間話2── 空飛ぶ乗り物について
作中に登場する飛行車の概念
― ウィス・アルヴィオスおよび周辺諸国共通 ―
■ 基本構造と思想
この世界における公共交通車両に位置する飛行車等は、「自由に空を飛ぶ乗り物」ではない。
安全と管理を前提とした“誘導される飛行体”である。
事故防止のため、飛行車はすべて『光導ポインター(誘導空路)』と呼ばれる発光式の誘導ラインに接続した状態で移動する。
構造としては、
・スキー場のリフト
・鉄道の軌道
・航空機の航路
これらを合わせたようなイメージに近い。
ドライバーは操縦しているというより、許可された経路に乗って移動しているに等しい。
よって、正しくは空路車両、光導接続体などに分類される為、『飛行車』は通称でしかない。
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■ 光導ポインターと管制
各国には航空機と同様に、
•中央管制センター
•地区ごとの管制支部
などが存在し、光導ポインターに接続しているすべての飛行車は、常に位置・高度・速度を把握されている。
ウィス・アルヴィオス内部にも、都市構造に合わせた高密度の光導網が張り巡らされており、学園内・居住区・研究区画・外部都市を安全に接続している。
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■ 飛行税と利用制限
光導ポインターの利用には飛行税が課される。
課税額は以下の要素で変動する:
•利用時間
•移動距離
•車種(単車/家族用/運搬車など)
•機体重量
そのため、
•私用の長距離移動
•大型車両の常用
はそれなりにコストがかかる。
この点も、
「誰もが好き勝手に空を飛べる世界」ではない理由になっている。
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■ 光導離脱=犯罪
光導ポインターから意図的に外れる行為は、
•安全倫理からの逸脱
•管制妨害
•公共危険行為
として、明確な犯罪とされている。
また、飛行車は光導ポインターとの接続を前提に浮遊・安定しているため、光導から外れた瞬間、機体は落下する。
その際に発生した
•人的被害
•物的損害
の責任は、管理センター側の人為的ミスや偶発的な機能障害でない限り、100%ドライバーに帰属する。
このため、「無断飛行」「自由飛行」はほぼ存在しない。
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■ 車体構造と外観(共通)
•基本形状は卵型
•表面素材は金属ではなく、衝撃吸収素材
•衝突・接触時の被害を最小化する設計
•空力よりも安全性・内部環境維持を優先
車輪
•地上移動用に車輪は存在する
•各輪は二枚重ね構造
•その間に光導ポインター接続機構を内蔵
•タイヤの存在感は極力抑えられ、
外観上は「ほぼ見えない」
光導接続部
•車体上部に左右対称で設置
•使用時以外は収納可能
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■ 乗降・視界
•前部に流線型の細い窓
•その上部が乗降口
•キャノピーは二枚構成で、段階的に開閉
•内部には
•車内環境制御
•振動緩和
•長時間移動向けの調整機構
などが組み込まれている
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■ 車種バリエーション
•単車型:個人用・低コスト
•家族用:複数人搭乗、安定性重視
•運搬車:物流・研究資材用
•緊急車両:医療・治安、優先光導あり
•作業車:保守・工事・管制補助
いずれも光導依存という前提は共通。
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■ 世界観的な位置づけ
飛行車は「夢の技術」ではなく、
徹底的に管理された公共インフラの一部。
魔法が夢であり、
機械が現実であり、
その境界を曖昧にしないための──
この世界らしい、冷静で現実的な乗り物となっている。
※AI生成イメージ画像




