第76話 奴隷商人たちの思惑
その場から リルターナの姿が消えると
「おい、どうしよう。我々は、とんでもない事をしたのか?」
「そうなるな! 絶対に敵にしてならない人を怒らせたのだからな」
「お前らなぁ~場を弁えろよ。説得している最中に入ってくるか」
奴隷商人たちが揉めている最中に 1人の男性が2人の奴隷の胸を舐めたり縦溝に指をなぞらせながら クチュクチュと音を鳴らせ始めると気が付くのであった。
「貴様、何をしている。俺の商品だぞ」
「最近、女性の身体から遠のいておりまして堪能してみたくなってしまい。味わっております」
女性たちもよがり出してくると声が漏れ出し始めると「やめろ!」男性の肩に手を置くと 何処からともなく、2通の手紙を出すのであった。自分自身のアイテムバックから取り出した。手紙を見せると
「1通は、リルターナ嬢に もう1通がランスロットさまに渡せば、話が通ると思います。この烙印を見せればいいだけです。ドット・ライズさまなら御存じですよね」
「もしかして エリザベス様が」
「当然、その見返りに2人を堪能させてくれますよね」
2人の股から 雫が零れ始めると足を伝って地面に水たまりが出来はじめた。その光景だけでも男性たちの一物を大きくするに最適であった。
「俺が許すから 2人を堪能してくれ手紙をよこせ」
「待て待て、ならば俺がリルターナ嬢に持っていく」
「それだけは、無理でございます。商品に手を出しては、ランスロットさまの意思に反します。それこそ爵位まで無くなる行為なので許してください」
「何を言っている。ライズ! たかが2人を渡すだけで エリザベス様の書状が手に入るのだぞ」
「そうだとも ここは、目をつぶれよ。ライズ!」
「貴様らは、黙っていろ! 俺は、こんな成りをしていても貴族なのだ。約束事を守らないとランスロットさまに見捨てられてしまう。お前達とは、違うのだよ」
「なんだと貴様、貴様を育ててやった俺様を裏切る積りか」
「分かっていないのは、あなた様です。いつまでも私に対して使用人の積りでいては困るのです。私は貴族で あなた様は、商人なのです。その判断を間違えると取り返しが付かなくなります。
昔のあなた様なら そんな事を言う方で無かったのに どうしてしまったのですか」
「そうだったな! ライズも商人から貴族になったのだったな! 親父の事を許してくれ、そして いつか、奴隷商人にも日の当たる場所を作ってもらえないか」
「私は、その積りです。私の頭程度なら十分に頭も下げてでも願いを叶えて見せます」
「話は、済みましたか。この2人をわたくしが堪能するで構いませんよね」
両手に付いている甘汁を舐めながら 商人たちを見ると
「私は、ランスロットさまとお約束しました。奴隷たちに寄り良い住処を提供すると その為ならこの命も厭わないと約束をさせてもらいました。ので! お断りいたします」
「はぁ~~ 残念です。2人を提供するのであれば、この書状はこの場で燃やす積りであったのですが ランスロットさまの見立てが間違わなかった事が悔しい事です。
仕方がありません。1通をリルターナ嬢に もう1通は、ランスロットさまにお渡しください。ランスロットさまの返答次第であなた方が日の目に当たる事が出来るかもしれません。ランスロットさまが動かれればの話です。
リルターナ嬢に御会いする際には、この2体も彼女に配下として提供する事を進めます。これは、あくまでも私自身の提案です。その辺りの事は、お任せいたします。
何か、質問がありますか」
「貴様は、何様の積りだ。この俺を何と考える」
「ただの肉の塊です。人の命など短いものです。違いますか、ライズさん」
「あなた方の死体を見たくないから言っているのだよ。そんな事も解らないほどに耄碌してしまったのか。このお方は、エリザベス様の間者だと どうしてわからない!」
言われてから感じる無機質な殺意を
「お願いします。彼等を殺さないでもらいたい。この事に関して他言無用にさせます。噂が漏れ次第に3人は、私の方で消しますので今回は、許してもらえませんか。お願いします」
「そこまで分かっているのであれば、問題がないでしょう。まぁ~情報屋の中にも仲間がおりますので 広まる前に消しますので問題が無いのですがね。その辺りが本業です。から」
その後、彼も消えると2人の奴隷も立っていられなくなり、大量の噴水を挙げて気を失ってしまった。腰だけがヒクヒクさせながら
彼女たちが目覚めるのを待つと服を着させて馬車に乗り込み、リルターナ嬢の屋敷へと向かうのであった。当然の様に話が簡単に進み、長期の休みの時にランスロットに会いに行く事となるのであった。
ランスロットに渡す金貨に迷惑料も引き取る事が無かったという。
王都を旅立つ、3日前の朝方 事件が起きた。その日は、朝から曇っており不吉な気配を感じながら目覚めるのであった。
「リルターナさま、どうかされましたか。顔色が優れませんが」
「何でもないわ。こんな時、ランスかラムがいれば、状況が分かるのに無い物ねだりよね。仕方が無いわ」
そんな時に限って 感が当たるもので街の鐘が鳴るのであった。滅多に鳴らない非常事態の鐘がリルターナ自身も聞くことが初めての事であった。
「鐘の音ですね。初めて聞く音です」
この音と共にリルターナの感知魔法に何かが引っ掛かり、サーチ魔法で敵の存在を確認する事が出来たのだ。ランスロット達がこの王都から離れてしまったおかげで 魔物や魔獣を狩らなくなってしまい。それに伴い、冒険者達も少なくなってしまった為に こんな不祥事が起こってしまっていた。
ギルガイア大国は、城の周りには城壁が存在していても街の方には、城壁が存在していなかった。この国を創った、勇者さまが作ってくれたままの状態で数百年間、平和な暮らしをしてきた為に誰しもが必要としてこなかった。安全な国だと思われていた。
数万のゴブリンが街中付近まで侵入していることに気が付くのであった。街に残っている、冒険者や学生達が討伐するも数の脅威に押されて街に侵入するのであった。
国の兵士と共にリルターナも討伐に参加するものの 彼女自身の魔法では、威力が在り過ぎるために反対に街への被害が大きくなるのであった。そんな彼女も目の前の敵しか見ないで周りを見ようとしないのであった。リルターナが街の周りに爆炎魔法を数発放っていれば、これほどの被害になる事も無かったが 彼女自身にそのような事まで考える余裕を与えてもらえる。考えに至らなかったのだ。その為に多くの領民が魔物達に食い荒らされ、多くのけが人に死者まで現れ始めると
本の数分前にランスロットのサーチ魔法に王都周辺の出来事が感知すると
「ラム!」
「何でございますか。ランスロットさま」
「シズとアスカを連れて 王都に飛んでくれ! 暇をしている。ミルクとランも連れて行くといいだろう。マイ、お前も行って暴れて来るか」
「王都で何が起きているのですか?」
「スタンビートだ。魔物や魔獣達が街に向かって暴れだしている。大方、魔物や魔獣討伐を怠ったのだろう」
「数は?」
「数十万ぐらいか? その場にいないから数までの把握が出来ない。王都周辺が赤く染まっている」
「その位の敵ならリル1人で十分でしょう。私は、旦那さまと農園に残るわ、収穫の方が大事だもの」
「リルに現状把握は無理に等しいわね。性格なのかしら目の前に敵しか、見ようとしないのよね」
「ミルク、ラン付いてきなさい。マイ、行くわよ」
「いつでも準備万端です。シズ!」
「いいわよ。ママ!」シズの事をランは、ママと呼ぶのであった。
「任せてください。シズ様」
「これだけの勢力が行動するなら 私なんか、足手まといよ。農園に残ってもいいでしょう。旦那さま、ラムも行ってあげて」
「ランスロットさまの考えを私に変えさせる事は不可能よ」
「仕方が無いな! 今回の1戦と収穫に終わりが見えたら 俺達も1線を超えるか、男女の関係になるのもいいかと思っているのだが それでもいかない積りか、アスカは」
「私には、理解不能よ」
「行くわよ。アスカ!」
「アスカは、私に付いてきて! 今回は、アスカを褒めてあげるわ」
「私は、旦那さまと離れたくない」
「アスカ!」アスカにキスをすると ラム、シズとし始めると モジモジしながらもマイともキスをするのであった。当然の様にミルクとランも待っており、深い溜息の後にミルクとランにもキスをする羽目になっていた。
ラムとシズが アスカの襟袖を掴むと
「ラム、飛んで王都に! さっさと終わらせて私達もランスの女になるわよ」
「勿論よ。ローザとオルガ、彼女たちまで総動員させて収穫させな! おっさんも働けと言っておけ」
ラムの目が黒龍と目が合うと それだけで意味を知るのであった。ランスロットと同様に深い溜息を漏らすのであった。




