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第89話  ロイヤルゼリー

 

「テル、出番だ。皆に指示を与えろ」


「分かった」


 テルミーナが皆に指示を与えだすと戦況が変わり出した。それと同時にランスロットの奥方たちが好きなように暴れはじめて


「ランスロットさま、新しい紅茶です。アスカもいい働きです」


 アスカの前にも紅茶を出すと


「ありがとう。ラム」


「さて 俺も」


 ラムとシズに肩を抑えられて


「諦めてください」


「あなた様が出たら 最悪な展開になってしまいます」



 シズが念話で『今夜は、ランスを寝かさないわよ』と 言った途端に彼女たちの魔力が暴走し始めてランスロットの出番が無くなった。



「はぁ~ 俺にも戦わせてくれよ」


「ランスロットさまが戦う場所は、ベットの中です。私達1人1人を包み込むように抱いてください」


「旦那さま、諦めるしかないよ。旦那さまが戦場に立ったたら彼女たちが更にやる気になってしまうわ。当然、私も付いて行く」


 アスカの1撃を受けても 1匹の蟻が這い上がってくると


「ラムの出番よ。美味しい処を譲るわ」


「任せてアスカと同じように1撃で仕留めてあげる」



 テルミーナが騒いで近づくと


「ランス、大変だ。女王蟻が這い上がってきた。それに続いて蟻共が続々と出てきている」



 ラムの体内魔力が錬成し始める。途端に空が暗くなると金色のドラゴンが空を縦横無尽に暴れだし、辺り一面が光り輝くと雷魔法の最上位 ライジンサンダーが放たれた。黒い雲と地上に光の柱が降り立つと光るが放電し始めて 周りを照らしながら 地下へと続いたと思ったら ・・・ 地下の生命が消滅した。


 生徒に騎士、それと冒険者が腰を抜かして驚く事となるのであった。その間もランスロットの彼女たちがアーミーアントを戦っていた。腰を抜かして役に立たなくなってしまったお陰でシズが弓を取り出して 矢が付いていないのに弦を弾くとシズの周りに光り輝く矢が出現して解き放たれるのであった。


 彼女達を援護するかのように アーミーアントの1部分に刺さるのであった。



「アスカ、テルを椅子に座らせてやれ」


「うん」



 ラムが左に避けると魔法陣が出来上がり、大きな魔石が落ちてきて 机の上にロイヤルゼリーが入っている瓶が置かれるのであった。それも3本も


 未だにブルブルと震えている。テルミーナが目の前にいた。話が出来ないために彼女たちの活躍を見る事となるのであった。


「アスカ、チロロに戦闘訓練はしているの」


「私では無理だから マイに言っておく」


「あれでは、棒を振り回しているだけよ」


「感心、感心、力を抑えて戦闘が出来ているね」



 ランスロットが感心している側では、リルターナが感情むき出しで魔法を放つのであった。



「リルは、相変わらず感情に出てしまうみたいね」


「まぁ~魔力だけは、人並み以上に持っているのだから 問題が無いだろう」


 聖女の加護かから離れてしまったお陰で 本来の魔力量になってしまっているが それでもレベルが高いために十分に戦闘が出来るのであった。


 そして 夜中から戦闘が始まり、太陽が真上に来た時には アーミーアントとの戦闘も終わりを迎えるのであった。テルも正気を取り戻して ラムの入れた紅茶を飲みだすのであった。



「ありがとう、ラム」


 シズの前に 温かい紅茶を出すのであった。


「アスカ、みんなの昼ご飯を作るから手伝ってくれるか」


「はい、旦那さま」


「私もお手伝いします。ランスロットさま」


「久しぶりに身体を動かしたから お腹も空いていると思うから大量に作るよ」


「「はい」」


 ランスロット、ラム、アスカが食事の準備をし始めると テルミーナがシズに聞くのであった。



「先程の魔法は、シズ様が行ったのですか」


「あれは、ラムよ」


「彼女は、黒魔法だと聞いておりますが 光魔法も使うのですか」


「私達は、全属性の魔法が使えます。ただ相性がいいと言うだけです。それと先程の魔法は、光魔法で無くて 雷魔法です。間違えないようにしてやってください」


「も・もしかして 光魔法の最高位 ライジングサンですか? 文献などで 伝説の!」


「私に聞かれても解りません。本人に聞いてください」


「それで俺達は、エルフの国 聖王国に向かっても大丈夫なのでしょうか」


「色々な困難が待ち受けておりますが 誰1人として死ぬ事も無く、無事にギルガイア大国に帰って来る事が出来るでしょう。私が保証します」


 ランスがいれば、困難にならないわ。ランスがいなくなったら 魔王が暴れだすけど


「処で 地面に落ちている魔石と机の上に乗っている。瓶は、何なのですか」


「この辺りの事は、ランスに聞いてください。私には分かりかねます」



 “ この魔石だけでも 国に売ってもらえないだろうか。魔道具開発に使えると思うのだが ”



 シズとテルミーナが話をしているとデルタが現れて 青い顔になり、驚くのであった。


「おっ! デルタか、どうした青い顔をして」


「テルミーナさまは、これを見て何も思わないのですか」


「ただの瓶だろう。中に何が入っているか、わからないが それがどうした」


「これは、神話級のロイヤルゼリーが中に入っております。数百年に1度でも目にする事が無い代物です」


「ただの蜂蜜でしょう。私達は、料理に使っているわよ」


 “ 今回は、蟻蜜だったわね ”


「ここにあったか、1本 持っていくぞ! 料理の隠し味に使うから」


「ランス、待て待て待て待て待て そ・それは、神話級のロイヤルゼリーだろう」


「ただの蟻蜜だ。気にするな!」


 ランスロットが3本の内、1本を持って行ってしまって 残り2本に成るのであった。



 そこに魔力欠乏症状態でフラフラになりながら リルターナが姿を現すと


「シズ、魔力を回復させて」


 シズがロイヤルゼリーを1本、持つと そのままリルターナに渡すのであった。


「これでも飲んだら 今回の戦利品よ」


「久しぶりに出たのね。蜂蜜が! 今回は、蟻蜜か!」


 瓶の蓋を開けて ゴクゴクと1瓶、飲んでしまうと体力と魔力が回復するのであった。残り、1本になると


「誰かが帰ってきたら 飲ませてあげましょう」


「シズ様、これを国に収めてください。買い取らせてください。お願いします」


「何を焦っているの テル! ただの蟻蜜でしょう」


「リル~タ~ナ~、お前は この価値が解らないのか」


「昔からランスに呑ませてもらっているわよ。体力と魔力が戻る蜂蜜でしょう」


「年に数本、手に入るから 料理に使っているわよ」


 カグラとミカゲが帰還すると


「疲れた~久しぶりに身体を動かしたぁ~」


「何だ、今回は1本だけか」


「1本は、料理に もう1本は、リルが飲んだわ」


「リルか! たまには、身体も動かせよ。太るぞ!」


「最低でも私達の農業を手伝えよ。食べてばかりいないで」



「ちょっと待て お前たちは、この価値を知らないのか」


「ただの料理の材料だろう。私達の国でも普通に使っていたぞ。病気にも使えるから便利だ」


「これ1本で 白金貨、数枚の価値があるのだぞ」


「白金貨って 何だ? カグラ」


「確か、金貨千枚で白金貨に成るのだと教わったな! そんな処だ」


「私達には、無縁だな! 好きな男がいて 旨い料理が食べれれば問題が無いな」



 2人のお尻から股間に向かって手が伸びると


「風呂に入るぞ。2人とも 付いてくるのだろう」


 ランスロットの声と共に乙女の顔に成ると 抱き付いて小屋の中に消えるのであった。その後も帰還してくる者たちは、小屋に目掛けて入るのであった。いつの間にか、聖女シズの姿も消えていた。


 ランスロット達がいる場所は、陸の上だと言うのに離れ小島みたいに陸の孤島になっていた。周りが陥没してしまい。馬車を下におろす術がなかった。下ろしても馬車が通れる道も存在しておらず、ここで野営をするのであった。


 体力も魔力も残っていない兵士たちは、崖を昇れないために下で休憩をしていると ラムの転移魔法で野営地に転移して帰還するのであった。







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