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「秋山剣人様ですね・・・?」

「そう・・・ですが?」

「お待ちしておりました」


スーツを身に纏ったじいさんが俺を迎えに来たかの如く家の前に居た。

見た感じ、俺の本当の家族の関係者かもしれないな・・・。

俺はじいさんに言われるがままに、父さん、母さんと共に歩いて行った。


このじいさん何者だ?

俺に対する態度を見る限り、もしかして俺って金持ちの家の子だったのか・・・?

そう考えていると、じいさんはおかしな行動を取った。

手を前にかざして何してんだ?


するとどうだ?

じいさんの前の丸くて何か変な文字が書かれたのが出てきた。


「な、なんだ!?」

「これより先、ゲートを通って()()()()()()へ行っていただきます、お気を付けください」


え?何言ってんだ!?

()()()()()()!?

え?なにこれ?

俺は何が何だか分からなかったが、そのゲートってのが自動ドアみたいに開いた。

俺達はそのままじいさんについて行く形でその中に足を踏み入れた。



***



(なんだここは?目的地に着いたのか?)



驚いたぜ・・・

なぜなら、目の前がまるで絵本の世界な背景に・・・って・・・

えええええええええええええええええええええ!?


なんだ一体!?何なんだここは!?

まさか、()()()ってやつか!?



「おい!じいさん、一体ここはどこなんだよ!?」

「突然のことでおどろくのは 当然ですよね・・・」


このじいさん、結構冷静だな・・・


「ここは、あなた方の住む世界とは別の世界、シアヘルヴでございます」


「シアヘルヴ?」


何言ってんだ・・・マジで異世界って事か?

だとしたら、俺は異世界の人間だったって事か?

しかも目の前にはデカい城みたいなのがあるし・・・

俺って一体!?


「では、参りましょうか?国王陛下がお待ちしております」

「え?こくおう・・・へい・・・か・・・?」


ちょっと待て、今"国王陛下"って言ったか?

まさか俺、王族!?


***



結局言われるがままに着いちまった。


まさか本当にこの城だったとは…


「国王陛下のおな~り~!」


兵士らしき男がそう言うと、まさに王様ってみためのおっさんが来た。

こいつが国王陛下とかいうやつか…?


「よくぞ来てくれた、我が()()よ」

「え?()()!?」


()()!?てことは、このおっさん、俺の()()()()()


「わざわざここまで御足労だったな・・・」


間違いなさそうだな・・・


あの目の色とか俺に似ているかもしれねえ・・・


「私はこのシアヘルヴの国王ガンズ=シアヘルヴ、秋山剣人君・・・私こそが君の実の父親だ・・・」


(やっぱりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!)



やっぱりこついかあああああああ!!!!

このおっさんが俺の本当の親父!?

何とっさにカミングアウトしてんだよ!

この世界に来たこともあってか正直まだ頭の整理が追い付いてねえんだけど!?


「あ、あなたが剣人の本当のお父様ですかかかかかかかかかかか?」

「家の子・・・というかオタクの子があああああああああ・・・・」



父さんと母さんがパニくってやがる・・・

息子として一緒に過ごしてきたやつの本当の父親と言われちゃパニくるのも無理ねえか・・・

というか、やっぱり気になるのが・・・


「あの?失礼ですが、あなたが俺の本当の父親と言うのは一応置いといて・・・例の俺と取り違えられたという子は・・・?」

「ああ、それなら、レイナ、挨拶しなさい」


国王が滑絵を呼ぶと、俺の魔の前に女の子が来た。


銀色に近い長い白髪の美少女だった。


「初めまして、秋山剣人・・・さん、私はレイナ=シアヘルヴと申します・・・」

「君が・・・」


この子が俺と取り違えられたっていう子か・・・まさか女の子だったとは・・・。

言われてみれば、目元や顔つきが楓にそっくりだ・・・当たり前だが、この子こそが、楓の本当の姉で秋山家の本当の子供・・・。

でもどうしてだ?

どうして異世界同士で取り違えなんて・・・。


「剣人君、どうだ、私の娘、もとい君の両親の本当の娘であるレイナは?お母さんにそっくりじゃないか?」

「え?あ、まあ・・・」


似てるって言やあ似てるな、そりゃ母さんの実の娘だから・・・



***



俺達一家はそのままシアヘルヴの城で一晩過ごす事になった。

俺達は国王と食事をしながら話をしていた。


「実は、私達シアヘルヴの人間は魔法が使えてな、君達がこの世界へ来たのは高度な魔法で扱えるのは限られているんだ・・・」

「なるほど!」


父さんは納得したかの顔で返答しやがった。


それからも世間話は続いたが、俺は我慢の限界に達していた。



「いい加減にしろよ!!そんな世間話よりももっと大事な話しがあるだろ!!」

「大事な話?」

「一体何で取り違えが起きたんだ!?」


おれは我慢が出来ずに本音を暴露した。

すると国王は話し始めた。

それもとても進行そうな表情を浮かべながらであった。

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