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第91話  魔石の力

 

 翌日から 1つの扉では、マイに武術を教わる。生徒や騎士がいて もう1つの扉では、ラムに魔法を教わる者達が現れだした。最初こそ、中の空間に驚くも気にする暇も無く、時間だけが過ぎていくのであった。


 瞬く間に1週間が過ぎ、外に出て見れば 湖の孤島に変貌していた。



「どうする積もりだ。泳いで渡るか」


「2キロぐらいね。いい準備運動になる事でしょう」


「ねぇ~ ねぇ~ 旦那さま! これって あのスノーボードで遊べないかしら 水の上でも大丈夫でしょう」


「大丈夫だが 必要以上に魔力が消耗するからな」


 “ まぁ~ 俺達には、関係が無いけど ”


「アスカ、ナイスなアイデアね」


 ラムが自分のボードを取り出し 湖に出て滑り始めると彼女達まで続いて湖の中を縦横無尽に遊びだしてしまった。 



「ランス、あれは何なのだ。俺は、知らないぞ! 見た事も無い乗り物だ」


「シズの世界の遊び道具らしい。俺が遊び半分で作ったら彼女達にせがまれて作ってやった物だ」



 その間も湖の水を操作して 遊びを拡げるのであった。その間もテルミーナ達が頭を悩ましていた。結論から言うと泳いで渡る事となり、馬と馬車は ランスロット達が引いて行く事となるのであった。



 そして 「俺に続け、泳ぎ切るぞ」と テルミーナとデルタが湖に飛び込んだ事を確認すると


「アスカ、橋を作ってくれ! もし 水の生き物が生まれたら行き来できるように穴も作ってくれ」


「馬車が2台 横並びに出来るくらいで構いませんか」


「そうだな! そうしてやってくれ」


「分かりました。シズ、手伝って私1人の魔力では無理」


「大丈夫よ。ランスが口移しで魔力を注いでくれるわ」



 途端にアスカの顔が赤々となると 地面に手を添えると湖の底から土が盛り上がってきて 道が構成するのであった。1日で2キロに及ぶ道を作ると その間にランスロットから魔力を口移しで 貰った際には、全身を赤々とさせていたし、シズからは、アスカの胸を揉まれながらの魔力供給だった。


 その時も色々な人たちに見られながらだったから ランスロットほどで無かったものの顔を赤く染めていた。


 その間、テルミーナとデルタは、必死に泳いでいた。生徒に教師、冒険者や騎士達からの応援を聞きながら 2キロを泳ぎ切ると恨めしい顔で ランスロットの前までやってくると



「ご苦労さん。楽しんでいたみたいだな」


「お前なぁ~ 最初からその積りだったのか」


「そうだよ。面倒くさいだろう。泳ぐなんて」


「だったら 俺が飛び込む前にしろよ。久しぶりに泳ぐ羽目になっただろう」


「ラムが言っていただろう。いい準備運動に成る」


「机の前にしかいないのですから たまには、運動も必要です」


「お前らなぁ~ それで!」


「橋の上で野営の方がいいだろう。俺は、シズとアスカを連れて帰りの橋を作ってくる」



 途端に2人が 自分自身の胸にランスロットの手を添えだすのであった。アスカにキスをして シズにもキスをしてから歩きはじめると後ろから 彼女達と神獣が付いてくると思いきや また 湖の上で遊び始めていた。


 テルミーナ達も森の中で野営をするよりかは、いいかと思うのであった。いつ何時、魔物や魔獣に襲われるか。分からなかったからである。



 アーミーアントとの戦闘後、2日も歩くとギルガイア大国と友好国のディブラ国に到着するのであった。この国は、小国でありながら広大な土地と農地に守られており、各国に農産物を売る事で生計を立てていた。


 そして この国の第1王女が テルミーナの婚約者がいるのであった。



 ランスロットの両サイドには、シズとラムがおり 当然の様に胸に手が添えられている。後ろには、神獣のミルクとランが付いて来ており 他の者たちの姿が見えなかった。


 アスカが 畑が心配になり帰ってしまったのだ。転移で 夕方にラムが迎えに行くまで農作業に没頭しても良いとランスロットが聞き入れた。



「ランスロットさまは、アスカに甘えさせ過ぎです。もう少し奥方としての務めも」


「彼女たちがいなければ、俺も戦闘に参加できるだろう」


 ラムの胸の先端部分を触ると


「む・無理です。私は、そんな感じにいじらないでください。武器です」


 後ろから ランがラムの耳を舐めだすと ラムの腰が勝手に動き出す。すると


「ラン、辞めて」


『パパの戦闘がみて見たい』


『ランは、いい子だな!』



 この国の第1王女は、転生前の記憶を持っていた。この世界に転生を遂げた前の生活は、夫がおり子供を3人も産んで1媛2太郎、女、男、男と充実な生活を送り、孫まで見ることが出来るのであった。余命78歳で死んだのであった。


 自分自身の子供たちや孫たちに魔法の素晴らしさを教える時の顔が 夫の修がいつもいい顔で眺めるのであった。その夫も妻の春子が死んだ次の歳に迎えが来て 別の世界へと旅立つのであった。



 前世で魔法の素晴らしさに憧れていた、この世界に訪れたにも拘らず魔法の知識を持っていても魔力を持つ事を許されなかったがために 周りでは、魔法が飛び交っている世界で ただ1人、魔法を扱う事が許されないままに贖うのあった。


 魔法を使うことが出来ないのであれば、魔道具に魅了して前世の知識を使って この世界であらゆる物を作るのであった。



 けど この世界では、受け入れない物ばかりを作り反感を買うのであった。そんな時にギルガイア大国からの生徒と騎士たちが来日して 1週間の滞在後に聖王国に向かう事となるのであった。


 晩餐会を行うと ここでも冒険科が呼ばれる事も無く、貴族科と数人の騎士たちが招待されるのみであった。当然、聖女様もこの中に入っているものだと思っていたのに ・・・ 煌びやかに行われるのであった。



 その頃、ランスロット達は宿屋の食堂で食事を楽しんでいたのであった。冒険科の者達も探索に余念が無く隅々まで調べている者もいたみたいだ。


 そんな最中に街の警戒音が鳴り響くのであった。



「何の音でしょう。鐘の音と違いますが」


「私の世界の音に似ております」


「シズの世界って 事は、この国にも転生者がいるのかしら」


「そうなりますね。ラム!」


「何か、面白い事でも起きているの 旦那さま」


「1つの屋敷に族が入ったみたいだけど 侵入者は、1人だね」


「変わった物を持っております。“ ドラゴンの魔石 ” ですか」


「どうせ 人体に入れて魔獣化しようとでも思っていたりして」


「それも面白いですね。1000年後には、ドラゴン亜種に成ります」


「その間に何万人が犠牲になる事やら」


「当然、この国が消滅して聖王国とギルガイア大国にも被害が及ぶかもしれませんが 私達、農民には関係が無い事です」


「見学がてら 人間の進化を覗きに行ってみるか」



 その場から ランスロット達の姿が消えるのであった。



 そして 警戒音が鳴り響いている屋敷では、今も戦闘が行われていた。



「姉さんは、間違っている。この力で世界に勝てると言うのに」


「たかが1人の力で この世界は甘くないわ。ポルン、考え方を間違えないで」


「僕は、この力で この国をもっと豊かにして見せます」


「その魔石からは、破滅しか起きないのよ」


「嘘だ。これほどの魔力があれば、世界が相手でも勝てるはず」



 この国の第1王女は、魔石を粉にして体の中にドラゴンタトゥーを入れて魔法が使えるようにしていた。その知識は、ドラゴンを討伐した際にドラゴンから得た知識であった。念話みたいなもので それを再現したものを背中一面に施すのであった。


 姉の名は、エアルザ。弟が ポルンであった。今現在、兄弟喧嘩の真っ最中であった。


 弟のポルンは、体内にドラゴンの魔石を入れて暴走気味に魔力を抑えながら 姉のエアルザと戦闘を繰り返すのであった。



 周りでは、数名のメイドが倒れている最中に 姉のエアルザが倒れた時点で決着が付いた。


「この魔石は、これからは僕が使わせてもらうから 姉さん」


「取り返しが付かなくなる前に 取り出してしまいなさい。人間としていられなくなるのよ」


「嘘を言わないでください。この力があれば、この世界は僕達の物に成るのですよ。この国に訪れている。聖女ですら ひれ伏せて見せます」



 その時、塀の上から拍手が届くのであった。



「何者だ。ここは、王族の屋敷だと分かって侵入したのか」


「俺達に気にせずに戦闘を行ってください。ただの見学者です」



 塀の上には、10人の影と2匹の影が存在していた。



 エアルザが光に包まれると体力と魔石に力が漲ると傷までもが癒されるのであった。その後も戦闘が行われると段々とポルンの姿が変わり出すのであった。


「これ以上に魔石の力を使わないで ポルン」


「姉さんは、魔法を使えないから分からないが この力があれば、この世界は僕の物だ」


「だったら 塀の上にいる人達にも勝てるとでも思っているの」


「僕は、選ばれた人類最高峰の頂に立ったのだ」



 エアルザが塀の上を見ると 1人の少女が舞い降りた。メイド姿の少女は







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