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第87話  アーミーアント

 

「何を始めると言うのかしら?」


「グランパルおじさんの治療です」


「えっ? グランを治す事が出来るの? この街の薬師達には、無理と言われているわよ。全身に毒が蔓延していて施しようが無いと」



 ランスロットがグランパルを錬成空間に入れると怪我をしている片足を更に切断して悪化が酷い部分を切り取ってしまうと全身が光り輝きだした。途端に全身から黒い何かが漏れ出してきて1ヵ所に集まり出すとランスロットが手に取り、アイテムボックスに収納してしまった。


 その時のグランパルは、生きているのが不思議なぐらいに瘦せ細ってミイラ化していた。


 ラムは、その黒い物体を見て眉が少し動いた。



「アイネーリアさま、グランパルおじさまの手を持ってあげて」


「分かりました。シズ様」頷くと


 “ グラン死なないで 私を1人にしないでよ ”と 呟くのであった。



 2人を包み込むように天界の光が降り注ぎ、2人に吸い込まれるのであった。それと同時にグランパルの足が再生を始まり完治すると全身がミイラ化も元の姿に戻るのであった。



「これで全ての工程が終わりました。1つ、謝らなければいけない事が出てしまいました」


「何でも言ってくれ シズ様! 真意に受け止める」


「アイネーリアさまのお腹の子供は、生まれたと同時に勇者に成るそうです。これは、神様からのお告げです」


「ランスロットさま、そろそろ お時間になります」


「お邪魔虫が来たみたいだ。俺達も帰るとするよ。エドにもよろしく」



 ランスロット達の姿が消えると ノックもしないで扉が開いて男達が顔を出すのであった。


「エド! あなたは、この街の領主に成ったのでしょう。ノックぐらいしなさい」


「あれ? ランスは!」


「ランスがここにいると リルに聞いたのですが姿を消しましたか」


「本当にあの子は、立派に育ったわ。私のグランを治療してくれたし」


「忘れる前に言っておくことがあった。アイネ!」


「何ですか。グラン!」


「俺達の寿命だが 100年ぐらい伸びてケガも病気にも成らないそうだ。それどころか、この国の創立者の勇者様が保有していた“ 高速再生 ”を身に付けてしまったみたいだ。


 君達3人にも言っておく、この事は他言無用で頼む」


「そんな事など どうでもいいわよ。私のお腹の中には、勇者がいるのよ。それだけでも幸せよ」


 “ 聖女シズのお墨付きの勇者が ”




「処でランスは、何時頃からいたのですか」


「昼過ぎに来たと思うぞ。エド達が来なければ もう少し、聖女様と話が出来たかもしれないのに」


「私が思っていた以上に偉大な方だったわ。聖女様は」


 “ シズ様の言葉1つ1つが心に染み渡っている。やはり、人前に出て来れないわね ”


「まぁ~俺は、引退した身だから忠告しておく、聖女様が公の場に出る事は これからも無いと思え! それと余談だが ランスロット達は、この国を離れると思っておいた方がいい。


 彼には、成す事があるみたいだ。ランスロットの目が語っていた」


「父さん、それだけ元気なら この街の領主として復帰してください」


「ワッハハァ~~ 俺のこれからは、アイネが生んでくれた子と短い人生を生きていくつもりだ。後継者も育っているみたいだしな」


「愛の告白と取ってもいいわよね。グラン!」


「当然だ。死ぬまでお前から離れないからな」


 “ 俺の面倒を見てもらいたいものだ ”


 ウッフフ~~ ” 笑っていた。



 食事会の会場内では、3人が飛び出して言った事に対して またしてもランスロットが絡んでいると思っていた。


「リルターナ様、彼等を追わなくていいのですか」


「問題が無いわ。彼等が扉を開いたと同時にランスの姿を見る事も無いでしょう。そして この街を出るまでランス達を見つけ出す事も不可能だ

と思うわよ」


「どうしてですか?」


「だって農園にいる彼等をどうやって 見つけることが出来ると言うの」



 リルの考え方が間違っており、次の日には ランスロット達は、街の中で見かけるのであった。迷宮に潜る事は無かったものの彼女たちを連れて街中を歩くだけで人だかりに成るのであった。


 一目、聖女様や神獣様を見たくて野次馬が集まるのであった。騎士を連れて この街の領主のエドワルドにテルミーナ、それにデルタが姿を現すも ミルクとランの威圧に押されて近づく事も出来ないのであった。それどころか、民衆から白い目で見られる羽目となるのであった。


 この街に来て3日目には、元領主のグランパルとアイネーリアが普段着でランスロット達と会話を楽しむ事となるのであった。


 グランパルの姿を見た民衆は、涙を流しながら元気になられた事を喜ぶのであった。



 4日目の朝を迎えた時には、見送りにグランパルとアイネーリアの姿があった。ランスロットの目の下に隈があって2人は、笑っていた。


「苦労しているのだな! ランスロットよ」


「そう思うなら2~3人、貰ってくれ」


 ランスロットの両脇には、アスカとマイがおり 服の中に手が入って生乳を掴んでいるのであった。


 ランスロットが光り輝くと


「これで元に戻ったわね。ランス!」


「これが毎日だからな 勘弁してもらいたいよ」


「ラム様がいるのだから これからも女が増えると思うが頑張ってくれ! 俺は、アイネだけでいい」


「当然です。強い男には、女の力が必要です」



 そんな事も在りながらも歩き始めた頃には、ランスロットの両脇にローザとオルガがおり、魅惑と誘惑をばら撒きながら歩く事となるのであった。


 1日歩くと国境の街に到着して さすがにこの人数では、宿を取る事が出来ないために冒険科と騎士たちが野営をする事となった。


 冒険者ギルドで情報を取ると ここ最近、アーミーアント( 戦闘蟻 )が出没していると情報を得る事となるのであった。商人や冒険者が帰

ってこない事が分かるのであった。が 翌日には、出発する事となるのであった。


 どのような事態になってもギルガイア大国最強メンバーが勢ぞろいしているため、出発をするのであった。



「おい、聞いたか。ここ最近、アーミーアントが出没するみたいだ」


「俺達も昨日の内にギルドで聞いてきたが 本当に俺達と騎士達だけで戦闘に成るのか?」


「ランスロット達がいるから 問題が無いと判断したのだろう」


「そうだよな! 俺達だけだったら 確実に死に行くようなものだしな!」


「不思議に思わないか。王都を出てから魔物が1体も出て来ない事が」



 彼等は、知らなかった。聖女が動くと神獣が付いて来て その周りを聖獣とバトルウルフが全ての魔物や魔獣を狩ってしまう事を それと同時にアーミーアントが捕食していた。


 1日歩いて 森を抜けると草原で野営の準備をする事となるのであった。今回は、草原だった為に馬車で城壁を作り、貴族科と馬たちが中に入り、冒険科と騎士たちが周りを警護すると同時に警戒態勢になるのであった。


 生徒たちも今回ばかりは、警戒をするのであった。いつ何時、アーミーアントが襲ってくるか、分からなかったからである。中には、サーチ魔法や感知魔法を持っているものが存在しても範囲が狭いために探し出す事が出来ないのであった。



 そんな中、ランスロット達の小屋にテルミーナとデルタ、それと数人の騎士と教師が向かうと



「あ~~誰よ。私の肉を取ったのは、大事に焼いていたのに」


「えっ! リルターナ様の前にいいあんばいに焼けていた モグモグ・・・ので 食べて モグモグ しまいました」


「パ・ル・ム ・・・ 私の肉を返しなさい」


「出しま モグモグ しょうか。既に モグモグ ミンチになって モグモグ いますが」


「たかが肉で文句を言うな! まだまだ たくさんあるから食べていいのだぞ」



「ランス、済まないが俺達と話をしないか」


「農民の俺に話す事などない。先生方も解っているはずだ」


「あら ギルン先生がいるのだから 彼に任せれば問題が無いわ。生徒の見本になってくれます」


「だったら 少しでもいいから情報がほしい」


「夜に成ったら偵察蟻が出てくるから 狩り取ったら問題が無いわ」


「ラム、そんな出鱈目な事を言って」


「その方が面白いと思わない。シズ!」


「アーミーアントは、しつこいから巣穴を壊さない限り湧いてきますよ」


「それと女王蟻を殺さないとキリがありません」


「ミカゲにカグラ、そんな事を言わなくても騎士団団長さまが考えているから問題が無い」


「責めて シズ様の協力してもらえないか。ランス!」


「どうして 俺に聞く。シズに言えよ」


「最低限の協力はします。が ランスからの指示が無い限り彼女たちは動きません」


「リル、君からもランスにお願いしてくれ」


 リルターナがテルミーナを睨むと


「俺が悪かった。食事を続けてくれ」



 デルタも心境が解っているせいか。何も言わないのであった。






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