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第49話  チロロを送り届けた。

 

 あれから3日間、オーガの里に滞在してからメトポタン国に向かうのであった。その後、2日も掛かってメトポタン国の王都に到着後、城門の処でチロロと別れる事にした。


「旦那さま、どうして家に立ち寄ってくれない」


「チロロの家って あれだろう」

 街の中心に大きな城がそびえ立っていた。


「そうだけど!」


「俺は、村人だからな! 村人には縁のない処だ。褒美とか、ナンチャラはカグラさんとミカゲさんにでも与えてやってくれ俺達は、ここで消えさせてもらう」


「それもそうだね。私達みたいな平民が行く処でも無いしね」


「私も農家の嫁になる予定だし、興味が無い」


「チロロ、バイバイ!」


「お元気で!」


 無言でローザとオルガがお辞儀をした。ランスロット達は、面倒事から逃げることにした。


「アスカおねぇちゃんからも旦那さんを説得してよ」


「無理だよ。私達がお城に入る事など有り得ないわ。それに言葉使いも分からないし、国の御姫様と平民では、住む世界が違うわ」


「時間も無くなってきたから 街に戻ろうか。3日後には、学園生活が始まるし」


「今からなら2日間、走り続ければ私達の街に到着すると思います」


「ちょ・ちょっと待ってくれ ギルガイア大国の王都まで この街から2週間も係るのだぞ! それを2日で帰る積もりか?」


「問題がありません。アスカの足の速さなら2日で到着します」


「ごめ~~ん! 私の足が遅いばかりに迷惑かけるわ。道中もおもしろい処があれば寄ってよ」


「当然です」


「オーガの里でも多くの野菜をもらう事ができたから 当分、買わなくて済みそう」


 王城の方から 多くの騎馬隊が来るのが見えるとリルとラムがアスカを抱えて走り始めるとシズは、杖に乗り出して飛び去り、それに伴いローザとオルガも走り始めた。途中からアスカは、ミルクに銜えられて走り始めると尋常で無いスピードになるのであった。


「チロロ、いい旦那を見つけろよ。お前の迎えが向かっているぞ!」と チロロが振り向くと“ ドン! ”と音と共にランスロットの姿が消えていた。遥か彼方に走り始めていた。騎馬隊達もまた チロロ姫の迎えでなく、チロロ姫を置き去りにしてランスロット達を追い駆けるも 追いつく事もできないままに見えなくなってしまっていた。

 ランスロット達が向かう先には、深い森が存在していたのだが木の先端部分を足場にして走り始めた頃には、騎馬隊では、彼等に付いていく事もままならないのであった。


「隊長、彼等は 何者なのですか? 本当に子供なのですか?」


「貴様は、知らなくていい! そんな事よりも何と報告をすればよいのだ。誰1人として捕まえる事が出来ませんでしたなどと言える物か」



 その後、チロロが今までの出来事を話すと悔しがり、カグラとミカゲが ランスロットがまだ 勇者でない事を話すとチロロの嫁候補に立候補させるのであった。メトポタン国の国王が ギルガイア大国の事情など知る由も無く、メトポタン国の国王自ら この国で起こった出来事を話して更に チロロを嫁にしてもらいたいと国を挙げて歓迎する事を明言した。  

 国王自ら エリザベスに報告を上げるのだが返答が返ってくる事も無く、ランスロットの嫁候補の中に使徒様の存在も確認しており どう対処してよいか、更に頭を悩ますのであった。


 カミキュラも報告を上げるのであった。いままでも出来事を話、数十万の兵を無くし、更に謎めいた少年少女の事を話すと他の使徒連中からも 彼等との戦闘で喝采したい。と!


 ランスロット達は、何のイベントも発生する事も無く、無事にギルガイア大国の王都付近に到着していた。アスカは、ミルクの口の中でスヤスヤと寝てしまっていた。その為、アスカを残したまま ランスロット達が風呂に入っている最中も気持ちよさそうに寝ていた。その間、リルターナ達は、風呂の中で気持ち良く浮かんでいるのであった。全てが解放されて

 毎度の事だが ミルクもお風呂が好きになり、リルターナ達が風呂の上に浮いているとランスの肩に寄り添うように目を細めて湯に浸かるのであった。ランスロットのようにして この日、アスカは1人でお風呂に浸かったが とても広いと感じたと言っていた。そして 1人でお風呂に入る事が こんなにも寂しい物なのだと感じるのであった。


 翌日も日の出と共に目覚めるのだが アスカの胸を舐めて リルターナとラムの胸の先端部分を抓ってやり、シズの耳元に息を吹きかけると自然と身体が下に下がるとローザとオルガの頭に当たり、2人も目覚めるのであった。当然のように シズの太ももをはみ噛むのであった。股間を触りながら

 ミルクが何処で寝ているかと言うと 何とランスロットの枕代わりに成って ミルクのお腹の部分にランスロットの上半身が置かれており、ミルクの胴体部分からアスカがランスロットに覆いかぶさっていたのだ。これが毎日の出来事であった。

 その後、朝食を取ってから王都近くの村に立ち寄り、1ヵ月半もほったらしにしてあった畑の確認に行くのであった。


「畑の作物もダメになっているのかしら?」


「ダメになっていると思う。リル!」


「農家の嫁になるのよね。シズ!」


「この世界の農家って どうなのかしら?」


「私達は、洋服作りを致しましょう。オルガ!」


「貴重な素材も多く手に入った事だしね」



 村に来て見ると多くの男達と村人達が揉めていた。

「この先は、ランスロットさま達の畑だ。勝手に入っては、いけないだ」


「頭の悪い男だな! さっきから言っているだろう。そのランスロットの父親の借金のカタに農作物をもらうだけだと」


「あの御方に父親は、いないと聞いているだ」


 ここ数日、この様な揉め事が続いていたそうだ。ダボさんが そんな事を言っていた。ダボさんは、ランスロットが農地を借りている大家さんなのだ。いつも学園に行っている最中に農地の手入れまで行ってもらっている。それも家族総出で自分達の畑とランスロットの畑の事までやってくれている。マメな御仁である。


「何? おの男達は、私達の畑に何の用があるのかしら?」


「アスカ、どれか1つを蹴り飛ばして邪魔よ」


「いいのか? ラム?」


「構わないわ。ゴミよ! ゴミ!」


 多くの男たちが集まっている最中、1人の男が“ グッア! ”と 言いながら蹴り飛ばされるとブルブルと後ろを振り向くのであった。そこには、黒霧のガキ共が居り何事だと思うのであった。


「く・黒霧のガキ共に用がないから あっちに言ってもらえないか」


「お願いだ、俺達に関わらないでくれ 頼むよ」


 多くの男達が くだらない事を言いだすと


「その先は、私達の畑よ。どきなさい! 邪魔よ。邪魔!」


「ちょ・ちょっと待ってくれ 黒霧の畑などと聞いていないぞ! 話が違う」


「その前にお前達が農作業をするのか? 俺達の仲間を好きな様に切り殺す、お前達が!」


 また 支離滅裂な事を言いだした。そして ブルブルと震えながら ランスロット達が通れる道が出来上がるのであった。ダボさん達の目の前にやってくると ランスロットが彼等の方に向き、


「それで 彼の借金って幾らほどあるのですか?」


「ちょっとランス、払う積もりじゃ~ないわよね。絶対にいいことじゃ~ないと思う」


「リルの言う通りです。ランスロットさま! 彼の借金は、自分自身で払わせることを勧めます」


「その辺りの事は、俺達の雇い主を連れてくるで いいでしょうか。坊ちゃん」


「今日は、夕方まで此処に降りますので 連れて来てもらえませんか」



 彼等の1人から 腹が鳴ると



「食事をしていないのですか? 残り物でもいいのであるならば、食事をしてから王都に戻りますか」


「仕方が無いわね。シズ! あれも治してあげて」


 シズが指を“ パッチン ”と鳴らすと気を失っていた彼が急に立ち上がり、何事かと思うのであった。その後、彼等は 腹一杯の食事をしてから王都に戻り、雇い主を連れて来てくれるのであった。

 昼頃になる頃には、ダボさんの息子達にお土産を渡すのであった。


「前から頼まれていた物が手に入ったから 貰ってくれる」


 ランスロットがアイテムボックスから 剣と盾を取り出すと2人の眼の色が変わるのであったが


「ランスロットさま、また こんなにも高価な物は、いただけません」


「大丈夫です。里の方々からもらったものです」


「ランスロットさま、本当に子供に与えてもいいのですか」


「ランス兄ちゃん、もらってもいいのか」


「僕には、ちょっと大きいかも」


「時期に大きくなったら 扱えるようになると思うよ」


「ラムさま、やはり高価な物なのですか?」





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