episode4 謎の美少女と山賊(2)
ちょうど山を下り終わったくらいの頃に草木がガサガサと揺れた。
魔物かなと思ったが、出てきたのは人間だった。
あまりいい人ではなさそうな外見をした大人が5,6人ぐらい出てきて、急に周りを囲まれた。
俺たちに何の用だろう。
「ねえ君、僕たちそこのお嬢ちゃんを探していたんだ。僕たちに渡してもらえるかい?」
なんだそういうことね、この子エルフだから狙われてるのか。
もちろんノーだ。こんな怪しい大人たちに渡せるかよ。
「嫌です。」
「いやなら力ずくで奪うことになるけどいいかい?」
それはやめてほしい。
ホントにこういうのめんどくさいからやめてほしいな。
これこそカツアゲってやつか。
どうやらこの女の子だけを狙っているようだから、女の子だけ帰還石で自分の両親のもとへ帰らせよう。
こいつらは俺の力でなんとかなりそうだから。
と思い、急いで女の子に帰還石を持たせ、魔力を注いで俺の両親のもとに帰還させた。
無事に着いてるといいな。
さて、次はこの大人げない大人たちを片付けよう。
いや、標的がもうなくなったから帰ってくれるかもしれない。
「で、何ですか?」
「い、今お前帰還石を使ったのか?」
「そうですけど。」
「おい、お前らこいつ帰還石を使ったぞ!金持ちだ。一匹逃したが路線変更だ。こいつ捕まえて売りさばくぞ!」
全然そんなことなかった。
なんで俺まで狙われんだよ。帰還石って高価なのか?
うちは金持ちでもないんだが。
「お前は逃げねえんだな。」
「まさか自ら売られに来るなんてなあ」
めちゃめちゃ煽ってくる。
「そんなつもりはないです。」
「俺に絡むのはやめたほうがいいですよ。」
俺は忠告しといた。多分こんなこと言っても効かないと思うが。
「ふっ、今からその生意気な口を聞けなくしてやるよ!」
やっぱり突っ込んできた。俺の忠告も聞かずに。
これだから人間は。
ちょうど相手と一メートルぐらいの距離で、俺はオリジナルの風魔法を使って山賊全員を吹っ飛ばした。
ちょうど木に当たって気絶してる奴もいる。
ほら言わんこっちゃない。
かかわらない方がいいって言ったのに。
今の一撃でほぼ全員の山賊の意識が飛んでいた。
山賊のリーダーはまだ意識があるらしい。さすがリーダーというわけか。
「なんだ今のは?もしかして魔法か?!」
「魔法ですけど。」
俺は当たり前のように答えた。
魔法って誰にもできるもんじゃないのか?
普通みんなできるよな。
あんな簡単な術式なんだから。
「ひいいいい、すみませんでしたああ!」
急に怯えて腰を抜かしている。
なんなんだこいつ。そんなに魔法が珍しいか?
まあとりあえずまたこういうことするかもしれないから、のどぼとけとこいつらのアソコをつぶしとこう。
そしたら丸一日は痛くて動けなくなるだろうから。
俺は山賊全員のアソコとのどぼとけをつぶしといた。
男たちのうめき声が聞こえる。
完全にやってることが悪魔の所業なことは俺でも感じた。
結構遅くなってしまった。
流石に怒られそうな予感がする。
しっかしとても弱かったあの山賊たちは。
剣の構えもぐちゃぐちゃだったし、魔法も初めて見たような顔をしてたな。
魔物の方がまだ強いんじゃないかな。
俺は時間がヤバそうだったから身体強化魔法Ⅴを付与して超高速で山を下った。
あの子ちゃんと家に着いてるかな。
家に帰ってきた時には両親がキレるくらい心配してくれていた。
誤解を招くことがないように俺は今日のことを母に魔法と剣術のこと以外をすべて話した。
話し終わった後に、奥のベッドでエルフの女の子が目を覚ました。
本当に良かった。ちゃんと家に着いていたんだ。
しかも今起きた。
俺は心の不安がほどけてほっとした。
その時、魔力切れでベッドに倒れた。
ずっと魔法使ってたし、しゃあねえか。
そして翌日にこうなったわけだ。
エピソード4パート2見てくださってありがとうございます。
次は回想じゃなくなります




