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第56話  ギガントタートル


 夕方近くになるとギガントタートルの全貌が見て取れると頭だけでも2階建ての家程の大きさがあり、全てが大きく見えた。


「あれだけ大きいと食べ応えが在りそうです」


「もう アスカったら食べる事しか考えられないの!」


「だって 旦那さまがいれば、あれも食べれるのでしょう」


「ラム、あの頭って切り落とせる?」


「私だと食べれなくなってしまうわ。リルの方が向いていると思う」


「えっ 私! 威力があり過ぎてどうなってしまってもいいのならいいわよ。試しに切ってみる」



 スッパンと簡単に頭を切ってしまったのだが 切り落とされた部分から 新しい頭が生えてきた。



「あれってズルク無い。普通、頭なんて生えて来ないわよ」


「再生能力が尋常で無いわね」


 “ ブッウ~ 鼓動が4つもあるのか ”


「どうしたの 旦那さま?」


「大丈夫、ランス?」


「どうしよう。心臓が4つ以上ありそう。鼓動が4回なっている。多分それ以上に存在していると思う」


 さすがの女性達もどうした物かと思うのであった。


 “ まぁ~問題が無いか。美味しく頂くとしよう ”ランスロットの顔付きが変わっただけで 女性達の口の周りにヨダレガ溢れてくるのであった。当然のようにミルクも食べれると思うのであった。


「この大きさなら 10分の1ぐらい捨てても構わないよな!」


「ねぇ~ あの大きさなら家にならないかしら?」


「ブウッ! あれに住むのか?」


「汚いわね。ランス!」


「旦那さまのヨダレなら私が舐めてあげるわよ」


「私にも舐めさせて」


 ローザとオルガが近づく前にミルクに舐められていた。顔だけでなく全身を!


「さっさと済まして 久し振りに風呂にしないか。その後、食事なんてどうか な! 当然、レットドラゴンかギガントタートル、どちらにする」



 目の前のギガントタートルに決定した。ランスロットのみが考え込むのであった。どうやって料理を仕様かと そんな事を思っていると 先程、リルターナが勝手にギガントタートルの頭を切り落としてしまった事にも驚くのであった。テルミーナ達に冒険者達が彼等も自分達の武器で戦える物だと思い。挑むのであった。が


「テル、戦おうと言う気持ちだけもらっておくよ。近くで戦っていると邪魔だから近寄らないでくれ」


「だが!」


「シズ、アスカに魔力を注いでやってくれ 500万位」


「わかったわ。“ あ・な・た ”」


「ちょ・ちょっと待ってよ。何よ、その“ あ・な・た ”って」


「リルのお母様 リリスさんが言っていたじゃない。お父様に向かって だから私もランスに向かって“ あ・な・た ”って 言っても構わないわよね」


 最近では、リルのみが出遅れてしまい。気持ちだけが空回りし始めていた。その為、アンバランスな発言が目立つようになるとランスがリルターナの尻を触りながら


「気にするな リルのペースで物事をすれば問題が無い。俺は、そんなリルが好きだな!」

 もう片方の尻をラムが触ると


「気にしない。気にしない。自分のペースでしなよ。ランスロットさまは、全て観てくれているわ、私達を」


「うん、ありがとう! ラム」



 その頃、シズに魔力を注ぎ込まれてアスカの武器が拡大して来るとテルミーナ達に冒険者達までもが驚愕な目でアスカの武器を見るのであった。


「アスカ、甲羅の部分に対して3分の1ぐらいを壊す積もりで撃ち込め、後は 俺が仕留める」


 アスカは、ランスロットの真似をする事がとても好きだったので 浮遊して自分の武器を肩に担ぎ


「行ってまいります。旦那さま」


 消えていた。次に出現した時には、ギガントタートルの甲羅に打ち付けている時だった。当然のように甲羅が割れた音と衝撃波の音が鳴り響き、その後に衝撃波が波のようにテルミーナ達に襲い係るのであった。ラム達は、シズが張った結界に守られており難を逃れた。


「ありがとう。アスカ! 既に甲羅の部分が回復し始めているな 今すぐ逃げろ、黒焦げになるぞ!」


 ランスロットがアスカに向かって会話をしている最中にも いままで青かった空が段々と雲が出来上がり、雷がほとばしるようになって来ていた。それを見た途端に逃げるようにしてランスロットの元から シズの真横に逃げ出していた。


 アスカがシズの横に立ったことを確認するとどよめくほどの黒い雲から 光り輝く光の球が出来上がるとランスロットの手と共鳴するかのように光り輝くと途端に多くの電気を帯びて黒い雲を貫き地上に向かって降り注ぐのであった。当然、ランスロットもその衝撃を受けてしまっていた。光が収まると共に黒焦げになってしまっていたランスロットがリル達の待つ場所にまで来ると シズがすかさず回復魔法を発動するも治らず、自然と黒いものが付いていた。


「どうして 回復しないのよ。ランスが死んじゃうわ」


「ランスロット様がそんなヘマをする訳がないでしょう。落ち着きなさい。シズ!」


 ラムが生活魔法のクリーンをかけると元の姿に戻っていたが 服だけが焼かれてしまい裸同然で立っていた。すかさず、着替えを用意するのであった。ラムが


「アスカ、この辺りに穴を作ってくれ いつも通りの風呂の大きさにしてくれ! それと壁を忘れるなよ。お前達の裸は、俺だけの物なのだろう」


 ランスロットがいままで通りだと分かると彼女達もそれに伴うようにいつも通りに風呂に浸かり、ランスロットに寄り添うのであった。風呂の中が静かになるとギガントタートルとリルが切り落とした頭の部分に対して魔法陣が出来上がるといつの間にか、消えていた。全てがランスロットのアイテムボックスに収納してしまっていた。



 その頃、大人達は


「何なのですか。あの子供達は?」


「まさか、あれ程にまで育っているなんて思いもしなかった。本当に“ 村人 ”なのか? ランスは」 口に出していた。


 “ レットドラゴンのブレスを掻い潜り、首を切り落としてしまうし、どのような魔法か知らないが雷撃で黒焦げになりながらもギガントタートルを倒してしまった。何を与えれば、彼等が国に残ってくれると思える ”


「炎帝のガノン。お前も貴族だから分かると思うが爵位を要らないと言っている奴に 何を与えれば国に残ってもらえると思う」


「そんな奴が存在するはずがありません。国から爵位を頂いただけでも生活面も豊かに成るし、仲間達までもが安心して暮らせます」


「ならば、言い方を変えよう。ランスに何を与えれば、国に残ると思う」


 考える必要も無く「無理です。あの御方は、全てを持っておられます。武力も知力も権力もお持ちです。そんな彼に与える物など存在しません」


「彼等が国から去った後、もし またしてもギガントタートルが出現した際には、君達と俺達で戦う事となるのだが勝てる自信はあるか?」


「我々程度では、魔力防壁を破る事もできないと思いますので地道に多くの死人を出しながら戦闘が始まると思います」


「国として多くの死んだ人間に幾ら払えばいいと思う。そんな事も踏まえて考えてくれ! ランスが残れば、死人が1人も出さないで幸せな暮らしが出来て 立ち去れば、多くの死人が出てでも幸せな暮らしを取るのかを」



 当然のように その場が静まり返ってしまった。そもそも ランスは、農家になるのだから国が税金をタダにして上げれば済む事であって何も悩む事でもないと思う。そんな彼等に思う事もできないままに 夜も更けるのであった。



 その頃、ランスロット達は シズの提案で鍋に成り、塩のみの味付けで食べ始めたのだが手が止まる事を知らないままにランスロットも含め、トドが出来上がっていた。当然、ミルクも腹を真上にして寝ている。草原の中でそんなこんなで 朝を迎えると肌の艶が今までと変わっており、キメ細やかに成っている事に女性達が思うのであった。髪の手触りまでもが変わるのであった。


「何か、肌の艶や髪の毛までもがしなやかに変わっているわ。ラム」


「さすが伝説級よね。女性の味方よ。胸までもが福与かになっているわ。これなら」


 アスカの胸を見ると2人して撃沈していた。アスカの胸のみが更に大きくなるのであった。ランスロットがアスカの胸を後ろから触ると 揉み出した途端にアスカの股から滝が流れ出し、元の姿に戻ってしまっていた。が


「アスカの胸は、この位が俺は好きだな! アスカの事も好きだぞ」


 朝からランスロットに告白をされただけでも更に顔を赤く染めて滝が流れるのであった。その言葉に反応したのがシズであり、その後 皆と朝の口づけで難が去ったのである。この日は、移動もする事も無く草原で1日を費やす事となり、休みに変わっていた。


 ランスロットが思う事もあり、その日の昼ご飯を皆に振る舞う事となり、ギガントタートルの出汁が残っていたので うどんを朝から彼女達と共に練り込んでいた。主にアスカが力任せに練り込むだけで 飛んでも無い程の腰の強さになるのであった。


 昼になり、冒険者達や兵士達がうどんを食べ出すと


 ランスロットのみが またしても噴き出した。


「汚いわね。いつも いつも 私にばかり唾を吹きかけて」


「悪いな リル! そんな事よりも」


「そんな事なの!」怒りだすと


「彼等のレベルが10~30ぐらいまで上がっている。ミルクに関してなら3倍だ」



 ランスロットに彼女達も鑑定のスキルを持っていた為に彼等を見るのだが明らかにレベルが上がり出していた。ミルクのみがギガントタートルの心臓を食べていた為に3倍に増幅してしまっていたが それでも驚く事しかできないのであった。


 ランスロットが徐にギガントタートルの肝を取り出して 8等分に切り分けると毒抜きもしないままに彼女達に食べさせただけでレベルが倍になってしまった。この地点でランスロット以外の女性達のレベルが 1000を超えてしまっていた。さすがのランスロットも驚く事しかなかった。



「何か、すまないな! 飛んでも無い事をしてしまって」


「さすがにラムの3000近いのは、不味いわよね。存在自体が神よ」


「シズの魔力量も可笑しいわよ。数字で無くて何かの記号に変わっているわ」


「これは、私の世界で無限って意味よ。“ ∞ ”」


「えぇ~~なら 私の体力って その無限なの?」



 皆してアスカの顔を見て納得するのであった。何に対しても規格外だった為に特に“ 胸 ”が 

 そんなテルミーナ達もランスロット達がとんでも無く遠い存在になった事だけは理解するのであった。彼等に対しての恐怖心がある訳で無いにしても 人としての存在価値が変わり過ぎてしまっていた。




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