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第44話  ホワイトコング

 

 リルとラム達が目覚めてから 歩くこと1週間、やっとの思いでオーガの里近くまで辿り着く事ができた。その間、リルとラムは、オークの集落を撃沈していた。肉の確保の為に! ローザとオルガもまた ゴブリンの集落を撃沈させて魔石の回収にレベル上げも兼ねて戦闘を繰り返し行っていた。


 シズとアスカは、果物調達で森を駆け抜けて探し回る毎日であった。その間、ミルクが付いて来る事は言うまでもない。ランスロットのみが単独で薬草採取に取り組んでいた。森の中だと言えば、薬草でしょうと言わんばかりに毎日、薬草の香りを漂わせて帰って来るのであった。


 チロロとカグラとミカゲは、チロロと共に森を歩いているのであった。ひたすら登り坂を歩くのであった。時には、チロロを抱きかかえてのぼる羽目になりながら頑張って登っていた。



「それでも彼等は、元気だよな! 毎日、森の中で遊んでいるなどと考えられない」


「本当に魔獣の存在が怖くないのか?」


「ローザさんとオルガさんは、今日は狩りに行かれないの?」


「こんなにも森の奥にまで来てしまうと私達が戦える相手がいないのです」


「それにカグラさんとミカゲさんだけでは、チロロを守りながら戦闘など無理でしょう」


「リルとラムの相手もいなくなってしまったから 相手を探して森の中を駆け巡っているわ。今頃」


「分かるの? リルとラムの居場所が?」


 右の山を指して「あの山の向こう側を走っているわよ。シズとアスカは、反対側で戦闘の真っ最中よ。私達では無理ね。何なの? あのバケモノは?」 


「体力のみだったら私達の3倍もあるわよ。さすが森の奥地よね」


「ちょ・ちょっと待って 左の奥地って もしかしてキングコングの集落を言っているのか。彼等はバカみたいに強いのだぞ! それに白いヤツは、魔法も放って来るし、ずる賢いでも有名な奴等だ」


「シズ達には、その様な情報を持っていないから問題がないと思う。それに時期に終わると思う」


「どうして そんな事が分かるのだ、彼女達の気配など感じないぞ?」


「気配で感じるのでなく、魔力で感じているだけだ 私達は」


「なら 旦那さまは、何処にいるの?」


「魔力を感じても既にそこに居ないから 森のあちこちから魔力を感じてしまっているよ」


「呼んだか、オルガ!」オルガの後ろに現れて お腹を触っただけで“ ピック ・・ ”


「わ・私には、もっと 刺激を ・・・ 」 へその穴に指が入っただけで


 “ なっ ど・どうして 旦那さまに触られるだけで こんなにも感じてしまうのかしら 身体中が狂いそう ”


 “ ランスロットさまは、何処から現れた? ”


「旦那さまは、何処にいたの?」


「アスカももう少し力加減を覚えさせないとイケないな!」と 言った途端に カグラとミカゲが見た時には既に巨大な物体が目の前に迫っていた。


「なっ!」と 思った瞬間! 大きな魔法陣の中に消えた。


「ホワイトコングでは無いのか? それにしても小さかったな?」


「頭だけです。その下の部分はシズが回収済です」



 シズ、アスカ、ミルクが ランスロット達の真上を通り過ぎる際、


「ランス ・・・ 」


「分かった。回収しておく! オルガもみんなが戻って来る頃までに 元に戻って置いて」


 “ 無理よ。これ程にもイタブラレテしまって ”


 ランスロットが消えると


「あれ? 旦那さまは?」


「今ならあなた方にも見るので無くて 木々の上を走っているでしょう」


 “ なっ あんな事が当たり前に出来るのか? ”


「旦那さま、すごぉ~い! どうやっているの?」


「簡単な事です。空中に小さな結界を張って それを足場にして走っているだけです。私達の旦那さまなら普通に熟してしまいます」



 ランスロットの目の前には、七色アップルの木があり、実を回収してから当然のように その木も回収してしまった。自分達の畑に植えようと思って 周りにも多くの果物の木が生えていたので全てを回収して置き、多くの果物もランスロットのアイテムボックスに回収した。ランスロットのアイテムボックスは、時間無制限の為に腐る事も無く永遠に取り立てを食べる事ができる。そして 何と言っても容量が無限であった。


 聖女シズですら 100メートル四方が限界なのに それを遥かに超えていたのだ。


 その頃、リルターナとラムは


「ラム、どうしよう。肉の回収は終わったけど! どうして これだけが肉に変わらないのかしら?」


「ランスロットさまに聞いた事があります。時たま、そのままの姿で残る魔獣も存在すると」


「私達じゃ~持って帰れないよ。アスカか、シズのアイテムボックスが無いと!」


「問題がありません。時期、シズ達が来てくれます」


「やっと 私の感知内に入ってくれたわ。もう少し待ちましょう」


「シズ達も強敵と戦っていたみたいです」


「本当にラムといい、シズといい、どれだけの広さが感知できるのよ」


「私もシズもランスロットさまの半分位です」


 リルターナとラムが話をしている最中に 空中から3人が舞い降りてきた。(ミルクも神獣だから人扱いにして3人とした)


「お待たせぇ~ それにしても大きいいわね」


「ミルクの10倍位ありそう」


『この様な物が存在するのか、森の中に!』


「さすがのミルクでも驚くよね」


「こんなにも大きな物をどうやって倒したの? 傷も付けずに?」


「ランスに渡されたのよ」


「何を?」


「鉄の杭を! それも1メートル位長いヤツを」


「ランスロットさまが言うには、目の後ろにこれを刺して サンダーボルトを撃ち込めばいいと教わりました」


「まだ 刺さっているから アスカ!勝手に抜かないでよ」


「危なかった。言われなかったら抜く処だった」


「もうぅ~~アスカったら 気を付けてよね」


「何で抜いてはイケないの?」


「ランスが言うには、薬師の材料が多く取れるみたいなのよ」


「そうなの?」




 何処からともなく、リルターナとラムの後ろにランスロットが現れると リルターナとラムの唇を奪うのであった。その途端に2人が崩れ落ちると シズとアスカが羨ましいそうに見詰めるのであった。


「リル、ラム、ありがとう。これだけの素材があれば、何でも作れそうだ」


「ランス、不意打ちはイヤ!」


「旦那さまなら いつでも受けます」


 そして シズとアスカの唇も奪われてしまっていた。


「良く、七色アップルなどと珍しい物を見つけてくれたな! 今夜の夕食を楽しみにしていてくれ」


 4人は、ランスロットの足元にへたり込んでしまっていた。その間にアースドラゴンを錬成空間の中に入れてしまい。血の1滴まで無駄に出来ない為に長い時間を掛けて解体を行うのであった。その都度事にランスロットが5人の口の中に異物を入れるたびに食べただけでレベルが上がるのが分かると不思議がるのであった。


「さて 解体も終わったから みんなの処に帰ろうか!」


「ランス、私達のレベルが可笑しい!」


「食べただけで どうしてこれほどにもレベルが上がるものなのですか? ランスロットさま?」


「普通に食べるとこれ程にもレベルは上がらないよ。順番通りに食べさせてみただけだし、この辺りの事も文献に載っていたから それにすべてに対して毒抜きを施してあるから身体への影響はないと思って」


 “ まさか これ程にもレベルが上がるなんて思わなかった。さっさと逃げ出そう ”と 思った瞬間、ランスロットが1人でチロロ達の方に駆け出すとリルターナ達もまた 上空に上がり、ランスロットを追い駆けるのであった。



 その日の夕飯を食べただけでもローザにオルガ! チロロとカグラとミカゲもまた 食べただけでレベルが上がるのであった。ランスロットが料理を作り、それを食すだけでレベルがドンドンと上がるのであった。カグラとミカゲに取っては、夢の様な出来事だったのであろう。

 

夜遅くに一人黙々と作業をしていると いつの間にか、リルターナとラムが右足の上に頭を置き寝始めると 左足には、シズとアスカが気持ちよさそうに寝ている事に気が付いた。ランスロットも集中しすぎると周りが見えなくなってしまう物だった為に彼女達の行動まで気が付くまでに時間が係るのであった。



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