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第92話  異世界に来ての喜び

 

「早く、ドラゴン亜種に成って下さい。見学の意味がありません」 呟くと


「僕が魔石の魔力をコントロールして見せる」


「あら、そうなの初歩的な結界を施してあるから取り払って差し上げるわ」


 ラムの指が鳴ると “ パッチン ”


「そ・それを解除しないで ぽ・ポルンが人の姿を保てなくなってしまうぅ~~」


「な・何をバカな事を ・・ 」ポルンの姿が変わり出すと肌が避けだし、骨格その物まで変わり出し始めると


「お願いします。ポルンをポルンを助けてやってください。私の命を捧げます。どうか、ポルンだけは助けてもらえませんか」


 白い衣を羽織った。少女が舞い降りると ポルンの胸に手を添えただけで魔石が体外に出てきて 全身が光り輝くと元の姿へと変わるのであった。


「せっかく、これからだったのに シズ! ランスロットさまの楽しみにしておりました」


「そのランスからよ」


「なら いいわ」



「春子さんでいいかしら それともエアルザの方がいいのかしら」


「どうして 私の前世の名を知っているのですか」


「私は、元聖女をしていた。シズといいます。今は農民です。


 この世界で魔法を使いたいですか」


「私は、魔力を持っておりません。ですので 邪道と分かっていてでも使いたかったのです」


「本心ですか」


「はい」


「分かりました。聖女シズの名のもとに エアルザ・K・ディブラに魔力を与え、魔法の女神 エリーゼさまと玩具の神 バイサスさまの加護を与えます。


 魔法を使う事を認めます。そして テルミーナとの縁談も認めます。ティラミス神さまからのお言葉です」


 エアルザが光に包まれると体内に魔力を感じるのであった。


「それと背中のタトゥーは、消しておきます。お幸せに」


「聖女シズ様、どうして 私の下に」


「面白そうだから見学に来ただけです」


 塀の上から声が届くと


「そんな物は、要らない」


「分かったわ。ランス」


「帰りましょう。ランスロットさまの処に」


「5日後に この街に戻る事にしましょう」



 シズとラムが消えると テルミーナとデルタが顔を出しエアルザの無事を喜ぶのであった。


「良かった。無事だったな! それで犯人は、何処に逃げた」


「 ・・・ 」


「デルタ、屋敷の周りと周辺地域も探せ、兵士たちを使って隈なく探せ」


「テルミーナさま、私をあなた様の処に嫁がせてください。何番目でも構いません、あなた様の処に行ければ この国は安泰です。神の加護かに入るのですから」


 テルミーナの前で平伏するのであった。その姿を見ていた。ポルンは、大粒の涙を流しながら ・・・


「何があった。ここで もしやシズ様が来られたのか?」


「私に魔法を使う事を許可を取ってくれました。魔法の女神 エリーゼ様と玩具の神 バイサス様から」


 テルミーナに抱きかかえられた状態で初めて 自分自身の魔力でステータスを見ることが出来た時、魔力量とスキルに驚くのであった。

 エアルザの顔が驚きになった時


「自分自身のステータスを見たのだな 誰にも言わなくていい。俺にもだ! それと加護は、あまりしゃべらない方がいいだろう。


 シズ様が何とおっしゃったか分からないが 場合によっては、俺がこの国に来ても構わないと思っている」


 テルミーナの前で ポルンが平伏すると


「どうした。ポルン!」


「今回の首謀者は、僕なのです。お兄様」


「そうか!」


「驚かないのですか」


「大方、ドラゴンの素材欲しさに兄弟喧嘩でもしたのか。少し前にエアルザからの手紙で知っている」


「ドラゴンの魔石を体内に入れれば、途方も無い魔力が手に入ると聞き 諸外国からの脅威に成り得るかと思い」


「それで どうだった。シズ様が居られると言う事は、ラムもその場にいただろう。あいつも1人でドラゴン程度なら狩ってしまうぞ」


「僕の体内にある魔石を暴走させて “ ドラゴン亜種 ” に成りなさいと言っておりました。ドラゴン亜種とは、何なのですか」


「今回、これだけの事をしでかしたのだ。覚悟しておけよ。ポルン! 死刑だけは、免れるが」


 上空から メイド服の少女が降りてくると


「ランスロットさまからの伝言です。この坊やをテルの配下にしなさい。デルタ以上に使い物になるとおっしゃっておりました。


 それとデルタさん、筋肉を鍛えるなら 頭も鍛えろとおっしゃっておられました。


 私の役目も終わりましたので帰らせてもらいます」


「ラム、ランスに会いたい。あいつは、この街に滞在しているよな」


「私の一存で言いますが あなた方と関わる事も残りわずかです」


 ラムがお辞儀を足元に魔法陣が出来あがると 光と共に消えてしまった。


「あの方は何者なのですか。初めて鑑定で見ましたが 名前と称号しか見る事が出来ませんでした」


「ラムは、ランスの武器だ。他にも多くいる。全員が女で構成されている」


「もしかして ・・・ 」


「そうだ。シズ様もランスの嫁の1人だ」


「ランス様とは、どんなお方なのですか」



「報告します。辺り一面を警戒態勢にして隈なく探しましたが犯人らしき人物は見つかりませんでした」


「デルタを呼んできてくれ」


「はっ!」


「エアルザ、行くぞ。ポルン付いてこい。城に行く! 国王に会見だ」


 途端に2人の顔が強張るのであった。弟の失態とは言え 姉にも責任があったからだ。その後、強引にテルミーナの判断で事を公にする事も無く、ポルンの処分もテルミーナの末席で事を済ませてしまっていた。


 代わりに次期国王の席が持たされてしまった。1週間の滞在を費やしてディブラ国の貴族達と会見まで行うのであった。必要な貴族とそうで無い貴族の選別も終わり


 翌朝には、出発を迎えるのであった。


「済まなかった。エアルザ! お前との時間も作れなくて」


「飛んでもございません。ポルンの為に次期国王にまで成って貰えるのですから これからもポルンの事をよろしくお願いします」


「ポルンに係わった貴族の処分は、追って沙汰すると言う事となる。この国から追放もしくは、貴族剥奪となる。当分の間、風当たりが悪いと思うが気にする必要が無い」


「何の問題もありません。いつもの事です」


「俺が帰って来るまでに魔法の練習をしておけよ。せっかくシズ様が魔法の女神様にお願いをしてくれたのだ」


「この5日間、シズ様とラム様が来られて 私に魔法を伝授してくれました。回復系は、初歩の魔法しか使えませんが 攻撃系なら練習次第で伸びるとラム様に言われました。


 自信を持てました。テルミーナ様が帰って来る頃までには、支援系も少しは使えるようにしておきます」


「練習に励めよ。行ってくる」


 小さな声で テルミーナの耳元で


「無事に帰ってきた暁には、私を抱いてください。テルミーナ様の女にしてください」 呟くのであった。


 途端に顔が赤くなるが ランスの顔が横切ると


「もしかして シズ様とラムに言われたのか」


 強引にテルミーナの唇を奪うのであった。ランスロットの気持ちが分かるのであった。






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