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冬風に 胸の行方を 問ふ人を 門の気配に 心かすめて

空は薄曇りで、雪が降りそうな気配が漂っていた


庭先で掃除をしていると、門の方から足音が近づいてくる


「失礼する」


その声に、私は思わず顔を上げた


「暁様…」


暁様は、冬の冷たい風に髪を揺らしながら、どこか不安げな表情


「右近

夕顔は…元気だろうか」


一瞬、言葉に詰まった


暁様は続ける


「手紙も…贈り物も…一度も返事がない

何か…不都合でもあったのだろうか」


その声は、責めるものには感じない

ただ純粋に、心配しているような気配


胸が痛む

私は深く頭を下げた


「夕顔様は…お元気でございます

ただ…その…」


暁様は眉を寄せた


「ただ…?」


私は考えながら、慎重に言葉を選ぶ


「お返事を差し上げる御心の余裕が…まだ、整っておられないのです」


暁様は、静かに息を呑んだよう

瞳を小さく彷徨わせた後、口を開いた


「そうか

ならば…直接、顔を見て確かめたい」


私は凍りついた


来てしまった…

夕顔様…どうされるの…?


冬の冷たい風が吹き抜け、庭の枯れ葉が舞い上がった

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