第72話 マイが進化を遂げた。
「ラム、問題が無いよな」
「はい、では 帰ります」
ランスロット達の姿が消えると 最初こそ驚くものの見慣れてしまった性か、正気に戻るのが早かった。彼女たちは、その足でそのまま探索者ギルドに戻るとギルドマスターとの話し合いになるのであった。が 気を失っている時間が多く、話が出来る部分が少なすぎるのであった。
「ちょ・ちょっと待ってくれ 話が飛び過ぎていないか? その中間部分が無いのか?」
「私たち程度が彼等に付いていけると思います。その間は、気を失っていたのです」
「彼等が通り過ぎると黒い霧が出来上がるのですよ。それに付いて行くだけで精一杯でした」
「それ程の冒険者なのか? それで彼等は、何処にいる?」
「農園に戻りました。私達の目の前から姿を消えてしまいました」
「3日ほどで戻ってくると言っておりましたが どうなのでしょう」
「ちょっと待ってくれ 本当に彼等は、農家を営んでいるのか?」
「そうみたいですよ。迷宮内でも豊富な野菜を沢山食べさせてもらいました」
「時には、魔力まで回復してしまってビックリです」
「それと話が変わるが冥界の王が復活した事は、本当の事で構わないのだな」
「それで合っております。彼等もランスと繋がりを持ちたくて ラム様に指輪を渡しておりました」
「それって 黒色と赤色をしていなかったか」
「その様な形でしたが それが何なのですか。ギルドマスター?」
「そう言えば、冥界王とヴァルファイルが言っていたわね。俺たちを呼んでくれと何を言っているのか、わからなかったけど」
「ちょ・ちょっと待ってくれ その場にヴァルファイルがいたのか! 良く生きて帰って来れたな お前たちは」
「ヴァルファイルがどうかしましたか。ランスの執事みたいに対応していたわよ」
「はぁ~~ アヤツは、邪神だ。この世界の国々を滅ぼしてきた“ 神 ”だ。誰1人として彼に勝てる存在が生まれなかった。その上に立っているのが冥界王、ただ1人だと文献に載っている」
「それってつまり、ラム様は 彼等も呼び出す事が出来るってこと」
「そう言えば、私たちが気を失う少し前に多くの武神が出てきたわね。もしかして 彼等も呼び出せるのかしら」
“ なんて報告をしたらいいのだ。世界情勢が変わるぞ。冥界王に邪神、それと10神まで復活したとなると 異世界からの魔王などに時間を費やしている暇が無くなってしまうな この国は ”
「私達は、宿に戻ります。ギルドマスター」
「ちょっと待って お前達2人に依頼を出す。お前達にしか出来ない仕事だ」
「金額によりますね。何と言っても懐が温かいですから 私達2人とも」
「そうよね。ランスに稼がせてもらったわ。あの安宿ともオサラバできるわ」
「装備品も新しくなった事だし、当分 迷宮に潜らなくても生活に支障が出ないわ」
「簡単な仕事だ。彼等がこの街に滞在期間は、彼等と共に行動を取ってもらいたい。当然、報告書を挙げて貰うが1日、金貨1枚を進呈しよう。当然、1人金貨1枚だ」
「どうする。フィン!」
「ランスたちが帰ってきてからでも構いませんか。彼等の了解を得たいと思います」
「そうよね。彼等に無断で勝手に報告書を挙げてしまって街が無くなる方が一大事ですものね」
「わかった。その辺りの事は任せる。今回の報酬だ、1人金貨10枚を進呈しよう」
2人の前に金貨10枚が入っている袋が出されると 戸惑うのであった。
「金額が多すぎませんか。ギルドマスター?」
「そうよ!」
「妥当な金額だ。彼らの情報を少しでも得ることが出来たからな」
「ランス達って そんなにもやばい奴らなの?」
「謎が多すぎるだけだ! 規格外な存在は、自国にとっては有利でも敵国からしたら脅威でしかない。彼女たちを束ねる。ランスロットを我が国に招き入れることが出来れば、色々と使い道も拡がると言うものだ」
「ですが ランス達は、まだ 14歳の子供ですよ」
「済まん。あまり情報を流してしまうと俺の首も危ないからこの辺りでお開きにしておこう」
フィンたちは、モヤモヤのまま放り出されて ランス達の帰りを待つのであった。ギルドマスターは、ホルライズンの街の領主に報告をするのであった。今、得た情報を報告するのであった。街はいつも通りでも この街の上層部では、ランスロット達の帰りを待つ者が多く待っていた。そんな事とは露知らず、4日目の朝には ホルライズンの街に転移して帰ってくるのであった。
「旦那さま、私達って この街に戻って来ないといけなかったの」
「ミルクの件が終わり次第、帰るか! この国に自国の賢者たちを送迎したからお役御免だろう」
シズを見ると
「まだ 連絡がこないわ」
マイは未だに威圧を抑え込む事に奮闘していた。アスカの後ろに控えて
「取りあえず街を散策してみるか。ローザとオルガは、どうする!」
「情報を集めてから行動したいと思います」
「それ以外の情報も集めておきます」
「ランスロットさま、キナ臭い輩が多く感じ取れます。私も色々と調べたいかと思います」
「なら シズとアスカ、行こうか」 腕を広げると自然と2人がランスロットの腕の中に納まるとマイが静かに付いてきた。
「それともアスカを辞めてマイにした方がいいかな! 今回は」
「私よりもマイにしてやってください。未だに奮闘しております」
顔だけで無く、全身が赤々とさせながら拒むのであった。が! ランスロットの腕の中に納まると自然と威圧が抑えられてしまい。借りてきた子猫みたいに静かにランスロットに身を任せるのであった。そんな最中、胸の先端部分をはじいただけで “ キャン ”と 可愛く鳴く声が聞けた事にシズとアスカが安堵するのであった。
“ さすがね。ランスは! ”
“ やはり、旦那さまです ”
「アスカ、美味しい匂いを探してくれ」
昼間から女を連れて歩いているだけで多くの者たちに絡まれるもアスカの一撃で壁にめり込んでしまっていた。その都度、マイが可愛い声で鳴くのであった。ランスロットに胸を揉まれて威圧が抑えられてきて 返って色気がにじみ出てくるのであった。そんな事もありながらも何軒目かの店に入った頃には、ラムにローザとオルガも合流して 女性たちのグラスの中にストローがもう1本をランスロットに向けて飲むのであった。その際にも1人1人に対して口説かないといけない羽目になってしまい。ランスロットに1人が頭を悩ますのであった。
そんな事もありながらも彼女たちが拾ってきた情報を聞くのであった。その中でリルターナが重い魔力障害に陥っている事が分かると
「仕方が無い。リルの処に行ってから ミルクの顔を見に行くか」
「大丈夫なの ランスは? 元彼女でしょ」
「元々、妹の感覚で接していたせいか。他人が思うほど何も考えなくて済むみたいだな! 俺自身が」
「なら いいけど! 妹かぁ~ そんな感じよね。リルって!」
「色々と悩んで他人にまで巻き込んで いつも最後には、ランスロットさまに助けてもらっているのがリルターナさまでした」
「相変わらず、切り返しが早いわね。ラムは!」
「私の信条は、去る者は追わないです。ランスロットさまがいるだけで十分です」
ラムの頬を触りながら
「そんな処も好きだよ。ラム!」赤面するラムの姿を見て 皆が微笑むのであった。
「先程から気になっていたのだけど このサルは、どうしたの?」
「ランスに威圧を取り除かれてしまったら この有様よ」
ラムがマイのパンツの中に手を入れると縦溝に沿って摩りながら胸を揉みながら甘いキスをしただけで大量の噴水をまき散らしてしまっていた。
「魔王って こんな者なのかしらアスカもそうだったけど!」
ランスロットがシズとラムの胸を鷲掴みにするとマイと同じように噴水が上がるのであった。
「同じだろう。君たちも」
「どうして 私もよ。ランス!」
「好きな女の胸を揉んだだけだ」
その言葉に更なる噴水が吹き出してしまっていた。その横でアスカとローザとオルガも羨ましそうに眺めるのであった。
「旦那さまは、私にもやって」
「私も催促します」
「私も です」
「今晩にしよう。野次馬が多すぎる」
「あの~お客様、店の中でそのような事をされると困るのですが」
「問題がありません。皆さんにも同じになってもらいましょう」
「私達にかかれば普通になります。ランスロットさま!」
2人がスキルを解放した途端に 普通の喫茶店が乱交場に変わる事となってしまった。男も女も見境なく抱き捲る羽目になってしまった。兵士が訪れるまで続くが その頃には、ランスロット達の姿が消えるのであった。その場にランスロット達が訪れた痕跡も消えていた。
そして ホルライズンの街の一角に大きな魔力障壁が立ち上る場所に訪れると 既に多くの野次馬と兵士たちが取り囲んでおり、その中にテルミーナの存在もあった。野次馬の中をシズとラムの胸を揉みながら歩くだけで多くの人達がランスロット達を見るのであった。
「何かがあったのか。テル! 扱いに気をつけろって 言っておいただろう」
「済まん。ランス助けてくれ! 俺達には、中に入ることもままならないのだ」
「脳筋のデルタに入らせれば問題がないだろう」
フラフラになりながらもランスロットの前までやってきていた。全身傷だらけで シズの回復魔法で完全回復を行うと
「シズ様、ありがとうございます」
シズの胸の先端部分を弾くと 可愛い声が漏れるのであった。その場に集まっている男性たちの股間にも刺激を与えるのであった。
「それで 俺が中に入っても構わないか。ダメなら帰るぞ! 他の用事もあるからな!」
「ランス、お前なら可能なのか?」
「妹の不始末は、兄の俺が納めないといけないだろう。意味は、解っているよな! テル」
「そう言えば、昔からこんな事もあったな! それでいつもランスがリルの機嫌を直していた記憶があるが 今回は、規模が違うぞ。大丈夫なのか」
家全体に魔力の渦が巻いており、リルターナの魔力で生み出された。魔力防壁にまで陥ってしまっていた。その中を1人で中に入るのであった。ランスロットの彼女達が中に入事を拒んでいた。その辺りが女性独特の感性なのだろう。
私は何をしているのだろう。どうしてランスと別れてしまったの あんなにも大事だった彼と! これからどうすればいいのかわからない。何故か、昔にも合った記憶がある。思い出せない。昔から私が思い悩んでいると いつも隣には、ランスがいたはずなのに どうして私の周りだけが ・・・
昔の思い出が走馬灯の要に流れてきた。どうして涙が止まらない。私は、どうなってしまったの 周りが黒い景色に変わっているし いろいろな事が消えていく ・・・
ランスは、いつも私に合わせて行動も取ってくれていた。どうして彼は、私を選んでくれたのだろう。
どうして どうして どうして どうして どうして ・・・
何故 何故 何故 何故 何故 ・・・
だ・誰か、私を救い出して この黒くて狭い世界から私を解き放って
そんな時、懐かしい気配を感じるも周りが黒くて何も見えなかったのに オデコに衝撃を受けると全てから解放されるのであった。
“ パッチン ” ランスロットがリルターナのオデコにデコピンを喰らわせた。
「誰よ。私にこんな事をしてただで済むと思っているの」
「元気そうだな リル! 良かったよ」
声を聴いた時に 黒い景色から光が零れる事を確信した。目を開けると目の前にランスが笑って私を見つめてくれている。どうして 私は、この人と別れてしまったのだろう?
「何を悩んでいる。せっかく 俺から巣離れの時期だろう。昔のいい思い出から 解き放って自分自身の人生をこれから始める為に俺から 巣立っていくのだろう。もっと 自信を持て!
もっといい男を見つけろよ。兄として言っておく! もっと 気楽な人生が楽しいぞ! 忘れるなよ!
貴族の世界も悪くないだろう。俺には、無理だがリルなら もしかしたらギルガイア大国を変えられるかもしれないな!」
「ランス、涙が止まらないのよ。どうして」
「これからもリルの兄として いつでも相談にきたらいい! その時に俺が何処にいるかは、俺でも分からない」
それから 故1時間ほど話をしていたと思う。その時には、既にリルターナの黒い部分が消えており 顔付きまで進化を遂げるのであった。
「さてと 俺も彼女たちを待たせてあるから ここらでリルの前から消えるとするか」
「ランス、いつでも逢いに行っていいのよね」
「その時は、妹として来いよ。待っている」
ランスロットが扉から出て行っただけなのに涙が止まり。晴れやかな顔付きに変わるのであった。
“ ランスは、やっぱり いい男! ランス以上の男など存在するのかしら ”
ランスロットがリルターナの家から出るとアスカが1人で待っていた。
「お待たせアスカ! みんなは! ・・・ そんな事になっているのか」
アスカの生胸を触り先端部分を弾くと安心するのであった。周りでは、羨ましぃ~と思われていた。
「旦那さま ・・・ 」
「みんなの処に行こうか。ミルクが待っている」
「はいっ! 旦那さま!」
「ランス、リルターナ嬢は どうなった?」
「時薬だ。もう少し1人にしておいてやってくれ」
「それと4日後に出発したいと思っているのだがどうだろうか。その際に この街の領主との話し合いにも参加してもらいたい」
「王族のテルからしたら 俺は村人だぞ!参加させていいとでも思っているのか」
「もういい加減気が付けよ。誰1人としてランスを村人などと思っていない事を」
「俺は、農民だ。国の情勢など俺には関係が無い。面倒事はすべて排除するだけだ」
「なら聞く! 今回の一件は、どうする」
「やられたら やり返してやればいいだけだ」
「分かった。後の事は任せろ! 今後も指示を待つ」
「寝言は、寝て言ってろ! デルタ、しっかりと見張れよ。暴走させるなよ」
「はっ!」
ランスロットとアスカがこの場から消えると 生暖かい風が吹き抜けるのであった。
ランスロットがアスカの生胸を揉みながら シズの真横に転移してくるとすかさず襟袖を開けて試聴してきた。仕方が無く、シズの生胸を揉み始めると
「それで!」
「御覧の通りよ。私では、手が付けられないわ」
今まさにフェンリルの腹が避けるほどに大きくなっていた。母体の魔力欠乏症に陥っており、母子共に消え逝く運命であった。
「シズ、協力してくれ聖女の力が必要だ」
先端部分をコリコリさせながら 軽めのキスをすると目がとろけるほどに垂れ下がり
「はい! あ・な・た・様」
「侵略者が侵入してきた。ゴミ掃除の時間だ。ラム、指揮をして入れる奴を連れて来い。マイは残れ」
「はっ!」
「どうして 私も戦わせてください」
「マイは残りなさい。ランスロットさまの考えよ」
渋々、残るのであった。この場に残される脅威の中に 魔王と神獣は、敵対行為のようにシステム化されており 居心地が悪すぎたのだ。それどころか、黒龍までいたために顔が引き攣っていた。
ラムたちが森の中に消えると静かなる戦いが幕を開けた。そして ランスロットは、フェンリルを錬成空間の中に入れると居心地がいいのか。変化が訪れなくなり シズの瞳を見ると
「シズ、始めるよ」
真剣な眼差しで「はいっ!」答えていた。
ランスロットは、何の躊躇も無くフェンリルの腹を裂くと光が零れるほどに輝きを増すのであった。
「シズ、お腹の中に手をいれて 子供を取り出してあげて」
恐る恐る、光の中に手を差し込むと何かの違和感に当たるも静かにシズの手の中に乗ると“ キュイ キュイ ”と 可愛い鳴き声が聞こえてきた。
「まだ 生命の形に育っていないけど これは、これで脅威ね」
「シズ、マイに持たせてあげて」
「マイ、持ってごらん」
どんな持ち方をしたらいいかわからないし、この場で殺してしまえば神獣が1体減るともマイの頭の中では格闘が始まっていた。
「マイ! 握り潰すも良し、どうするかは君が決めればいい。仲間を迎え入れるか。家族にするのかを決めるのは、マイ本人が決めないと これからも」
恐る恐る、マイの手の中に小さな生物が乗っかっていた。不思議と自分自身が生まれた記憶が蘇ると母親の気持ちが流れ込んでくるのであった。そして 大粒の涙を流しながら生命の息吹を感じるのであった。途端にマイが光り輝くと進化が始めり、1人の女性が姿を現した。
「慈愛の心が芽生えたのかな マイ!」
「シズ様、我が兄弟を渡します。私もゴミ掃除に参加してきます。弟か、妹かは、わかりませんが家族を守る事が使命だと確信しました」
シズが受け取ると
「みんなを守ってあげて」
その間、切り裂いてしまったお腹を修復して シズに魔力の補充まで行うのであった。ランスロット自身が行っても良かったのだが ここはやはり、聖女様が行った方が 幸先がいいだろうと判断をするのであった。
黒龍は、思っていた。こんな人間がいる事を神獣の腹を意図も簡単に切り裂き、腹の中の生命体を取り出してしまうことに それどころか、魔力を回復させたり、灯火の生命まで甦らしてしまうものなのかと聖女の力を見くびっていた。聖女の力も脅威であったが ランスロットに対しては、不思議と何の抵抗も持たない事に更なる恐怖を覚えるのであった。自然とその場に留まり自然に物事を熟す彼の存在が恐怖を覚えるのであった。
「黒龍のおっさん! 見た物を忘れろ! 消されるぞ!」
『仰せのままに』
『どうしたの こんな坊やに』
『何も言うな 聖女さまの力だった事だけ、記憶に留めておけ』
『何を言っているの 全てシズ様が行ったことでしょう。その坊やは、横で見ていただけ』
“ 記憶が書き換えられている。そんな事が出来る人物は ・・・ ”
ランスロットの人差し指が口の前に来ると静かに凍り付くのであった。
そんな最中にラムが1人の間者を連れてきた。両手両足の筋を切られてランスロットの前に寝ころばせると




