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第77話  終焉のあと

 

 ラムたちが王都上空に転移してくると魔物や魔獣達が王都周辺に取り囲んでいる状態であった。


「ラム、王都周辺に黒炎を放って10発でいいわ。アスカは、敵味方関係なく城壁を作って3メートルの高さで十分よ。ミルク、ラン、マイは、掃除をしてきなさい。ラムの攻撃に当たらないように

 ラムとアスカは、城壁内の敵の掃除をよろしく! 私は、ケガ人たちの治療を最優先にしてから戦闘に参加するわ」


「その後は、念話で伝えて」


「行ってくるわ、シズ!」


 ミルクは、口の周りを人舐めすると走り始めて


「分かったにゃ~ ママ!」ミルクとは、反対方向に走り始めた。本来の姿になって2匹が上空から下り坂を走るみたいに ミルクは、風を纏いながら風の刃を撒き散らし、ランもまた雷獣の如く、光に近いスピードで放電させながら走り抜けるのであった。


 2匹にとっては、走り抜けるだけで魔物や魔獣達にとって見る事も出来ない内に切り刻まれており、命を削り取られてしまっていた。


 マイに至っては、自分の戦闘スタイルが棍を使うスタイルの為、地道に1激で仕留めていくのであった。太さも長さも自由に変えられるため取り囲まれることも無く、無心で戦闘を楽しむことが出来るのであった。


 アスカは、農作業の一環の感覚で高さ3メートルの城壁を作ってしまい。走り抜けると同時に掃除をしながらシズの下へと向かうのであった。


 ラムもまた街中で ブリットを発動させて全方位からの敵を壊滅させるのであった。


 シズに至っては、街全体を把握が終わるとケガ人に対して一斉に治療を行い。光り輝く人々が続疾し始めるのであった。その後は、数千の矢が敵に向かって飛んでいくと忽ち、街の中の敵が減り始めるのであった。


 リルターナも黒炎を街の外に見た時には、ラムたちが助けに来てくれたと思ったが姿が見えない事に不安を思うのであった。そんな彼女もいままでは、ランスロットやラムが指示を出してくれた為に自然と魔法が使えていたが 今回みたいな時ほど自分自身の魔法の威力が裏目に出ることなど思いも至らなかったと思う。それでも懸命に人命救助をしながらの戦闘を繰り返すのであった。



 シズが上空から地上に降り立つと念話で


「ラム、粗方の掃除が終わったわよね」


「アスカが作ってくれた。城壁の外では、未だに戦闘が続いているけど それ以外では、終わりね」


「もう 帰ってもいいでしょう。野菜たちが私の帰りを待っているわ」


「本当にアスカは、農園が好きよね。ランスと同様に」


「シズ様、こちらでしたか。ランスは、どちらに」


 シズがテルミーナを手で止めると


「アスカ、あれを狩とって」上空を指すと


 レットドラゴンがブレスを吐く寸前だった。が! アスカが自分の武器を持った途端に本来の大きさになるもレットドラゴンの真横に転移するとそのまま殴り飛ばすのであった。その直後、武器が巨大化すると地面諸共、レットドラゴンに向かって振り落とすと大きな振動と共に魔物や魔獣達の凶器な気配が消え始めると森へと消え始めた。



 それに伴い。今回の終焉が見えるのであった。未だにゴミの存在はあるもののシズたちが必要としないのであった。リルターナがシズたちの処にやってくる頃には、ラムもシズの側に転移しており合流するのであった。


「やっぱり、アスカが1番よね」


「仕方が無いわよ。1激が大きすぎるわ」


「良かったわ。ラムたちが来てくれて それよりもランスは?」


「あのねぇ~ 私達は、今が収穫の時期なのよ。この忙しい時期に呼ばないでくれるかな! こんな敵などリルの魔法で何とでもなるでしょう。相変わらず、把握が出来ないわね」


「貴様、リルターナさまに失礼だろう」


「何様の積りだ」


「さすが貴族様って感じかしら 私達と離れた途端に奴隷を持つなんて」


「テル!」


「はっ!」シズの前に平伏すると


「ランスに言われていたでしょ! リルを旨く使えと今回も街の外にリルの魔法を放っていれば、これほどの被害が起きなかった筈よ。ケガ人の治療は、終わっていても死人までは無理よ。諦めなさい」


 シズの周りに続々と兵士や冒険者達が集まり出すと城壁を飛び越えて 本来の姿のまま、ミルクとランが駆け寄ってきただけで兵士や冒険者達が恐怖を覚えるも それと同時にマイも彼等と共に来るだけで警戒が解けるのであった。


「アスカが作ってくれた城壁の外は終わったわ。残りは、街中に残っているだけだから任せるわ。アスカ、城壁が要らないわ。排除して」


 アスカが地面に手を添えると城壁が姿を消すのであった。そして


「シズ様。国王様との会見をしてもらいたいのですが」


「何を言っているの 私は農民よ。今がとても忙しいの」


「もう いい加減、私達の存在を忘れなさい。テル! リルがいれば問題が無いでしょう」


「ラム! 私もランスの下に ・・・ 」


「その先は、言わない方が身の為よ。リルターナ様」


「貴様は、またしてもリルターナ様に向かって」


「奴隷なら 奴隷らしく、大人しくしている事よ。リルターナ様の顔を泥を塗っているのと同じ行為だと分からないのかしら」


「愚弄するか。この場で殺してやる」


「止めなさい。パルム! 私でも敵わないのよ。ラムは! ランスの武器と盾よ。数万の敵を前にしても無心で殺しまくるわ。何の感情も持つことも無く」


「その前に私達に敵が存在するのかしらねぇ~ そうでしょ! ラム」


「今の私達の敵は、広大に広がっている。野菜たちだけです」


「私は、先に帰るからね。こんな処で無駄話をしている暇が無いのよ」


「ちょっと待ってください。アスカ様、私も帰ります」


 2人の姿が消えると


「本当に似た者同士ね。アスカとマイは!」


「私達も帰ろうか。シズ!」


「そうね。ランスが待っているわ。ラム!」


 その場から シズ、ラム、ミルク、ランが消えるのであった。ミルクとランは、木陰で昼寝をしている最中に シズ達は、収穫に追われるのであった。



 数百人の死者が出ただけで 今回を乗り越えることが出来たのは、奇跡に近い物であった。王城内でも もし この場にランスロットが存在していたならば、死人が1人も出ない内に決着していただろうと言う、声が上がるのであった。そんな声も無い物ねだりという事だ。それでも助けに来てくれただけでもありがたいと思うのであった。


 半面では、領民たちの聖女の行いが独り歩きする事となるのであった。多くのケガ人たちを一瞬で治療してしまい。王都を離れてフィンの街に向かう者が多く見受けられるようになるとフィンの街から一目でいいから聖女様の見たさに農園に向かう者には、ワイルドウルフやシャドーウルフの餌食になる者達が続失するのであった。当然、助ける事もしないのだ。自分の生活を守るために ランスロットと甘い生活を送るために全ての者達を助ける事はしなくなっていた。


 中には、無断で森に入り農園に近づく者が現れても最後には、シャドーウルフの餌食になっていた。冒険者でも無理な物を一般人に森を抜け農園にたどり着けるものなど存在していなかった。


 そんな最中、1人の女性が2人の奴隷を連れて侵入しようとしていると2匹の神獣が道を塞いだ。


「またしても この2匹か。この先にランスロットさまがいるのですね。向かいましょう」


「グッルル~~」威圧を載せて睨みつけてくると


「魔獣の分際で私達に勝てるつもり」


「待ってミルク、怒りを抑えて パルムも言葉使いに気を付けなさい」


 そこに棍を持った1人の女性が現れると


「ここから先は、進入禁止よ。命の保証はしないわ」


「ランスに会いに来たわ。通してもらえないかしら」


「リルターナ様なら お分かりの筈、ここにどの様な生物が住んでいるかを」


「この前は、我々を助けてくれたのに どうして今回は、拒む」


「あの街には、ランスロットさまのお母様と祖父母様が住んでいらっしゃるから助けに向かっただけよ。それ以外の街なら助ける必要が無いわ」


「どうしても ダメなの」


「この先は、人間界の世界と違います。ミルクさんの兄弟たちですら中に入る事が許されておりません」


 ミルクとラン、マイが道を作るとリルターナが歩きはじめる。途端に全身から汗が吹き出し、ブルブルと震えだしていた。震えているリルターナを蹴り飛ばして外界に出してやると


「お分かりですか。今のあなた様には、シズ様の加護が無くなっているのです」


「もう 頭にきた。許さん!」と 言いつつもマイの瞳を見ただけで全身が震えだすのであった。


「それ程にも戦闘がお好みでしたら 彼等に任せます。リルターナ様も御存じですよね。ミルクさんの兄弟たちを当然、彼等を傷つければ、ランスロットさまの敵になります。あなた様も御存じの筈」


「ちょっと待って この子たち程度では、彼等に敵う筈が無いわ。私でも無理よ」


「何を言っているのですか。リルターナ様と我々に敵う者など存在しておりません」


「ミルクともう一匹は、神獣様よ。それに森には、聖獣様もいるのよ。ランス達を守るようにシズの支配下の魔獣達だけでも数千もいるの 私たち程度では、忽ちに殺されてしまうわ」


「最初に言っておきますが 神獣は、ミルクさんたちだけではありません。中にも多くの神獣が存在しております。信じるかは、あなた方に任せます」


「う・嘘よ。神獣がそんなにも簡単に懐くなど聞いたことが無いわ」


「今回は、引き下がるとします。次こそは、中に入るわ」


「我々も今回だけ、元の仲間だったのでここに来たまでです。次からは容赦なく狩り取ります」


「1つ、聞いても構わないかしら」


「何ですか。リルターナ様」


「私が妹として 1人でランスに会いにいけば、会えるのかしら」


「それに関しましては、何の問題も無くランスロットさまの処まで辿り着けると思います。今現在でもリルターナ様の話で盛り上がっておりますから」


「やっぱり、私にはあなた達が不要なのね。この子たちを屋敷に置いてくるわ。私が1人でランスに会いに行きます」






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