表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/110

第68話  水風呂


「ちょっと待て 誰か、近づいて近づいてくる警戒しろ」


「また アイツ等で無いでしょうね。私達がケガをしているからってバカにしやがって」


「仕方がないわよ。戦闘で片腕を無くした自分達が悪いのよ。その内に仲間達が戻って来たら地上に戻りましょう」


「戻って来てくれればいいな! 多分、戻って来る訳がないだろう。私達は、役立たずなのさ! おいて行かれたに決まっている。そんな奴等の集まりだろう。この場所は」



「へぇ~それなりにレベルが高い人が多いいね。ラム!」


「ケガと言うより、半分以上が病人だね。腐りかけているわ」


「それでも切断して回復させてしまえば、問題が無いでしょう」



「おい! 貴様等は、何者だ。何しにここにやって来た」


「金なんて無いぞ。身体だって売らないからな!」



「ケガをしているのでしょう。治療してあげるわ。必要かしら」


「必要が無ければ、他に行きます」



「だから 金が無いのよ。仲間達が持って行ってしまったわ。それにこの場所にいると魔力が回復してくれないから迷宮から抜け出す事もできないのよ」


「不思議とこの階層は、魔力が減るばかりなの」


「シズ、少しは魔力が減った」


「それを私に聞く、分かる訳がないでしょう。自分の魔力が減る事なんて考えた事も無いわよ。ラムは、どうなの?」


「私も少しぐらいは、減っているわ。それでも 本の僅かね。それで治療は、どうします」


「あなた達って 何者なの? どうやってここまで辿り着いたの?」


「私達ですか。下から上にあがってきましたが それが何か?」


「ちょっと待ってよ。どうやったら下から上がってこれるのよ」


「縦穴を落ちたら 自然と上にあがるしかありません」


「本当に存在していたのか。縦穴が! 伝説で無かったのか」


「本来なら ダンジョンウォークで地上に戻るだろう」


「伝説かどうかなど知らないけど、壁を突き破って階段で下に降りたわ。それに迷宮探索もしてみたかったから 普通に上に上がって来たわよ」


「ちょっと待ってよ。迷宮の壁を突き破ったの どうやって?」


「私達の仲間のアスカが蹴り飛ばしたら簡単に穴が開いたわよ。多分、私が切っても簡単に切れると思う」


「あなた達って可笑しいわ。鑑定で調べても何も見えないし」


「当たり前です。ステータスは、隠蔽で隠してあります」


「当然です。見せる必要が無いと思いますが」


「ごめん! ごめん! 当たり前だよな!迷宮だし、誰が見ているか分からない物だしな」


「それで私達の治療を本当にしてくれるのか。本当に金を持っていないのだよ。私達は」


「食料も残りわずかだし」


「魔力が戻れば、地上に送り届けてやりたい物だけで 今の私達では、役不足だしな!」


「話が長くなるようでしたら他に移動しますが如何致します」


「そうね。気温も下がってきたみたいだし、あっ! 水風呂に入る時間が無くなってきた」


「もしかして 今頃、3人で楽しんでいないわよね。ランスロットを間に入れて」

 2人の脳裏にイヤらしい想像が浮かび上がると


「ラム、ケガをしている人達の腕の5センチ程を切ってしまってまとめて治療してしまうわ」


「こんな処で時間を使っていると美味しい処が無くなってしまう」


 ラムが腰にぶら下げているミスリル剣で切り裂くと血が飛びちったと同時に“ パッチン ” 指が鳴り響くと腕が完全回復をしており、元の姿へと戻るのであった。当然、切られた方は 突然の出来事で腕を切られた事に驚くも突然、自分自身の腕が再生していく姿を見た時など更に驚くのであった。


「ラム、次の場所に案内して ここに滞在していると美味しい処が」


「シズ、転移で移動するわ。時間の無駄よ」


 2人が途端に消えると その場に集まっていた者達が更に驚くのであった。


「どうしたの 彼女達は、何処に行ってしまったの?」


「それよりも観てよ。私の腕が再生したわ。信じられない」


 その場にいる物全てが同じ思いをしていた。腕や足がケガをしていたり、無くしていた者達の再生してしまっていたのだ。中には、死にそうになっていた者までが完全回復してしまっており、神が降臨したものといい出す者まで現れだしていた。


「誰か、誰か、サーチ魔法を使える者は、いないの? 彼女達を探してくれ、お礼をしたいと思う」


 その言葉に異を唱える者は、誰1人と現れずに見守っていると1人の女性が更に奥を指さすと歩き始めた、食糧を持って何も考えないままに指差す方向に向かって

 そして 集団が集団を呼び、多くの者達が奥へと歩き始めると行きついた場所では、子供達が水遊びを楽しむ姿が目に飛び込んでくるのであった。その中に先程のシズとラムの存在を確認すると自然と膝を付き、頭を下げるのであった。が!



 シズが神々しい光を纏って前に出てくると


「ちょっと待ってシズ! あんた、今裸よ、裸! 前を隠して!」


 ラムとシズの一幕がある最中、ランスロットがマイに向かって


「マイ、本来の姿になって吠えてくれない」


『いいのですか。旦那さま』アスカがランスロットに向かって旦那さまと言っているものだったので 同じようにランスロットに向かっても旦那さまと言うようになった。ランスロットの顔を見た途端に本来の姿になってしまい。威圧と殺気を漂わせただけで群衆がシズとラムの後ろに控えているものに 恐怖を覚えると


『 ガッオォゥゥ~~ 』 威圧を載せて吠えた。途端にラムとシズの前にいた。探索者たちが逃げ出すと


「フィン、私たちって耐性が相当に付いていない」


「それは、私も思っていたわ。ランスたちと共に行動を取っているだけで相当数の耐性が身に付いていると思うのよ」


「もう マイ、どうしてくれるのよ。私の気持ちを何処に向かわせるつもり」


 マイがランスロットに向かって親指を差し出すと水のお風呂がいつの間にか、熱湯風呂に変わっており 温度差を感じるようになるのであった。迷宮は、不思議な処で迷宮の外が夜になると迷宮内も暗くなり、気温も下がるのであった。


 アスカは、どこ吹く風といわんばかりにランスロットの近くで浸かっており マイも本来の姿をやめると元の小さなサルになると風呂の中を泳いで満喫し始め、フィンとガーナも裸で気持ち良さそうにお風呂に浸かっていた。マイの本来の姿を見ても気を失う事もなくなり気持ちがよさそうだ。


「アスカ、脱衣場を作ってくれ」


「はい! 旦那さま」

 地面が盛り上がると平らになり、着替えが可能となる。


「シズは、結界を張ってくれ夕飯にしよう」



 いつの間にか、結界が張られており ランスロットが結界内の温度管理をした途端にアスカとマイが風呂から上がるとランスロットに身体を拭いてもらい、髪の毛まで乾燥させられる頃には、気持ち良さそうにうたたねをし始める前に現実に引き戻され自分自身で下着から履いていくと ラムが続き、ローザにオルガと続き、最後がシズで終わるのであった。当然のようにフィンとガーナは、やってもらえなかった。そこまでやってしまうとラムとシズの逆鱗に触れてしまうもので手を出さないようにしていた。


 この日の夕飯も肉と野菜が振るわれて気持ち良さそうに眠りにつくのであった。翌朝まで魔物の襲撃がある訳も無く、気持ちの良い目覚めとなった。当然、ランスロット側に魔物や魔獣が存在していないのだから もう1つの探索者たちが集まる方では大変な事となっていた。夜襲で何百匹との戦闘を繰り返し行っており、朝方頃まで続くのであった。



「もう1つの探索者たちが可哀そうな事をしてしまったね」


「問題がありません。彼等も探索者です」


「旦那さま、私 行ってみたい処があります。砂の中にお城がある処に」


「アスカ、どうするつもりだい。掘り起こすのか?」


「その中にマイの武器が封印されていると思うのです」


「どうして そんな事がわかるのかな?」


 アスカが悩んでいると 助け舟のシズが


「きっと 女の勘よ。アスカを信じましょう。ランス!」


「ありがとう。シズ! 私も何となくでしかわからなくて」


「それならば、俺からも言わせてもらうけどマイの武器を取ったら直ぐに沈める事、そこからは 死霊の香りが漂っていて死者が眠る場所だと思う。だけど 万が一、間違いがあった場合は、すぐに撤退するからね。君達の安全が第1に考えてもらいたい」


「そんなのシズがいれば問題が無いのでしょう」


「私が対応できるのは、アンデットであって死霊は、燃やさないと倒す事が出来ないのよ」


『私1人の力では、彼等を燃やすだけの力は持っておりません。すいません。アスカ様』


「旦那さま!」


「そんな時が訪れたら逃げ出して時間稼ぎの後に回しておいた方がいいでしょう。その時には、ラム、シズの力も借りる事になるからよろしく頼むよ」


「当然です。仲間の為なら何でも言ってください。ランスロットさま」


「私も協力を惜しまないわ。全魔力を使って構わなくてよ」


「ありがとう。シズにラム! その時がもし訪れたらマイも協力しなさい。いいわね」


『はい、アスカ様! 全身全霊で対処して見せます』


「なら 問題なく。死霊の城に乗り込もうか」



「ちょ・ちょっと待って ランス! 今、死霊の城と言った」


「はい? 言いましたがそれが何か?」


「もし 伝説の通りなら その城から出る事は叶ないわ。その城に入ると魔力をすべて奪われてしまい。城に閉じ込められて死ぬまで戦闘が続くと言われているわよ。あなた方の魔力を持ってしても叶わないかと」


「へぇ~~ そんなにも凄い処が存在しているの さすが迷宮だこと! 私の魔力も数字が拝めるのかしら」


 2人は、シズの言葉を聞いた途端に封印すると心に決めた。数字がない人間など存在しているのだと思い知ったからである。


「そういえば、2人も既に魔力がカスカスですね。気分が悪くありませんか。補充して差し上げましょうか」


「この階層では、魔力が減る一方だと思うのですが何ともないのですか」


「目覚めのキスでランスロットさまに魔力まで補充させてもらいました」


 その後、アスカ、ローザ、オルガ、と続き 皆が同じことを言っている最中、シズだけが普通に濃厚なキスだけで顔を赤く染めるのであった。彼女もまた ランスロットと同様で魔力を与える側にいたために 自分自身の魔力が数字に変わる処を見た事がなかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ