第99話 レベルアップ
翌朝、生徒達は不思議な現象に陥っていた。昨日までの疲れが何も残っていないだけでなく、返って体が軽く感じており魔力が充実しているのであった。
昨日は、何を食べさせられたか分からなかった。マイに問答無用で食べさせられており、残したら訓練再開といわれて死に物狂いで食べたので何も思い出せないのであった。そんな彼等も安心して訓練に参加をしていた。面倒見のいいマイと会話をする事も無いラムの存在が大きかった。
2人が揃って生徒達の訓練に参加をしてくれることが とても嬉しかったのだ。学園内にいる時など会話が出来る状態で無く遠くの方から眺める事しか許されなかったからである。近寄ったら最後、ローザとオルガの餌食になって その日1日が白目で気を失ってしまうからであった。
それどころか、装備や武器まで修復をしたのが ローザにオルガだと聞いて驚くのであった。彼女達の作る物は、王都でも高値で売買されており、普通に数か月先まで予約が取れないとされていたのが ランスロットの一言で簡単に修復されてしまい。それどころか、色々な装備まで付け加えられており、中には涙を流して喜ぶ者までいた。程である。
朝食を簡単に済ませてから荒野を歩くのだが ミカゲとカグラが喜んで魔獣を狩りまくるのであった。生徒達には、カグラとミカゲが数人に見えていたという。余りにも早すぎてしまい一刀両断で切り捨ててしまっていた。
その後、多くの魔獣に襲われるも生徒達に被害が及ぶことも無く無事に目的地に到着するのであった。そして 空からワイバーンの襲撃もランの黒雷で狩り取られて素材が落ちてくるも大きな魔法陣の中に吸い込まれていった。
ランの黒雷で目覚めてしまい。岩陰から出てくるとガァ~と鳴くもランスロット達には、小鳥の鳴き声に聞こえている最中、生徒達はお漏らしをして全身が震えていた。体長が20メートル弱もある。大きなキングベアーが姿を現したからである。
「キングと言うくらいだから もう少し大きいかと思った」
「思いのほか小さかったですね。シズの分が残りますかね」
ランスロットの女達が思い思いに会話をしている最中も生徒達には何を言っているのかも理解が出来ないのであった。そんな最中にも突進してきていた。
「アスカにマイ、あれの両足を粉砕しろ」
2人の姿が消えたと思ったら突然にキングベアーの両足から血が溢れ出てきて ランスロットの目の前で倒れ込んでしまうと
「おい! お前たちの出番だ。ありたっけの魔法を撃ち込め、撃てない者は剣で切り付けろよ。その際に剣に魔力を注ぎ込むようにいいな!」
30分ほどで彼等の魔力が切れるとその場で倒れ込むのであった。中には、気を失うものまで現れるのであった。が
「ラム、首を切断」
ラムが空中に舞ったと思ったら首が切断されて中から大量の血が出て来た時には、周りの魔獣達が一目散に逃げだしていた。
「戦場の中で気を失って 生きていられるなんて幸せな奴等だな」
「やり切った顔で気を失うものまでおられます。ランスロットさま、そろそろ “ あれ ” をお出ししてもらえませんか。彼等の口に入れてしまいます」
キングベアーが魔法陣の中に消えるとランスロットが何かの肉を取り出すと錬成空間の中で一欠けらを切り出して毒抜きをするのであった。その毒を人舐めすると
「上質だな!」
そのまま錬成空間の中で35等分に切り分けて生徒達の口に中に放り込むのであった。急激なレベルアップに伴い、キングベアーの肝まで食べさせられて彼等の体内で細胞分裂が起きてしまい。悲鳴が聞こえてくる最中にランスロット達は、晩餐の準備を行って その日は、夜遅くまで酒を煽り、腹を膨らますのであった。
その間、生徒達は何度も死が目の前を通り過ぎたと言っていた。
翌朝、ランスロットが彼等を鑑定するとレベルが100前後まで急激に上がっていたのであった。体系まで変わっており、戦闘に適した身体へと変わるのであった。
「魔人君で130ぐらいか、対して上がらなかったな」
「毒抜きをして食べさせましたから そんな処で無いのですか。ランスロットさま」
「マイ、彼等を起こして魔力循環を指せて見て」
マイの武器が地面に衝撃を与えると辺り一面を揺らして彼等を起こすのであった。その後、目覚めと共に魔力循環を指せられて 彼等自身が驚くのであった。魔力循環から魔力操作まで覚えてしまい。更なる進歩が期待できるようになるのであった。
その後、2日もかけてラムとマイに指導してもらい。それなりに一人前の冒険者に育つのであった。実際は、国が抱えるSランク冒険者を上回っていた程にまで仕上げてしまっていた。
その間、ランスロット達はアスカが捕まえてきた陸カニを調理して過ごしていた。カニの身でカニコロッケを作ったり、カニの甲羅でカニ塩を作ったり、その後も多くの在庫を増やすのであった。時たま、ラムが抜け出して姿を消すと シズの処に差し入れに行くのであった。
アスカとチロロも朝の内はいたと思うと夕方まで帰って来ない事がある。大体が農園に行って野菜たちの手入れをして楽しんでいた。帰りには、多くの野菜を持ち帰ってきて夕飯の色と成って添えられるのであった。
ミカゲとカグラは、朝から魔物に魔獣を狩って楽しんでいた。この場所が多くの狩場だったみたいで根こそぎ狩りまくっている。生徒達が訓練をしているとランスロットが呼ばれて回収をする場面が多く見られていた。
拠点とされる場所には、ミルクとラン、そしてローザとオルガが残っているのだが 近づく魔物や魔獣達は、ローザとオルガの目を見ただけで身を捩りながら腰を動かし息絶えるのであった。ミルクとランは、今日もお昼寝をするのみであった。
ヴァイオレット聖王国の王都を旅立って6日が過ぎて 7日目の朝を迎えた。
この日は、ミカゲとカグラも参加して彼等の戦闘訓練に協力するのであった。1対5の組み合わせでラムとマイも4組の戦闘が始まるも数分でかたが付く事を繰り返し行うのであった。体力も魔力が無くなると その都度、回復をさせて行うのであった。ラムが1人で行い、度々 ランスロットと熱いkissを求めるのであった。
8日目の朝を迎えると この日も昨日と同じように彼等を鍛えたいと訴えてきたので 俺とアスカとチロロを連れてキングベアーが出てきた辺りの散策をして事となるのであった。岩陰に入った辺りから虫の羽らしきものが多く見られると
「これは、ビィーの羽だね。この辺りに巣でもあったのかな」
ビィーとは、蜂の事である。
「可愛いベアーの食べカスですか」
「奥に洞窟があるね。中に入ってみようか」
洞窟の中には、多くの鉱石が処かまわずに投げ捨てられており、宝石類も目に留まるのであった。
「この辺りだと鉱石の発掘場所にされていないから取り放題だな! アスカ、指示を出すから回収してくれ」
「分かりました。旦那さま! 取りあえず綺麗な石を取りぬきますね」
出るわ、出るわ。天井からも宝石が落ちてくるわ。地面からも宝石が浮かび上がってきた。根こそぎ魔法陣で回収してか
ら いろいろな鉱石をランスロットの指示のもと アスカが抽出していくと
ラム達が戦闘訓練をしていた辺りでは、大きな揺れに襲われるのであった。
「ラム、この揺れは何なのだ。魔物や魔獣の気配は感じないぞ」
「多分、アスカだと思う。彼女が地下から鉱石を拾い集めているのだと思う」
ラムの一言で3人が納得する最中、生徒達は何が起きているのかが分からないであった。何をすれば地下から鉱石を集める事が出来るというのだと勝手に感心するしかない事も理解していた。その後も揺れが続くのであった。
「大体取り終えたな!」
「旦那さま、ここにも多分ですが 封印石がありますが如何いたします」
「この状況下では、彼等を守りながらの戦闘になったら大変な事になるから辞めにしておこう」
チロロが奥の方から何かを拾ってきた。
「旦那さま、大きな虫が生きてた」
エリザベス・ビィー、女王蜂である。ランスロットの母親と同じ名であった。
「旦那さま、魔力を与えても生き返らない」
アスカは、以前 魔力を与えて生き返ったことを思い出して魔力を注ぐが回復する見込みが無かった。
「アスカ、これは生き物だから回復魔法を使わないと生き返らないよ。それに ・・・ 」
エリザベス・ビィーがアスカの手に添えた。
“ はぁ~ ”
ランスロットがハイヒールを唱えると体力のみが回復をするのであった。それでも羽が折れてたり、千切れていて飛ぶことが出来ないのであった。それでも ギギィと鳴くのであった。念話も通じる事も無く、アスカの背中にとまるのであった。
「アスカ、そのままシズの処に行ってきなさい」
「いいなぁ~ アスカお姉ちゃん、私もシズに会いたい」
「ラムに連れて行ってもらえばいい、次元の中も自由だろう」
「ありがとう。旦那さま! シズにあってくる。早く行こう。アスカお姉ちゃん」




