第74話 久し振りの登校
1年の月日が流れた。あれから3体のヒト型は、完全に居座ってしまっていた。我が家の如くに隠居生活を堪能するのであった。ランスロット達が学園に行っている最中は、農園の管理や作業をして暮らし始めてしまっていた。ランは、ミルクと同様に学園にきて 木陰でミルクと寝る事が好きみたいだ。どんな時でもミルクから離れずに寄り添うみたいに寝るのであった。-
「ランスロットさま、彼等を如何いたしますか。我が家に居座っておりますが」
「とりあえず、好きにさせればいいさ! その内に出て行くだろう」
「それにしても五月蠅いですね。今日は、何かありましたか?」
「知らん」
「ランス、ミドガル大国から使者が来ているわよ」
「村人の俺には、関係が無いな!」
「私達には、関係がありませんね」
「旦那さま、農園に戻りたいです。農作物たちが私の帰りを待っております」
「旦那様、戦闘がしたいと思います。お手合わせしてもらえませんか」
「ランスロットさま、寸法を測らせてください」
「シズ、魔法糸が足らないわ。もう少し 作ってもらえない」
「えぇ~~昨日、あれだけ作ったのに もう 無くなってしまったの オルガ!」
「ランスロットさま、大変な事態になっております」
ランスロットがニヤリと笑うとデルタが引き始めると
「デルタ、いい処にきた。マイをお前の父親の処に連れて行って鍛え直してやってくれ コイツもお前同様に脳筋だから相性が合うと思うぞ」
嬉しそうな顔つきになるものの使者の事を伝えるのであった。
「ですが!」
「そんな事は、テルに任せてお前は、マイを連れて行って鍛え直せ! いいな!」
「マイ殿、戦場があなた様をお待ちしております」
「この街には、戦場が存在しておるのか。旦那様、行ってきます」
嬉しい顔で訓練場に旅立った。マイが!
「これで1つ、解決したな! アスカも家に帰って農作業をしてもいいぞ!」
「アスカ、1人で帰れるわね。私の手を煩わせないでよ」
念話でミルクに聞くと彼女たちは、残るとの事だった。ので!
「先に帰るね。何かあったら呼んでよ。駆け付けるわ」
ランスロットに口づけをしてから 転移して姿が消えた。最近では、当たり前になっていた為にクラスの人々は何も驚く事が無くなるのであった。
初めてラムに連れられてクラスに転移して来た時は、大変な騒動にも陥ったが 今では、完全にランスロット達が浮いており誰も気にする事を諦めていた。彼等に対して何も言えるものなど存在自体が無理と判断に至っていた。
そして リルターナも冒険科から 貴族科へと編入して貴族の勉強をするのだが何かが在る度にランスロット達の処にやってきては、ワイワイと騒ぎ始める毎日が続くのであった。1番の被害者は、教師たちであった。王族や辺境伯に物を申す輩が誰1人として存在していなかった為に生徒たちも自由を手に入れるのであった。
「ランス、デルタが来なかったか、あいつにお前を呼んで来いと命令をしたのだが」
「デルタなら マイと戦場に行った。今頃は、鍛えられている頃だろう」
「それで使者の件は、どうする」
「いつも言っているだろう。俺は、村人だ 他を当たってくれ」
「私に振ったら怒るわよ」
「私は、ランスロットさまのメイドだから無理」
「オルガどう、私と遊びに行かない。いいおもちゃが舞い込んできたわ」
「久しぶりにスキル開放するのも悪くないわね。ローザ!」
「でしょう。旦那さま、私達がお相手してくるわ」
「行ってまいります。ランスロットさま」
「だ! そうだ、それでいいよな!」
「ちょっと待て こんな奴らを行かせていいと思っているのか、ランス! 相手は、国から支持を持ってきている使者だぞ、分かっているのか」
「そんな奴等だこそ! 汚点に関しては、黙っているだろうよ。自分たちの不始末ぐらい自分で解決が出来ると思うぞ」
「本当に人の不幸を笑って通り過ぎるつもりか。ランスは!」
「面白い情報なら 幾らでも聞き出せるぞ。テル、お前には その方が好きだろう。相手国の弱点を突いて領土を拡げる事も可能だろう」
「その前にあなた様に耐えられるのかしら ローザとオルガの耐性に」
「また 生徒たちの笑い者になるだけよ」
「それでも生徒の半数以上がローザとオルガの餌食になっているから問題も無い事でしょう」
「話が変わるが俺達は、今回も武芸大会は不参加で構わないよな」
「当たり前だ。生徒たちを殺す積りか。シズ様だけ、けが人の治療をしてくれれば問題がない」
「ここ最近、怪我をする人が増えたのよね。あんなにも怪我が怖がっていたのに」
聖女シズが降臨したせいか。武芸大会は、自由参加となっており ランスロット達以外の生徒たちが全て参加して多くの国民や隣国の貴族たちまで聖女シズを見に来ることとなっていた。何処の国でも聖女奪還を目論む者の多く存在していたが近づく事も許されないほどになっていた。
不審な者が近づくだけで影に飲み込まれて血のみが残される運命であった為に誰1人として近づく存在が現れなかった。その辺りも情報操作を行うのであった。が!
ランスロット達には、何の関係も無いために無関心であった。シズには、ミルクとランが付いていたので心配することも無かったのだ。周りは、ランスロットとラムが警戒していたので そして 何の被害も無いままに無事に武芸大会も終わり、その後の祝賀会に参加をすることも無く帰るのであった。
ランスロット達が学園に来る必要が無くなっているのも事実であった。そして テルには、長期の休み後に登校する事を伝えるとランスロット達が学園に来ることが無くなるのであった。学園内では、澱んだ空気が流れるみたいに静かになってしまうわ。王都まで静かになるのであった。半面、フィンの街では人口が増加して街の拡張が余儀なくされるようになるのであった。
国では、聖女シズを取り込もうとする物の本人に対して何も言えなかった為に困り果てるのであった。テルが1度だけ、言った事があったのだが その時も神罰が起こっても知りませんと断念させられてしまっていた。その為か、元々 王都に優秀な神官や貴族が残っている訳も無く、無駄に沸く蛆虫の如くな貴族しか残されていないために 何の発展もできないままに静かな物であった。
ランスロットの母親が残されているのだがこの家だけが別物であった。元々、情報収集が得意なだけあってか、人の出入りが多く、間者や神官の出入りも多かった、国でも彼女が男爵にまで落ちてしまっているために何も言えるものなど存在していないし、半数以上が女帝の傘下だった為に 変な噂を流しただけでも消される運命であった。
本当に女帝が表舞台から降りてしまったために ギルガイア大国の灯が消えかけていた。そして 闇が拡がりを見せ始めるのであった。この国を陰で操っている、女帝ですら知らない処で静かに闇が拡がるのであった。
そんな最中、リルターナがランスロットと別れて初めて街に出ると学園を出て数分後には、話しかけられていた。
「すいません。リルターナさまですよね。ランスロットさまの彼女の」
「何? あんた誰よ。ランスに何か用?」
「ここ数日、ランスロットさまを探しているのですが見つかりません。どちらにいるのか、お教え願えませんか。自宅の方へ行っても住んでいる形式が見当たりません」
「ランスなら フィンの近くの村から転移で学園にきているから 街を通過することも無いわね」
「ランスロットさまにお借りしているお金の金利だけでもお支払いをしたいと主人が申しておりまして ご足労ですがリルターナさまが貰い受け、ランスロットさまに渡してもらえませんか」
「そう言えば、そんな話をしていたわね。それで爵位を手に入れたの?」
「はい、男爵の位を頂きました。ランスロットさまの父君は、領民に落とされてしまい。その後、今現在、奴隷にまで落ちる羽目になっております」
「あの方もランスを旨く使いこなせば、貴族でいる事も可能だったでしょう」
「如何でしょうか。1度、商会の方に顔を出してみませんか。我が主にお会いしてみては」
少し歩くと立派な門構えをしている。商会に訪れるのであった。
「1つ、忠告をしておくわ。もし 私の前に犯罪者が現れたら容赦なく殺すわよ。奴隷の首輪をして現れなさい」
店の前で待たされること数分、ドット・ライズが姿を現した。昔、ランスロットの紹介で貴族に上り詰めた男が




