episode3 剣と魔法
転生して四年半が経った。特に何か大きな出来事が起きたとかは何もなかった。強いて言えば剣術を父と手合わせを毎日するぐらい習得し、魔法をすべて中級魔法まで習得したことだ。
魔法には火属性、水属性、木属性の三つの属性がり、他に身体強化魔法、回復魔法、腐食魔法というものがある。
「魔法はイメージが大事。頭の中で火よ出ろ火よ出ろと念じるのよ。」
と言って母が火魔法を撃った途端、轟音が響き、遠くにあった木が爆散した。
「あ」
「あ」
またやってしまった。これで何回目だろうか。相変わらず母の魔力量はとんでもない。その気になれば村を壊滅できるくらいの力を持っている。やっぱり魔法は危険だ。
魔法の練習のことでで思い出した。疑問に思った事が一つある。俺が転生した時からとても綺麗なペンダントを身に付けていることだ。何故かこのペンダントは何をしても自分の首から外せない。このペンダントには魔力と何かが絡み合ってる。
「お母さんこれはなに?外せないけど?」
と俺は無邪気に聞いた。場が二秒くらい静寂に包まれた。この質問はまずかっただろうか。
「ゼル、これは、あなたの身に何か起きた時に助けてくれるもの、いまは外せなくなっているけれど、いつか外せるようになった時も肌身離さず持っているのよ。これは約束ね。」
と口を開いてくれた。父に内緒で俺と母は懐かしの指切りげんまんをした。
そんなとても穏やかでやさしい母とは裏腹に、父ドレイクは超脳筋の親バカだ。力が強いのに寝てるときにいつも抱きしめてくる。正直痛い。手合わせもそうだ。何も考えてなさそうな顔で俺の懐に突っ込んでくる。父に何回負けたことか、いや、一回も勝ったことがない。父は双剣の使い手で強さが異次元だ。双剣術の達人だけが使える技「魔龍の息吹」を父は使える。今日も手合わせで何回もの重苦しい打撃音が聞こえる。
「今度は何の魔法を使うんだ?」
「さあね~」
父の質問を受け流すように答えた。こんな話を毎日くらいの頻度でしている。
ずっと父と模擬戦を続けている中で俺は世界で一番メジャーな双剣術「王国双剣術」を習得した。
「今日はA級魔物を倒しに行こう。」
王国双剣術を習得した後日に父からそんな言葉が飛んできた。
流石に無理でしょと思って森に出かけた。そしたらすぐ近くにいた。こいつはサイクロプスというこの世界で一番よくいるA級魔物だ。こんなすぐに出てくるんだ、と思った瞬間右フックが飛んできた。完全に油断してた。でっかい拳が左頬を直撃する。めちゃ痛い。流石にキレた。魔物だとしても不意打ちを狙ってくるなんて普通思わない。俺は即座に回復魔法をかけ、本気で斬った。
「王国双剣術 誉立」
一瞬で首を斬ってワンパンしてしまった。こんな簡単でいいものなのか。
次の日はまた普通の訓練に戻った。父は手合わせ中もすぐ話しかけてくる。
どんだけ息子が好きなんだ。話している間に俺はこっそりと身体強化魔法Ⅱを積んでおく。父にスキが生まれるのを待つ。
「きた!」
父の脇腹にスキが生まれた。
今度こそ一本を取れる。
俺ははとんでもない速さで父の脇腹に入り込んだ。だが急に見えない斬撃が横から襲ってきて、真横をとられて吹っ飛ばされた。
またやられたと思った瞬間、木に当たった衝撃俺ので俺の意識が飛んだ。
意識が戻ってきたときにはドレイクさんはエリシアさんに怒られていました。ボコボコにされている。龍魔双剣術を使ったでしょという言葉が説教から出てくる。ん?龍魔双剣術って結構前に絶滅した龍魔族だけが使える技じゃなかったけ?そう思ったが今は説教を聞いていよう。へっ、ざまあみろドレイクさん、急に知らない技当てるから。けどあんなキレてるエリシアさんを俺は初めて見た。その日はドレイクさんの飯がなかったです。悲しいですね。
やっぱり外にいるととても良い。涼しい風が吹いて練習後の休憩にぴったりだ。そして何故か隣で俺の肩に乗っかりながら寝ている美少女がいる。何でこんなことになったんだ。
第三話を読んでいただきありがとうございます。今回はゼイルの視点を重視して書いて見ました。
三月上旬にまた新しいエピソードを出すので今後ともよろしくお願いいたします。
あと高評価お願いします。(切実)




