表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/110

第88話  巣穴

 

 その後、テルミーナの判断で偵察蟻の警戒を冒険者達にお願いをするのであった。その都度、指示を出すと言う事となるのであった。冒険科の連中は、順番交代で仮眠を取れるとの事であった。


 夜も更けていくと多くの生徒たちは、緊張で眠れることが無かったという。そんな最中、ランスロット達は、神獣のミルクとランが取り囲む中で スヤスヤと眠りに付くのであった。時たま、ミルクの尻尾が動くと偵察蟻が ミルクの風の刃で切り殺されていた。


 夜中になると戦闘音が聞こえてくるだけで生徒たちに眠れない夜が迎えるのであった。



『シズ、彼等を動かした方がいいかしら』


『ランスから何も言われていないから 放置でいいわ』


『ねぇ~ママ! 明日は、戦ってもいいよね』


『多分、戦えるわ。数万もいるのだから 多分、残っていると思う』



 シズは、思っていた。アスカを動かして ラムまで動かした時点で半数が減滅するとその後の火力部隊が動けば、半日で戦闘が終わってしまう事を そして


 夜明けと共に戦闘が始まり



「旦那さま、おはようございます」と アスカがランスロットにキスをするのであった。


「どうした。アスカでも緊張するのか」


「この雰囲気が嫌い」



 その後、彼女たちと朝の目覚めのキスをして 周りの景色が変わっていた。既にアーミーアントに取り囲まれており



「ラム、机と椅子を出してくれ ティータイムしよう」


「畏まりました。ランスロットさま」


「ローザとオルガ、手伝って」


「「はい!」」



 ミカゲとカグラ、それにマイが 気が気でなかった。自分たちも参加をしたいと思うのであった


「ミカゲにカグラ、それにマイも席に付きなさい。別動隊が動くのは、もう少し後よ。私達が動くのはそれからよ」


「感情的に動いてもいい事などないわ」


「そうは、言っても彼等が心配だ」


「シズとラムは、何も思わないのか」


「あそこで戦っている。リルだって細かい魔法しか使っていないでしょう」


 3人が納得するとランスロットが


「あれは、ただ単に雰囲気に呑まれているだけだ。昔からそうだった」


 この場にいる全員が納得するのであった。言われてみれば と



 のんびりと寛いでいるとお邪魔虫が現れるのであった。



「シズ様、彼等の治療をお願いする」


 シズの指が弾くと “ パッチン ” 音が鳴ると 今現在、戦闘中の冒険者に騎士に生徒たちまで光に包まれて回復をするのであった。


「ついでに魔力まで回復させたから 問題が無いわね。騎士団団長さま」



 自分自身まで光に包まれている事に驚くのであった。テルミーナにデルタが! それと同時に戦闘中の彼等と負傷者達もまた 驚くのであった。突然、傷が癒えて魔力まで回復してしまったことに



「ランス!」


 流石にテルミーナも顔に出ていた。


「何だ」


「指示が欲しい」


「そんな事は、騎士団長に言ってくれ」


「状況が掴めないからお願いしている」


「見たとおりだ。リルに奥に向かって爆炎魔法を2~3発でも撃たせれば、少しは警戒してくれるかもしれないぞ」


「デルタ!」


「直ちに伝えます」


 足早にリルターナに向かって走り出すと


「よろしいのですか。ランスロットさま」


「お前達も戦闘に参加したいのだろう。違うのか」


「どういう意味だ。俺にも分かるように説明してくれ」



「オルガ!」


「チロロ、あんただけ武器を持っていないでしょう。初めて作ったから自信が無いけど渡しておくわ。迷宮で拾ってきた武器を溶かして固めただけだから 折れても持って帰ってきてね。


 周りをミスリルでコーティングしてあるから魔力も通ると思うわ」


「少し大きいが お前が持てば小さいだろう。それとジャイアントに成るなよ。周りを踏み潰してしまうからな」



 オルガが自分のアイテムボックスから 剣の柄の部分だけを出すと



「自分で取って 私でも持ち上げられないから」


「それとアスカ、チロロの武器を作るときは、手伝ってやってくれ頼むな!」


「その時は、チロロも手伝いなさい」


「はい! アスカお姉ちゃん」


「さっさと取り出してもらえないかしら重たいのよ」


「アスカといい、チロロも重たい武器の何処がいいのかしら」


「だったら ラムも武器を出して戦闘に参加したら」


「私は、ランスロットさまのメイドよ。離れる事は無いわ」


「いいわよ。ラム! ランスの面倒なら私が見てあげるわ」



 チロロが柄を掴んで 引っこ抜くと1tを超す、大剣が姿を現した。剣の長さだけでも5メートルもあり、チロロの3倍の長さであった。が 軽々と持ち上げて


「長さがもう少し長くしてもらいたい。それと重さも5割り増しかな」


 “ はぁ~~! ”


「旦那さま、チロロの武器を作る際には手伝ってください。私1人では無理です」


「武器など作った事が無いから 指示を出してもらいたい」



 “ これで少しは、アスカお姉ちゃんに近づけるかも ”



 デルタがリルターナの側に行き、伝えるのであった。


「奥に向かって 爆炎魔法を撃ってくれ」


「今は、それ処で無い事ぐらい。あなたでもわかるでしょう。テルに言いなさい」


「テルミーナ様の指示でなく、ランスロットさまの指示だ」


「ランスが言ったなら別よ。景気よく10発ぐらい撃ち込んであげるわ」



 戦闘場所から少し離れて 浮遊魔法で空に上がるとリルターナの真上に炎の塊が出来上がってきたと思った瞬間、雷を漂わせながら飛来していった。その数、10数体もの爆炎魔法の雨がアーミーアントを焼き尽くしてしまった。


 本来であれば、この時点で魔力欠乏症に陥る処をシズが魔力を回復してしまっており、全開で戦場に立っていられた。



「やはり、これよ。魔法は、気持ちがいいわね」


 リルターナの従者、エルフ族のカーメルが近づいて来て


「リルターナ様、魔力回復ポーションです。お飲みください」


「問題が無いわ。シズに回復してもらったわ」


「ですが ・・・ 」



 地面の底の方から カサカサと音が鳴り響いて来ていた。1キロぐらい先の小高い山の頂上から1匹のアーミーアントが姿を現すと続々とアーミーアントが溢れてきて その数、既に数千を超えており、数分後には取り囲まれてしまう処を



「アスカでも見えるよな! あそこに打ち込んでくれ アスカの武器で」


 アスカが見た物は、未だに途絶える事が無いアーミーアントが出てきている穴だった。


「分かりました。旦那さま! ちょっと行ってまいります」



 浮遊魔法で空を駆け出すと 持っていた小さな武器が段々と大きくなると空に見える太陽よりも大きくなると



「アスカ様が空を飛んでおります。何なのですか、あれは?」


「あれがアスカの武器よ。誰1人として扱えるものが無い代物」



「シズ、結界を張っておいてくれラムは、待機だ。衝撃と共に戦闘開始だ」


「ランス、あんな物でどうするつもりだ?」


「巣穴ごと壊滅させる。お前達みたいに諦めきれない奴が出てきたら ラムに任せる」


「分かっております。美味しい処を頂かせていただきます」


「分かったわ、あなた様」



 シズが結界を張ると味方連中がひと時の休憩に成ると ランスロットが ランスロット達が立っている地面に強固なほどに魔力を注いで固めてしまった。巣穴自体まで崩れ落ちないように


 アスカの1撃が周り一面に衝撃を与えて ランスロット達が立っていた周りまで陥没してしまっていた。見渡す限りが崩れ落ちてしまっていた。


 そして 何も無かったかの様にアスカがランスロットの横に座っていた。転移で帰ってきていたのだ。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ