第69話 如意棒
そして 朝食後にその地点まで訪れると
「本当にこんな場所に 存在しているの 周りが砂漠よ」
「城の先端部分なら あそこに見えている岩山がそうです」
「ならば、あの場所までいかないといけないわね」
「問題が無いわ。ここでも十分に城の近くにいるわよ」
みんなして フィンとガーナを止めるものだから 納得しないながらも留まると
「旦那さま、浮上させてかまいませんか」
「アスカの魔力量なら問題が無いと思うけど 一様、左側から俺が魔力を補充しよう」
ランスロットの後ろに魔法陣が浮かび上がると金色に輝きだす
「右側からわ、私ね。私の分を取っておくなんて 優しいわね。ランスも!」
不思議と安心感が生まれて いつも以上に魔力の浸透が早く出来上がると大きな揺れと共に砂漠の中から城が浮上してきた。高さが数百メートル、幅が1キロに満たないほどの大きな城が浮上すると この階層に存在している。探索者たちは、何事かと思う事と脅威も覚えるのであった。
そんな中にも我さきへと向かってくる探索者たちが多く感じ取ると
「とりあえず中に入ろうか。野次馬が集まり出している」
「そのようですね。中に入るには、どうすればよろしいのでしょう。ここでもアスカに蹴り飛ばしてもらいますか」
「シズ。分かる」
「私には、無理! ランス、どうなの?」
“ 誰が考えたのだ。こんなにも面倒な解除方法を ”
「それとも私が切り捨てましょうか」
「はぁ~~面倒事を増やすな ラム! ローザとオルガ門柱の丸い部分に魔力を注げ」
「「はい、ランスロットさま」」
「シズ、解除ができるよな!」
「そうなっているのね。さすがランス!」
ランスロットが魔法陣を展開して シズが解除すると扉が開き
「シズを最後にして中に入ろうか」
みんなして中に入ったことを確認するとシズも中に入った途端に扉が自動で閉まってしまった。
「思いのほか魔力を使ったみたいだな! ローザとオルガ! 魔力を補充しておくか?」
2人してパンツをずらしてお尻をランスロットに向けてきた。その光景は、フィンとガーナにとっては、初めての光景だった。
ランスロットの中指がお尻の穴に入ると魔力を補充し始めると悩ましぃ~声が漏れ出して ・・・
「旦那さま、この死霊さん 元気がありません」
「魔力が無くなっているな! 魔力を補充してあげれば元気になると思う」
「わかりました。ありがとうございます」
「ちょ・ちょっと待って アスカちゃん! まさか 魔力を補充してあげるつもり」
「その積りですが どうしてですか?」
「もし 魔力を補充して襲い掛かってきたらどうするの」
「倒してあげればいいだけでしょう。違うの?」
「はぁ~あなた達にとっては、どちらでも構わなかったのよね。好きにして」
アスカが弱っている死霊を回復してあげると皆が元気になるとアスカを別の場所に連れて行ってしまった。ランスロット達は、中庭を通り過ぎて王城の前まで来ると ここでも1人の死霊が元気を無くして倒れ込んでいるとランスロットが魔力を補充してあげた途端に息を吹き返して
『あなた方は、素晴らしい方々です。我々を見ても襲い掛かって来ないし、この城の中で暴れなかった人は、初めてです。それ処か、我々に大事な魔力まで与えてくれまして 本当にありがとうございます』
「問題が無い。中に入らせてもらえないか。俺の女がもう1人いるのが なかなか帰って来なくてな」
そこに
「旦那さま、魔力を補充してみんなに与得ていたらなくなっちゃった」
「大変、アスカの魔力が見る見るうちに減っている」
シズが飛び出してアスカを抱きかかえると 神々しい光を出して魔力を補充していくと周りで集まっていた死霊達が 魂が無くても元の姿へと変わるのであった。
『あのお方様は、誰ですか? 我々が元の姿に戻れるなんて思いませんでした』
「彼女は、聖女シズ! 生きる者達を守る役目かな?」
シズが神々しい姿のまま 門の前で立っている方に触ると執事の姿になってしまった。
「あなたの名は?」
『ヴェルファイルと申します。このボルトス城で執事をしております』
「何があったの? あんたが魔力欠乏症に陥るなんて久しぶりよね」
「心配かけてごめん。ラム! 中の大きな人にも魔力を与えたら いつの間にか、魔力が無くなちゃた」
「戦闘が可能になったのよね。今度こそ! 私の番で構わないのよね」
『我々があなた方と戦闘になる事は、無いと思ってください』
「どうしてよ。この迷宮に入ってから 私は、ランスロットさまの役に立っていないのよ」
ランスロットがラムの背中から左手を回して胸の先端部分を触りながら
「休養だと思えばいいさ!」と 頬にキスをしようとすると首を切り返してキスをしてしまうのであった。その光景を見ていた彼女たちもまた“ やれやれ ”と思うのであった。
フィンとガーナ達は、羨ましい思いになるのである。
『それでは、中を案内させてもらいます。アスカ様は、中を見てきたので問題が無いかと思いますが』
「中にマイの武器をあったよ。やっぱり此処で合っていたよ」
「私の武器って もしかして“ 如意棒 ”の事ですか?」
「名前までは、知らないけど8本、立っていた」
「私が魔王になる前に使用していた武器です。私が使用できる武器は、1番小さいものです」
「そんな事は、関係がないよ。旦那様がいるのであれば、契約してしまえば何でも使えるようになると思う」
その後、中を案内されながら進んでいくと多くの死霊たちがランスロット達に向かって頭を下げていった。階段を上ると大きな扉があるもののヴァルファイルが手をかざしただけで扉が開いてしまい。部屋の中の様子が手に取るようだった。
『この中にマイ様の武器がございます。どれに致しますか』
「私は、今まで通り 1番小さい物で構わないわ」
「何を言っている。マイ! アスカ、1番左端の物を持ち上げろ」
「分かったわ。これでいいのでしょう」
「違う。もう1つ先のやつだ」
「これって柱でないの?」
『ちょっと待ってください。これは、歴代の袁王様でも誰1人として持ち上げることが出来なかった代物です』
「アスカの武器からしたら 軽いものだ。そうだろう。アスカ!」
「アスカの武器が異常なのよ」
『もし よろしければ、アスカ様の武器を見させてもらえませんか』
「いいけど! 持とうなどと思わないでね。床に穴が開いてしまうから」
『承知しました』
アスカが腰にぶら下げている。ハンマーを元の姿にした途端に城が震えだした。
「何か、共鳴しているわね」
「震えが止まったわ」
アスカがランスロットと同じように肩に担ぐと城の震えが止まるのであった。
『もしかして あなた方の武器も恐ろしいのですか』
「私たちは、普通だと思っているけど ランスロットさまに止められているわ」
アスカが自分の武器を右手で担いだまま左手で軽々と持ち上げると床が“ ミシリ ”音がした途端にアスカの体が浮遊しはじめた。
「さすがに2本も持つと床が耐えられないみたい」
「あんたの力って 何処から来るのかしら 2本も持って何ともないの」
アスカが力業で魔力を浸透させながら小さくなれと呟くと悲鳴めいた音と共に普通サイズになるのであった。
「この子、ヤンチャよね。もう少しで握り潰す処だったわ」
アスカが自分自身の武器を小さくして腰にぶら下げると右手に持ち返して更に魔力を浸透させるとアスカもろとも燃え出してしまった。フィンとガーナが驚くものの
「問題がありませんよ。フィンさん、ガーナさん」
その頃、ローザとオルガは いつもの光景を見ているみたいに自分たちの洋服作りやカバン作成を始めてしまっていた。
「旦那さま、どうでしょうか。この辺りで契約してしまいませんか」
「アスカがそれでいいのであれば、契約してしまうか。マイ、片膝をついて両手で受け取れ」
「はい! 旦那さま」
マイがアスカの前で片膝をついて両手を差し出すとマイの足元に魔法陣を展開させただけで光り輝き、アスカの持っている“ 如意棒 ”が自然とアスカから離れて宙に浮かぶと自然と魔法陣が広がりを見せ始めるのと同時に如意棒と共にマイも炎の中へと入るのであった。




