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第81話  水龍 ウンディーネ

 

 おかしい、何かが可笑しい。我がどうして水面下で気を失っていたのだ? 我が浮上する際に爆雷魔法で目が覚めたまでは覚えているのだが その後の記憶が消し飛んでおる。“ あれ ”左手に持っていた。封印咳が無くなっておるぞ!


 右手には、確かに浄化の宝珠が存在しているのに どうしてなのじゃ?


 ランスロット達が水龍の左手辺りで会話をしている最中に目覚めるのであった。ランスロット達が立ち去ろうとすると


「ちょっと 待てよ」


『どうして こやつの封印が解けている』


「おい! 頼む! この爺を 気を失わせてやってくれ」


『貴様等が我を 気を失わせたのか』大きな声で叫びだすも


「あとは、2人の問題だな! 俺達は帰るとするか」


「そうですね。浄化も済みましたから」


「さっさと退散しますか。ミルク、ラン、帰るわよ」


『あのお爺さん、怒っているけどいいのですか』


『あの大きなお魚を食べていい。ママ!』


「前に変な物を食べて ランのお腹が大変だったでしょう。その時だって ランスの苦い薬を飲んだ事を覚えている」


『あのお薬だけは、絶対に飲みたくない』


「だったら諦めなさい」


『わかったよ。ママ!』


『貴様等は、我の話を聞いているのか』


「何かを言っているが 言葉が通じないから帰るか」


「たかがドラゴンなんかの関係がありませんね」


『貴様等の言葉で会話をしているのだぞ。 そこのチビ、動くな!』


『頼むよ。我を助けると思って この爺さんを消し飛ばしてくれ』


『ちょっと待て ルージュ、貴様の性格が変わっていないか』


『そう言えば、昔はもっと気持ちがあらぶっていたのに どうしてだろう』


『それに神々の魔力を佩びておるぞ』


『これが聖女の力なのか? 私の気持ちが穏やかになっている』


『昔の貴様なら 封印が解けた時点で暴れだしていただろうに』


『そんな記憶もあるが 覚えていないな』


 彼等が会話をしている最中に ランスロット達の姿が消えるのであった。


『あの女は、私の股間を触って“ クチュクチュ ”したくせに逃げやがったな』


『邪神の股間を触って“ クチュクチュ ”する。奴が存在するとは、面白い世界に変わっているのだな』


『笑うな! 爺!』


『ワッハハァ~~! 我も久し振りに人型に変身して彼等を追ってみるかな! お前は、どうする』


『行くに決まっている。あいつらの村にも興味がある』


『ワッハハァ~~! 本当に性格が変わってしまったな! ルージュよ』


『ほっとけ! 爺、行くぞ!』


『可愛い孫が出来たみたいじゃ!』


 それから ランスロット達の魔力を追って転移を繰り返しながらランスロットの下に転移してくるのであった。


「付いてきやがった。爺とガキが!」


 クロが精神攻撃を受けて倒れている最中に


『珍しい。爺さんが来るでないか』


「ハクは、知っているのか」


『あれもワシ等と同様に この世界が誕生した時に神々が創りたもうた、者じゃ』


「そうなのか。殺せるものなのか」


『殺しても千年の後に復活するが な!』


「そうなのか! あの肉から旨い匂いがしていたから喰ってもいいよな!」


『ワッハハァ~~! そんな事を言えるのは、ランスぐらいじゃな!』


「処でクロは、どうした?」


『ワシをババァ扱いしたから折檻しておいた』


「まぁ~俺も女心は、良く分からんから 頑張れとしか言えないな」


『この世界は、強者のみが優先しておる。ランスには、関係が無いわ』


「そうなのか。俺も強い相手に会ってみたいものだな」


『ワッハハァ~~! お前よりも強い相手が存在しているのであれば、ワシも会ってみたい物じゃ』


「そろそろだな!」


『そうみたいじゃな!』


 次元の歪みを感じると


『珍しい顔触れだな! 若き黒龍は、未だにハクに折檻を受けているのか』


『何なのだ。この場所は、どうしてこんな奴らが存在している』


 たまたま、冥界から冥界王にヴェルファイルと10神が遊びに来ており、クロの彼女達( 神獣であった )と 農作業をしている最中に転移してくるのであった。


 ルージュの頭を殴りつけると


『場を弁えなさい。ルージュ、ランスロットさま達の御前です』


『爺、どうして キサ・・・』


 下半身が沈むほどに殴られると


『ヴァルファイル、どうして この場にいるのですか』


『今現在は、冥王様の執事兼ラム様にも仕えているのです』


『もしかして 先程の念話の相手って』


『当然、わたくしです』


『ちょっと待て 冥界は、迷宮内の砂漠地帯に封印をされていただろう』


『ランスロットさまの彼女の1人のアスカ様に浮上してもらい。更に冥界王様の魔力切れもアスカ様にしてもらいました』


『そんな事ぐらいで 10神まで復活などしないだろうに』


『ランスロットさまの遊び心に彼女たちが本気で魔力を注いだ途端に 冥界全てに魔力が供給されて星からも魔力を貰うことが出来ました。

全てがランスロットさまのお陰なのです』


『何なのだ、あの人間は 称号が農民になっているのに ステータスと違い過ぎるだろう』


『我々みたいな凡人には、わかりかねません』


『ヴァルが凡人なら 我などゴミ以下だろうに』


『くれぐれも野菜たちに触らない事をお進めします』


『たかが 野菜だろう。勝手にとっても問題が無いだろう』


 それを聞いていた。周りの人だかりが引き始めると


『そんなにも不味い事なのか?』


『アスカ様が管理しております物を勝手に取っても許されるのは、ランスロットさまのみです。他の方々が勝手に無断で取るとお怒りを受ける事となります』




『爺もいいのかよ。邪神を放っておいて』


『どうも アヤツは、聖女様の魔力を体内に入れたせいか、性格が180度 変わってしまってな! ワシも何もすることが無くなってしまたわい』


『数万年も寝ていたのだから また寝ろよ』


『ワシもクロと同意見だ』


『処でここはなんじゃ? どうして 仲の悪いお前たちが一緒にいられる。それに多くの神獣に冥界王か? あれは?冥界の者モノまで当たり前のように楽し気に笑い合っているのだが?』


『ここは、ランスの農園じゃ! ワシ達が勝手に住み付いておるだけじゃ』


『爺が1人増えた処で 問題もなさそうだな』


『住む事に関してなら問題が無いがその分、働けよ。追い出されるぞ』


『働くとは、何をする事じゃ? 水に関しての事なら何でもできるぞ!』


『そうかよ! アスカ、ちょっと来てくれ』


「どうかされましたか。クロ様」


『この爺さんが ここに住み付くのだが部屋の用意と仕事をしてもらうのだが 水龍なだけに水に関してなら問題が無いらしいのだが使えそうか?』


 アスカが自分の前にウォーターボールを作り出し、魔力を注ぎ始めると爺さんが驚き始めた。それを霧状にした地点で


『ちょ・ちょっと待ってくれ それを毎日、2回もやるのか?』


「私は、日の出と共に野菜たちに水をやり、夕方にまた水やりをしております。それが 私が旦那さまから与えられた仕事だからです。それ以外にも やる事がたくさんありますが」


『農園だったか? もしかして これ全部に与えていたら魔力が持たないだろう。お主では?』


「そうですね。私の魔力は、農園の水撒きに半分と残りの半分が武器に与えて 1だけを残す感じですか。それを毎日行っております。私の武器も相棒ですから大事な仲間だと思うのです」


『お主は、その武器を持っていて何も感じないのか?』


「何がです」


「アスカお姉ちゃん、夕飯を作るから手伝って 迷宮から多くの肉が届いているの」


「わかったわ。チロロ! 今 行くわ。それでは、クロ様、ハク様、そしてお爺さん、失礼いたします」


『そうじゃった。ワシの名は、ウンディーネと申す』


「ウンディーネさん、またあとで」


 アスカが走って この場から離れてチロロの下へと向かうのであった。


『あの子の胸は、本物なのか?』


『勝手に触るなよ。クロなど! 酔った勢いでアスカの胸を触って頭が吹き飛んだからな』


『気が付いた時には、全身切り刻まれて負ったわ。後から教えてもらって分かったが ランスの嫁たちにやられたみたいだな! 再生をするまで半日も掛かってしまったわ』


『処でよぅ~! この世界に聖女の称号など存在していない筈だが?』


『これは、シズに聞いて分かった事なのじゃが 転生神ティラミスともう1人の神が決めた事みたいだ。名は教えてもらっていないけど! それと称号も“ 聖女/悪女 ”と 聞いたのじゃが

 “ 悪女 ”なんて 称号は、ワシでも知らないのじゃが 爺さんは、知っておるか?』


『確か、悪女とは ある一定空間から魔力を消滅させてしまい。生物の本来の姿に戻すことじゃった。かな? ワシも定かでないが そんな記憶がある。但し、それも別世界での事であって この世界でそんな物を発動した日には、厄災処の話で済まないぞ!

 そんな物を止められる存在自体が存在していない。この世界に!』


『一定空間だけなら 問題も無いな!』


『貴様の脳ミソは、筋肉で出来ているのか。1年もしない内にこの世界から魔力が消滅してしまうと言う事だ』


『ちょっと待て 爺さん! それってワシ等にも影響する事なのか』


『ハクもクロと同様だったな! 当然じゃ、ワシ等もただの生き物に生まれ変わる』


 乾いた笑い声が 3人の中で木霊するのであった。







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