第95話 裸で入場
「何だ、ポルンも入りたいのか。いいぞ! 中を覗くなどと言わないで体験して来いよ」
大粒の涙を流しながら 許しを請うのであった。ランスロットの前で
「テルを見習えよ。股間すら膨らんでいないぞ」
尊敬の眼差しでテルミーナを見つめると
「当たり前だ。あの悔しさを人前で晒せる訳がないだろう」
「ランスロットさま、お茶を淹れました」
「ありがとう。ラム! ラムは、行かなくてよかったのか」
「私は、ランスロットさまのメイドです」
「ラム、済まないが俺にも茶をくれ」
「かしこまりました」
「街に立ち寄るか。本来なら 街に1週間ほど滞在してから王都に向かう予定だったが」
「それを決めるのは、あなた様です。色々な事を想定して決めればいいだけです。
俺個人の感想は、このまま王都に向かわれた方がいいかと」
ランスロットがミルクとランの頭を摩ると
「その方がよろしいかと思います。隠蔽で隠れている積りの者達も多く感じとれます」
念話『あれは、多分! リルの配下、カーメルの配下だろう』
『そういえば、王家でしたね』
『食べていい、パパ』
『よしなさい。ママに怒られるわよ』
『道中の魔物に魔獣の狩に参加するか』
『いいの! する。する。』
『仕方が無い子ね』
『だって ・・・ 』
草原だと言うのに 生徒に教師まで平気な顔で慣れ親しんでいた。本来なら魔物に魔獣の襲撃があってもおかしくない処なのだが 先の1戦で全てが逃げ出していた為に暖かい風が吹く、草原でのんびりと訓練を楽しんでいた。
草原の中でトイレを作ったり、大浴槽まで作って貴族の暮らしを充実していた。
そんな暮らしも1週間も過ぎた頃、出発の号令がかかると途端に顔付きが変わるのであった。その時の挨拶の中に 今回の行動で冒険科の中で騎士に成りたい者は、俺の支配下に成るのであれば無条件で参加を認めると言ってしまっていた。当然、無事にギルガイア大国に辿り着ければの話である。
何のイベントが発生する事も無く、世界樹がそびえ立っている。ヴィオレット聖王国に辿り着いてしまっていた。ここに付く間、“ 炎庭の花園 フィン ”は、ローザとオルガの後ろに控えていた。時たま、ランスロットがローザとオルガの胸を揉む番になる時など羨ましい顔で眺める場面も見受けられた。当然、それは生徒に女性騎士も同じ反応だったみたいだ。
もし ランスロットの横に立ち、胸を揉まれるのであれば一生涯の生活が保障されていると女性たちの中で確定事項だった。その噂を流したのもローザとオルガの仕業である。ギガントタートルの中にある。浴槽を見た時の女性たちの反応を見たら分かるようで 金銀財宝が散りばめられた浴槽など誰も見た事が無かったからである。
第3王子のテルミーナも浴槽に入った際には、感激して中々、出て来なかったと女性達の中で噂になるほどであった。それほどにも今回の遠征で獲得しなければならない事の1つであった。但し、王族の嫁よりも更なる大変さが目の前にあった。
それは、また 後ほどのお話にしておきます。
ランスロットがシズとラムの胸を揉みながら入場しようとすると止められるも アスカとマイに殴り飛ばされるのであった。
「テル、俺達は街に入れないみたいだから外で待つ」
「なら 俺達も外で待つとするか。俺達を呼んでおいて これまでの事が許される訳も無いと言うのに」
街の中では歓声が上がっている最中、ランスロット達が引き返し始めると街の中に入っていた馬車まで外に出てくるのであった。当然、街の枢機卿や王族達そして天界人達までもが慌てふためきだしていた。
ここでも外で待っている最中に多くの使者が訪れるもテルミーナの処まで辿り着ける者が誰1人として現れなかった。街の方々が知る由も無く 聖女様が来日してくれるものだと思っていた。
ギルガイア大国を旅立って 3か月が過ぎ、夏の暑い最中に街の外で3日も滞在した後に また 動き始める時には、リルターナが先頭を歩き、その前には“ 炎庭の花園 フィン ”が 裸で首に縄を付け両手も後ろで縛っての入場となった。
本来であるならば恥ずかしいのに ローザとオルガがフィンの首と腕を締め上げた為に喜んで承諾していた。その光景は、ヴァイオレット聖王国に衝撃が走るのであった。
今現在、自分達の目の前を“ 炎庭の花園 ”が 裸で歩いており、敵対行為をしているのだと理解するのであった。捕虜となっている。フィンを見た者達は顔を俯き、静かなる入場となった。影に隠れている連中も王宮と聖堂院に報告をするのであった。それは、世界樹の上にいる。天界人達も自分たちの目で見る事であった。
「テル、俺達は安宿に行く。俺達の処に来るなよ」
ランスロット達が動くと冒険科に教師達までもが付いてくると 半数以上の貴族の子供たちまで馬車を降りてランスロットに付いて行ってしまっていた。馬車と騎士達のみが城に向かうのであった。リルターナも行きたかったがその場を離れることが出来ないために 渋々と先頭を歩くのであった。
そのまま“ 炎庭の花園 フィン ”を裸で王城に行くと城門が開かれており兵士が立っているが目を閉じていた。フィンの裸を見ようとしないのである。
城門を潜り、王宮内の廊下を歩いている時も目を閉じて通過を待つのであった。そして この国の国王との会見で 炎庭の花園 フィンが膝を突き 頭を下げる中、リルターナ達は立ったまま待つのであった。
「国王の御前である。頭を下げろ」
リルターナの杖から ファイアーボールが数多く出てくると
「何様の積り、私達を呼びだして置いて決闘をするわ。魔法で多くの死人を出しておいて」
ギルガイア大国の騎士に生徒達に被害が無かった。が テルミーナが
「これは、戦争行為と捉えさせてもらいます。本国に戻り、改めて攻め入る事となる事をお許し願いたい」
この場に裸の炎庭の花園 フィンを置き去りにしてリルターナ達が立ち去ろうとすると 待ったが掛かるのであった。
「この中に聖女様が居られるのか?」
周りで警戒していた。兵士がリルターナのファイアーボールで燃え出した。
“ ギャァアアア~~助けてくれ こんな処で死にたくない ”と騒ぎ出す最中
「答える必要が無いわね」
近くにいた騎士がリルターナに切りかかるも デルタによって一刀両断に切り捨てられると
「腕を上げたわね。デルタ!」
「マイ様に鍛えられております」
その時、リルターナの正面が黄金色に光り輝くと 光の中から声が聞こえてくるのであった。それと同時にファイアーボールで焼かれている者が回復をしてしまい。自然とリルターナ達も光の方に片膝を突き、頭が下がるのであった。
「3日以内に聖女を連れて参れ 無理であるならば、この大陸から貴様等の国諸共消えさるであろう」
光が収まるとギルガイア大国の兵士にリルターナ達もまた 頭を上げるのであった。
「私達など神の前では、こんなにも格差が存在しているの …… 居ないのか」
「帰ったら 聞いたらいいだろう。聖女様に」
「そうね。フィン、どうする。帰るか?」
「もう よろしいのですか。なら 私もローザ様とオルガ様の下に帰ります」
自分自身で首と両腕を縛られている綱を解き、ブレスレット型のアイテムバックから下着と服を取り出し着替えだすと フィンもまた リルターナ達と帰ろうとすると
「炎庭の花園 フィン様、何処に行かれるのですか。あなた様は、この国の賢者様なのですよ」
「あら そうだったわね。ごめんなさい。私は、ローザ様とオルガ様に魅入られて身も心も魂まで捧げてしまったの それに ・・・ 」
「苦労するわよ。あの2人だと」
そして 夜になると飲み屋街で騒動が起きるのであった。ギルガイア大国の生徒達が問題を起こすも何の咎めが起きる事も無かった。全てが許されてしまっていた。
翌日、生徒の1人が住人に殴られると その辺り一面が砂に変わると言う。現象が訪れるとそこに住んでいた人達は、何が起きたか分からない内に外に放り投げられてしまった。




