第73話 生まれたばかりの神獣の名が ランに決まった。
この場にランスロットとシズを見るなり
「その神獣を俺によこせ、貴様らに富と名誉を与えてやる」
「黒龍のおっさん! 相手が分かったな どうする」
『あのババァが五月蠅いが 1発噛まさないと腹の虫が収まらん』
「シズの従者になってしまえば、何の問題もないだろう」
ラムを見るなり
『その様だな 我とフェンリルと俺様の家族たちすべてがシズ様の従者にしてもらうとするか』
「ちょっと待ってよ。ランス! どうして私に押し付けるのよ」
『では、行ってまいる。シズ様、フェンリルと子供を頼む』
『この子も生まれてすぐに聖女様に仕える事が出来るなんて なんて幸せな子なのでしょう』
「ちょっと待て 神獣なんてもう要らないからな! ミルクだけで十分だ」
「ラム、心境状況は! それとこの子に名を付けてあげて ランスの務めでしょう」
「粗方、掃除が終わったわ。それで こいつはどうします」
黒龍の威圧に押しつぶされて気を失っていた。
「本気でこの子も連れていくつもりか?」
「仕方が無いでしょう。ランスが私に黒龍様や神獣たちを押し付けるからいけないのよ」
「まだ 光の中で産声を上げておりますがメスですね。ランスロットさま」
“ はぁ~~ またしても名を決めないといけないのか。ゼブラだから ランでいいだろう ”
「ラムも持ってあげて」
「私などが持ってもよろしいのですか」
「マイは、この子を持って進化を遂げました」
「その辺りは、感知しました。いい家族が仲間になってくれたと」
“ はぁ~~ 仲間で無くて 家族なのか ”
そんな一幕もありながらも 彼女たちも帰ってくるなり 神獣の子供を抱きかかえてやり和やかな雰囲気が流れる最中、シズが
「それで この子の名が決まったのかしら あ・な・た 」
「旦那さま、この子の名は、何にしたのですか」
「当然、ランスロットさまがお決めにならないといけません」
「「 ・・・・・ 」」
“ この場から消え去りたい ”
ランスロットが触ると姿を現し、ゼブラタイガーが姿を現した。白と黒色をした。そして迸る電流が全身を纏うように
「“ ラン ”が いいな!」
『ちょっと待ってください。シズ様がお決めにならないのですか』
「名をお決めになる事は、旦那さまの務めです。私の旦那であり、彼女たちの旦那でもある。ランスが決めないといけません。ミルクもラ
ンスに名を与えられて家族の一員になりました。
この子もランスに名を与えてもらい。私たちの家族になる事を進めます」
「旦那さまに名を与えてもらうと力が漲るわ。私もアスカと命名してもらった途端に進化して さらなる進化も遂げたわ」
「私も旦那さまに名を与えてもらって 進化して更には、“ 慈愛の心 ”を持って更なる進化を遂げました。この子の将来を思うのであれば、名を頂いた方がよろしいかと」
「私は、2人ほどの進化をしていないけど 私の兄弟たちが進化して聖獣に進化を遂げました」
その時、生まれた。子供たちが現れるとミルクも入れて13体の神獣と聖獣が姿を露にするのであった。周りにもワイルドウルフやシャドーウルフにバトルウルフに進化を遂げる者まで現れ始めるのであった。総勢138体
『ま・まさか 私の森にこんなにも入り込んでいたの 彼等が! 何の気配も感じないままに』
「当然よ。ランスロットさまの意思よ。フェンリルと子供を守る事が最優先だったのだから」
「あなたの状況は、ミルクから念話で知らせが来ていたわ。それに多くの探索者たちを餌にできたから良かったわ。今回のエルフも彼等の餌になってくれる事でしょう」
『あなた様は、本当に聖女様なのですか?』
「家族を守る事が第1よ。その次が命ある者たちを守る事にしております」
「当然よ。旦那さまが私たちを守るように私達は、家族を守るわ。傷ついても心が痛んでもランスロットさまがいれば、未来を見せてもらえる。私たちの明日を!」
「私は、難しい事は分からないけど 毎日が楽しい事を繰り返しできるよ」
「子供も生まれた。俺たちの役目もここまでにしよう。街に戻るよ、ミルクの兄弟たち、ありがとうな!」
ランスロットと念話も通じずに吠えるのであった。その後、餌を食べ尽くしたら農園近くの森に影移動をして帰っていった。ミルクは、その場に残ると生まれたての神獣を見守るとの事だった。街を離れる事になった時には、帰ってくるのだろうと思うしかなかった。
その後、ホルライズンの街で3日ほど のんびりと過ごしている最中にフィンとガーナが街の中を案内してくれた。その時にギルドマスターに頼まれた事を相談されたが好きにすればいいと答えて置いた。4日目の午前中に領主の屋敷を訪れるのであった。
屋敷の入り口には、兵士が立っていた。ここでもシズとラムの胸を揉みながら通り過ぎようとすると
「貴様等、ここを何処だと思っている。この街の領主様の屋敷だぞ」
「俺たちは、呼ばれたからきてやっただけだ 気に入らないのであるならば帰らせてもらう。テルたちに言っておけ、俺たちは先に街を出ると」
その場の雰囲気は、最悪な状態になると すかさず他の兵士がランスロット達を引き留める物の テルの配下の兵士が口の利き方がなっていない門番に対して殴りつけてその場を収めるのであった。
「ランスロットさま、お待ちしておりました。その姿のままで構いません、場合によっては切り捨てます」
「貴様等、ここを何だと思っている」
「敵国の屋敷だ。俺たちは、お前たちの敵だぞ! 貴様等を殺すためにやってきたのだ。お前たちも解っていっていると判断している」
「この方々が ここを取らなければ領主の首と貴族たちの首が部屋に転がる羽目になるがそれでも構わないと」
「やはり、何処の世界でも村人には、厳しい世界だな! 俺たちは先に帰るからテルに行っておいてよ。リル!」
「分かったわ。憂さ晴らしに暴れるわ」
「いいのですか。リルターナ嬢」
「ランスの指示よ。後の事まで計算されているわ」
ギルガイア大国の兵士たちが武装を解除して殺気と威圧が迸っただけで 街の兵士程度では、震える事しかできないのであった。その後は、簡単に制圧が終わっており 事の顛末が分かるのであった。この街の領主は何も知らされておらず、側近の貴族が行った事だと判明して 帝国に白金貨1万枚を要求するのであった。
この世界の通貨
銅貨 100枚で銀貨 銅貨1枚に対して100円の価値
銀貨 100枚で金貨 銀貨1枚に対して1000円の価値
金貨 1000枚で白金貨 金貨1枚に対して10万円の価値
白金貨 1000枚で大白金貨 白金貨1枚に対して10億円の価値となっていた。
その為、飛んでもない金額を請求するのであった。ホルライズンの領土程度で収まる訳も無く、どうする事やら
その頃、何も知らされないままに農園に転移して1ヶ月後には、学園に登校するのであった。ミルクは、そんな事になっているなどと知らされないままに本来の姿のまま、ランを引き連れて壁を蹴り飛ばして中に入っただけだったのだが 威圧が駄々洩れだった為にギルガイア大国の兵士にホルライズンの貴族程度では、何もできないのであった。
その後、黒龍にフェンリルまで訪れるとホルライズンの街が大騒動になるもランスロットたちが知る由も無く 無事にテルミーナ達は、ギルガイア大国に帰ってくることが出来たのであった。飛んでも無い土産話を持って帰国する羽目になってしまった。
当然、エルフの国でもとんでもない事態になっており、黒龍がブレスを吹いて街が半壊してしまうし、その時に世界樹が傷付き天界人に白龍までもが出てきて大暴れして帰ってきたという
そして ランスロットの農園に黒龍、フェンリル、白龍、ランが訪れてきていた。不思議と黒龍、フェンリル、白龍が人型に変身することが出来ていた。
黒龍が“ クロ ”と名乗り、白龍が“ ハク ”と名乗っているとの事だ。人間世界で当然、フェンリルも“ フェン ”との事だった。彼等にとっては、名前など どうでもよかったみたいだ。
「クロ、この坊やたちがお前の主達なのか」
「この世界に使徒として転生をした。“ シズ ”と申します。聖女シズと名乗っておりますが 今回は、どのような御用件ですか。それとも戦闘がお好みでしたら」
「待て待て、早まるでない。そち達の顔を見に来ただけだ。私程度で敵う訳も無かろうに そんな事よりも何なのだ、この子供たちは、この世界の理をムシしおってからに どんな事をすれば自分自身のステータスを改ざんできると言う」
「面倒事を持ち込むな おっさん! このババァを連れて帰ってくれ」
「申し訳ない。ランスロット殿、どうしてもババァ~が」
「誰がババァ~だと言う」
「このハクが会いたいと言うので連れてきた」
「ラム、面倒だ。切り捨てろ 死体はミルクの兄弟たちにでも食べさせてやれば問題がない」
ラムが無言で 自分自身のアイテムバックから剣を取り出すと黒龍、白龍、フェンリル、ランが震えだしてしまっていた。
「待て待て待て待て、本当にお前達と争う積りが無い。信じてくれ 頼む」
「それで何ようだ。それとも俺の武器の餌になりに来たのか」
ランスロットの魔力を十分に吸っている。剣が次元から姿を現すと この場の雰囲気が恐怖へと変わりだす。それは、ラムたちも知らない恐怖であった。ランスロットの怒りを肌で感じ取ることが出来たのも この時が初めての出来事であった。
ランは、ミルクに守られながら耐えていたが数分後には、気を失ってしまった。ラムたちは、シズの結界内にいたにもかかわらず全身で震えを抑えるのであった。マイに至っては、ランよりも先に気を失ってしまっていた。
「ランスロットさま、剣を収めてください。あなた様の怒りも納めてもらえませんか」
剣が次元の中に納まると恐怖対象が姿を消すと
「何ようだ。言葉使いに気負付けろよ」
ランスロットの後ろでは、ラムとアスカが武器を取り出しており、シズまでもが戦う意思を示すのであった。弓を取り出すと同時に矢が数億と大空に展開させた途端に黒龍たちは、震える事しか出来なくなっていた。
数分後には、3体のヒト型が気を失い倒れてしまっていた。
「こんな物なのか。この世界のトップに君臨する。ドラゴンって」
「その様ですね。少し幻滅しました」
「私も戦ってみたかったな! 世界の脅威と」
「彼等は、ほうおっておいて農作業に戻りましょう。作物達が待っておりますよ」
ローザとオルガに至っては、何処吹く風の如く、気に病むことも無く、農作業をしていた。野菜たちの実りを感じながら美味しく実っている野菜を口の中に入れながら 仕事を続けるのであった。ランに至っては、ミルクと共に木陰に連れていかれてすこやかにお昼寝気分で気を失うのであった。




