30席

帥丙は適当に座ろうと窓際の前から三番目の席に座った

カバンは机の横にあるフックにかけて机に肘を付け、顔に肘を付けた手で乗せてめんどくさそうにボーッとした

 すると隣から帥丙にこう言ってきた

 「あれ?ここ僕の席だよね?」

 「あ?」

隣の奴は眼鏡をかけたひ弱そうな男がいた

  「君、名前は?」

  「帥丙水人だ」

帥丙はめんどくさそうにそう答えた

  「帥丙君の席は・・・・ここだな」

眼鏡の男は水人が座る筈だった席を座った

真っ隣だった

  「何してんのお前?」

  「だって君が僕の席に座ってるなら僕は君の席に座ってもいいってことだよね?」

  「喧嘩売ってんのか?」

  「別に、」

眼鏡の男は教科書を取り出して予習を始めた

帥丙は自分の隣で堂々と勉強しているのが気にくわなくてそいつの襟首を掴んだ

 「消えろ」

 「え?」

 「俺から消えろ目障りだ」

そう口にしたが眼鏡の男は怯えていなかった

 「仲良くしようよ、僕は松沢大輔。よろしくね☆」

空気を呼んでいないから

 「よろしくねじゃねえんだよ!!目障りだっつってんだろうが!!」

 「牛乳飲んでる?」

 「なんで牛乳の話になるんだ殺すぞテメエ!!」

 「その手を放した方がいいんじゃないかな?」

 「あ?なんだ俺と喧嘩したいのか?」

 「いやそういう意味じゃないよ。ここの先生見た?見てなかったなら早く手離した方がいいよ」

 「へえそうか!だったらお前を10発殴ってから手ぇ離してやるよ!」

 帥丙が憎い松沢を殴ろうとしたときに、教卓付近のドアが窓に目嗅げて吹き飛んだ。ドアは窓ガラスを突き破り空へと飛んでいった

 「えーどうもここのクラスの担任になった田ノ村藤尾といいます。」

 全身化け物並みの筋肉をした先生が、吹き飛ばした所から出てる煙から出てきた。割れた窓から蜂が現れたが

 「みなさん、この私立フジシマ高校に入学できて先生はとてもうれしく思っています」

そう話している時に指ピンで羽以外吹き飛ばした

帥丙はその先生を見て掴んでる襟首を離した

 「ではまず、初めての出席を取ります。相沢俊夫君」

 「は・・・・はい!」

相沢は怯えて返事した

 「おい何だ・・・・何だあれ?」

「それだけじゃないよ。僕は教室へ着く前に先生たちを見てきた。この高校普通じゃない。化け物高校だよ」

 「は!?」

 「超能力を使ったり、三つも目があったり、毛ダルマだったり、明らかに別の星から来た生物としか思えない」

 「帥丙水人君」

 「おいどう言う意味だよ・・・・ハリウッドレベルのメイクしてるんじゃないのか?」

帥丙は田ノ村の言葉を聞きとらなかった

 「あんなん出来る?」

松沢が割れたガラスに指をさした

 「・・・・・・・おいちょっとまて冗談だろ・・・・?」

その時、後ろの伝言板が巨大な風穴が出来て、帥丙の左頬から切り傷が出来て血が流れ出した

 「あれー帥丙君返事ないけどもしかして死にたいの?」

田ノ村が平然そうに帥丙にそう言った

  「え・・・・お・・・・あ・・・・し、死にたくありません!!」

  「全く返事ぐらいしてよね。先生だって暇じゃないんだから。瀬野宮安久路君」

  「ははい」

瀬野宮は震えた声でそう言った

帥丙は田ノ村に気付かれないようにしゃがんでリーダーに電話した

  『お、帥丙か!』

  「長塚さん作戦中止!作戦中止!死ぬ!」

  『やっと族長から許可貰ったよ。これで学校を崩壊出来るぜ今からそっち行って作戦実行するわ』

  「だから中止だって!この高校危な・・・!」

 リーダーはすぐに青髪のロンゲに電話させた

 『ほらよ帥丙から何か言ってやれ』

『よう帥丙!なんとか和解出来たから今からそっちに向かうわ!高校が崩壊するのがワクワクするぜぇ~!』

 「おい!止めろ!死・・・!」

その時、持ってた携帯が消えた

 「あ・・・・」

取り上げたのは田ノ村だった。田ノ村の表情はニコッとしていた

 「授業中携帯は止めようね」

そう言って携帯を簡単に握り潰した。ベキっと

 「分かりました・・・・・」

帥丙は怯えてそう答えた


暴走族のいる所

 公園の場所でリーダーが携帯をポケットにしまった

 「それで、帥丙の学校はどこだ?」

 「さあ・・・・」

 「まさかだとは思うが長塚、帥丙の学校を知らねくて俺に話したんじゃねえんだろうな」

暴走族の族長がリーダーに因縁つけて言った

 「い・・・・いえ!その・・・・・・」

 「心配するな長塚さん!」

赤いリーゼントの男が携帯を取り出した

 「あいつに発信機付けておいたから居場所が分かるし心配する必要ないぜ!!」

 「そうか熊吉!ありがとう!それじゃあ族の皆さんお願いします!帥丙の計画の実行を開始しましょう!」

リーダーがそう暴走族に叫んだ。暴走族の奴らは叫び始め、自分のバイクに乗りだしてエンジンをかけた

そしてリーダーは前を向いてこう叫んだ

 「目標はフジシマ糞高校!焼け野原みたいにしてやろうぜ!」

YEAR!と全員一斉に叫んだ後、暴走族と不良グループが動き出し、フジシマ高校に向けて走った



フジシマ高校 一年二組

 帥丙はカバンを持ってクラスから去ろうとした

 「帥丙君どこ行くんだ!」

 「逃げるんだよ!こんな化け物高校二度と来るか!」

ドアを開けて廊下に出ようとすると、オレンジ髪のツンツン髪の毛の女子が帥丙のカバンを掴んで止めた

 「どこさ来ると?勝手に出たら死ぬちゃ」

そいつは冷静な顔をしていた

 「ここにいた方がいつ命が無くなってもおかしくないぞ!」

帥丙はカバンを振り離し逃げたが、すぐに戻ってきた

  「うわああああああああああああああ!!」

後ろから樹木のトゲが襲いかかってきた。帥丙が教室に入ると樹木のトゲは追いかけるのを止めて引っ込んだ

  「やけん言うたろーが?」

  「おいウソだろ冗談だろ・・・・そこのお前!どうやったら逃げれるんだ教えろ!」

帥丙はオレンジ髪の女に死にたくないように言った

  「入学初日のうちがとがるっち思うか?」

もちろん知るわけがない。入学初日にこんな謎の多い学校の規則を全部知り尽くせるわけがない。だが帥丙は意地でも逃げようと質問した

  「黙りやがれ!じゃあ窓から逃げるよ?窓からなら大丈夫なんだろ?」

  「窓ガラスを見んしゃい」

窓ガラスを見ると、上半身の無い下半身がグラウンドの真ん中の下ら辺に転がっていた

  「何だあれ?」

  「うちの下半身ばい」

こいつは何言ってるんだ。オレンジ髪の女には足がある。言ってる事が一致してない

  「髪染めすぎて壊れた?」

  「頭薄金髪にしとるにしゃちゃりはマシばい。何でもありなんちゃこん高校。ついしゃっき遅刻してから校門に入ったいきなりにうちん上半身の一瞬にしてから焼き焦げたとよ。気の付いたら保健室んベッドで寝よったわ」

帥丙はこいつの言ってる事が理解できなかった。博多弁だから聞き取りにくいんだろう。少しは理解できるが標準語で喋れや殺すぞと思っている

  「まともに喋れや分かんねえんだよ殺すぞ」

  「しょんなかやろ?うち福岡県出身やけん標準にはしゃべれんけん」

するとスピーカーから集合のアナウンスが鳴った

  『まもなく、始業式が始まります。入学生はすみやかに体育館の玄関前に集まって下さい』

終わりの音楽が鳴った後、全員廊下へ出た

  「ほら行くばい。そういやあんた名前は?」

帥丙は何も答えずに舌打ちして急いで廊下に出た

  「名前はっち言うてるやろ!」

オレンジ髪の女は帥丙を追った



その頃、不良グループ達は

  「本当にこの道で合ってるのか!?」

  「間違いありません!携帯の地図が帥丙を指していますから!ここ右です!」

  「おう!!」

バイクを乗った俺達は右へ曲がった



フジシマ高校 体育館

 体育館の中でみんなが整列していて会話をしてうるさい状況になっている時、帥丙は隣のパーマのやつに携帯の要求を言い渡した

  (おい、携帯かせ)

  「は?なんて?」

  (携帯貸せっつってんだろうが!貸さねえとお前の髪の毛全部むしるぞ!)

  「悪い、俺携帯持ってねえんだよ」

  それを聞いた帥丙は逆方向の長い髪の男に携帯を要求した

  (携帯貸せ!数秒で済むから!)

  「え?」

  (貸せっつってんだろが!お前の携帯だ!)

  「僕のもう電池ない」

  (まだあるんだろ十分だ!)

帥丙は相手の携帯をバッと取り上げた。携帯の電源を入れると画面付いた瞬間に【電池がありません】と一秒足らずに表示された

帥丙はその携帯を長い髪の男にぶん投げて返した

  「くそぼけ!」

今度は前にいる弱そうな男に携帯を要求する

  (おいお前携帯持ってんだろ?かけたい奴がいるんだ貸して)

弱そうな男は帥丙の発言に耳が届いていない。帥丙はそいつの後ろ襟を掴んで自分の顔を見せた

  (お前俺の話聞いてんの?)

  「え?何?」

  (携帯貸せよ)

帥丙が弱そうな男に携帯をよこせと言っている時に、ステージの上では肌が緑色のパンチパーマの男が教卓の上に歩いて現れて生徒たちの方に向いた

  「えーみなさん、入学おめでとうございます。私はここの学校の校長を務める、松田藤助です。君たちは今日、晴れてここの生徒になったというわけですね。おめでとうございます」

帥丙は校長の存在に気づいていない

  (そうだ!その携帯だ!とっととよこせ!)

帥丙はすぐさま弱そうな人の携帯を借りて、リーダーの電話番号を打った



その頃、不良グループたちは

リーダーのポケットから携帯がなるが、バイクの排気ガスの音でリーダーは気づかない

  「そこを左に曲がって!お次は右です!」

  「わかった!」

すると暴走族のリーダーがイラついた表情でリーダーを見た

  「おい長塚!本当にあってるのか!もう10分もバイク走ってるぞ!」

  「大丈夫ですよ順調です!なあ熊吉!」

  「ああ!帥丙の家からまっすぐ700m先にある!問題ない!」

すると前から見て150mから離れた先に帥丙の家を見つけた

  「ほらあいつの家が見えてきた!この先行けばフジシマという今から破壊する高校が見えてくるはずだ!」

  「野郎ども!バットの用意できたか!!」

暴走族のリーダーが部下の方を向いてそう叫ぶ。部下たちは持っているとわからせるようにバットを右手で持ち上げて大声で叫んだ



フジシマ高校 体育館

 (なんで出ねえんだよ何してんだアイツ!)

「みなさんにはとっても楽しい文化祭や修学旅行、宿泊もあるわけです。この三年間、すばらしい思い出を作って卒業を迎えてください」

(このままだとあんたら人生卒業しちまうんだぞ!早く出ろ長塚さん!!)

  「あーそれとですね。不正行為や校内暴行、さまざまな規則違反がいたりすると・・・」

べきべきべき

 「ん?何の音だ?」

あれ?携帯が消えた?手がやけにスースーするため、帥丙は手に持ってた携帯を手に見てみた。携帯がない。下を向くと黒いかんしゃく玉が転がっていた。それを拾い上げると、8という白い文字が見えた

「あの入学式中に電話をしている男の子の携帯のようになりますので。くれぐれも規則を守って学校生活を励んでください」

帥丙は携帯のありさまを見て固まった。弱そうな男は潰れて丸くなった、お小遣いで5万もした携帯を見て立ったまま白目を向いて気絶した。のちに右に大きな音を立てて倒れた

それを見た生徒たちはそいつを心配して駆けつけてきた

「おい!どうした!」「何があった!」「貧血が起きたのか!?」



フジシマ高校 三階廊下

 松沢は帥丙にいろいろ話をした

  「・・・・大丈夫?」

  「うるせえ、そんなことより携帯貸せよ」

帥丙はリーダーがこっちに来るか心配で意味も無くきょろきょろしていた

  「え?まだ買ってないよ、明日買う予定だよ」

松沢はその行動を見ても気にしなかった

  「どうして携帯にこだわるのさ」

  「俺の先輩が今危ない状況になってるんだよ!早く電話しなきゃあいつら命落とす!」

  「どんな状況?」

  「お前が知った事じゃねえ!」

そう叫ぶと、いきなり帥丙の前に襟にかかるくらいの長さの短髪の黒い女子が腕組んで現れて、帥丙にこう質問した

「どうして彼の携帯を使って電話したの?入学式中に」

「あ?」

「なんかね、帥丙君の携帯が先生に壊されたらしくて、なんか先輩の命が危ないとかなんかで電話していたみたい」

帥丙は松谷を何勝手に喋ってんだこの野郎と怒りの表情で伝えた

「へえ、で、帥丙君・・・・・だっけ?先輩がどんなふうに危ないの?」

短髪で黒い女子は鋭い眼で帥丙の顔を見た

  「あ・・・・うん、バイクで事故って。誰だか知らねえが・・・・携帯貸してくれねえか?」

先輩たちが学校に潰しにかかってきてると言えなかった。言ったとしたら言いふらしてあいつらの命が今日で終止符を打つオチになるからだ

  「バイクで事故ったんなら、今頃救急車駆けつけているわよ。電話する必要無いじゃないの?」

彼女は真面目な態度でそう帥丙に言葉を返す。帥丙は彼女の態度が気にくわなく、右手を上げてぶん殴ろうとした

  「何しとんばい!」

後ろからオレンジ髪のツンツン頭の女が帥丙の右腕を掴んで抑えた

  「校内暴力は規則違反っちがとかっちると?殺さるるで!」

確かにここで生徒を殴ると規則違反とみなし死が待っている。帥丙はゆっくりと右手を下ろした。それでもフーフーとストレスで息を吐いている

  「死ぬかもしんねえんだぞ!!お前には分からねえだろうがな!俺にとっては大事な親分なんだよ!!中学校一年の時に知り合ったけど、二年間その分、絆が深まってるんだよ!!救急車来るから電話する必要無い!?絆も知らない豊富で育ったお前に何が分かるってんだ!!」



その頃、暴走族たちは

  「見えてきた!あれです!!」

  「あれが帥丙を受からせやがった学校か!!」

リーダー達はフジシマ高校からもうすぐ400mで着く。

  「待ってろよ帥丙!こんな高校すぐ廃墟にしてやるぜ!!」



フジシマ高校 三階廊下

黒髪の女は帥丙のその必死な話に少し悲しい顔をした

  「ご・・・ごめん悪かった。私が悪かった。少し言いすぎたね。ごめん」

  「とっとと携帯よこせ!!」

  「ひっ!」

帥丙が掴まれている腕を強引に前を押し離させて振りかざすと、黒髪の女はビビって叫びながら逃げた。帥丙はそいつを殺そうと追いかけようとした

  「やめりぃ!」

オレンジ髪の女は帥丙の上服を掴み止めた

  「携帯ならうちが貸しゅ。そんでからよかやろ」

  「よっぽどムカついたんだね。僕もだけど」

オレンジ髪の女が自分の赤い携帯をポケットから取って帥丙の前にその手を伸ばした

  「うちん名前は勝谷淳希。やっち自己紹介できよった。君は?」

  「・・・帥丙水人だ」

押し付けるような声で携帯を素早く取り、すぐさまリーダーの電話番号を打った。すると、廊下にいる全員の様子がおかしい。全員窓ガラスを見ていた。帥丙はその様子よりリーダーの電話に集中していた

  「ありゃなんだ?」

  「すっげえ量なバイクだな」

  「勝谷さん。あれなんだろ?」

  「暴走族ばい。・・・・なんかうちらの高校に来やない?」

帥丙はその言葉を聞き、携帯を思いっきり壁に放り投げた。携帯はひび割れたような音を出して地面に叩きつけられた

  「あ!にしゃこの野郎!!」

勝谷はその携帯をすぐに手に取ってひび割れてないか調べた

帥丙は窓ガラスを即様見た。校門から200m離れた場所にリーダー達がいる暴走族がこちらに向かっていた。帥丙は窓ガラスを開けて、こう叫んだ

  「やめろおおおお!引き返せえええええ!!死ぬぞおおおおおお!!」



暴走族の所では

  赤いリーゼントの男が帥丙を見つけた

   「あ、あれ帥丙ちゃんじゃないか?」

 上を見上げると、全部の窓ガラスが生徒で埋め尽くされてほとんど内部が見えていなく、3階には窓ガラスを開けて何か叫んでいる帥丙がいた

   「何て言ってるんだ?」

 帥丙は「死ぬぞおおおお!逃げろおおおおおお!引き返せええええええええ!」と叫んでいるがこっちには聞こえていない

   「口の動きで分かるだろ?攻めろ!壊せ!ぶち壊せって言ってるんだ。この時を待ってたんだよ奴は」

   「なるほど!待ち切れなかったんですね!安心しな帥丙!もうすぐ廃墟になるから!!」

 暴走族の奴らはバットを片手で上げて大声を上げた

 

 

 フジシマ高校 三階廊下

 「おい・・・・俺の話聞いてるのか・・・・やめろ・・・・・入るな・・・・・やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 暴走族の奴らは校門に入っていった。その瞬間だった。いきなり全てのバイクが爆竹の様に大爆発した。物凄い音だった。まるで大量の手榴弾が0.2秒ずつ爆発するような感じがした。気が付いたら煙も立てて無残な焼け野原になっていた

帥丙はその光景を見て固まり、何も言えなかった

  「暴走族達が炭になっちゃったよ?」

  「おい帥丙、画面にヒビ割れよったぞ。なしてくれるんばい」

帥丙はうんともスンとも言わなかった

  「帥丙君?」

  「帥丙?」

そう名前を呼びだすと、帥丙の口が開いた

  「なあ、どうやったら退学になるんだ?」

  「知らんわ」

  「ああ、この高校の規則の本に書いてあったよ。退学処分はなしだって。だからどんな問題起こしても退学には絶対になりえないって書いてあった」

一話 終わり

初めての応募です。実は僕中学生の頃から、ライトノベルとはどういう意味なのか理解できず小説を書き続けていました

いくつかの作品をライトノベルに送り続けても予選に入ることもなく落選

やはり物語の方を意識しすぎてしまったのでしょうか?

自分では面白いかどうか判断できませんが、ご感想をお願いいたします

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