第37話 迎えが来た
街に入る際には、一悶着があったものの鑑定を持っている門番が拝み出してしまい。ミルクが神獣様だと分かると対応が変わるのであった。当然、街中を歩くだけでもシズと共に歩くだけでも拝み出す者が居るというのに更に増えるのであった。
そして 街に戻って来て3日目が過ぎた頃には、フォンフォードの街に大きな女性が2人訪れていた。
「一つ、訪ねたい。この街に“ チロロ ”と言う子供がいないか? 体格は、私達よりも少し小さめで ふくよかな体系だ」
「それって チロロちゃんの事でないのか」
“ いるのか? ”
「街中でリルターナお嬢様を街の人間に聞いたら分かると思うな」
「わかった。ありがとう。行ってみる」
「ちょっと待った。くれぐれも騒動だけは、起こさないでくれよ。特にお嬢様の連れ連中にだけは、怒らさないでくれ街が崩壊してしまう」
“ なんだよぉ~ ”
「それ程にも恐ろしい連中が近くにいるのか?」
「問題が無いだろう。ランスロットさまもおられると思うぞ」
「そうだといいのだが 街に戻って来てからランスロットさまの姿を見ていない物でな 少し心配になるだろう」
「きっと 領主様と話が長引いている事なのだろう」
「そのランスロットさまとは、貴族様なのか?」
「不思議と13歳の子供なのだが 彼を見たら分かると思うが ・・・ 」
「それと近くに神獣様もおられるからくれぐれも静かにしろ」
“ はぁ~~ ”
「ちょ・ちょっと待ってくれ この街には、神獣様が居られるのか?」
「そう言う事だ、神獣様の“ ミルク ”さまが居られる。くれぐれも騒動だけは、起こさないでくれ! 俺達程度では、止める事もできない」
“ 何が どうなっている? この街は ”
「どうして 神獣様が街の中に存在しているのか、お教え願いたい」
「聖女シズさまが 転生神ティラミス神様から頂いた。モノだと聞いている」
“ 知らん? ”
「聖女って 何なのだ、聞いた事も無いぞ!」
「使徒様の女性版らしいぃ~! 普通の使徒様なら武力によって街を守るものなのだが 聖女様は、生き物全てを守るらしいぃ~俺達もケガをした時に聖女様に完全回復をしてもらっているから分かるが あの御方は、我々の神だ」
“ 神様ねぇ~ そんな物が存在する訳がない ”
「まぁ~お前達2人も女だから警戒はされないと思うが くれぐれも彼女達と揉めないでくれ頼む」
「ちょっと待ってくれ もしかしてランスロットさま以外は、全てが女なのか?」
「そうだとも 全てがランスロットさまの嫁候補だと聞いている」
「その男は、何者だというのだ。王族の子倅か?」
「称号には、“ 村人 ”となっているが 逢ったらわかるよ。彼に見つめられると男でも女でも安心が出来る存在だ」
「ありがとう。探してみる」
その後、カグラとミカズキは街の中に入ると 街中の空気が違う事に気が付く。
「ミカズキ、街中の様子がおかしくないか?」
「色々な街や村を巡って来たから分かるが この街の中にいるだけで安心感が溢れてくるくらいだ。多分だが仕事に対してもやりがいが生まれると思う」
「それにしても商人や領民が多いい街だよな! 何か、特産品でもあるのかな?」
そんなこんなで街中でリルターナお嬢様の事を聞くと誰しもがやさしい顔で 彼女がいるだろうという場所を教えてくれていた。そして 何の苦も無く、リルターナお嬢様に辿り着くのだが その周りでは、見物人や拝んでいる者で溢れかえっていた。
「カグラ、こんな中に我々が入っていっていいのか。完全に武装している我々が」
「目の前に“ チロロ姫 ”が いると言うのに どうしたものやら」
“ どうしたものやら ”
そんな彼女達をランスロットが見つけると 少しの間から彼女達に話し掛けるのであった。
「もし 間違えていたのならすいませんが チロロの連れの方々ですか」
「もしや あなた様がランスロットさまですか?」
「良くご存知ですね。まだ 名乗っていないのに! それでは、席を用意しますのでおいで下さい。あなた方を待っていたのですから」
「旦那さま、既に整えてあります」
「ありがとう。オルガ!」静かにランスロットの後ろに控えた。
「行きましょう。皆が待っておられます」
「ちょっと1つ尋ねたい。先程、我々を待っていたと言ったが 我々が来る事を知っていたのか?」
「カグラ、失礼だろう」
「構いませんよ。お答えいたします。僕のサーチ魔法であなた方の事は、分かっておりましたが もし 森の中であなた方と会って騒動になるくらいなら街の中でお会いした方がいいかと思い。このフォンフォードの街でお待ちしておりました。そんな答えでも構いませんか」
「君じゃなく! あなた様は、魔法を使われるのですか?」
「失礼した。私がミカゲで 先程から質問をしているのがカグラと言います。いままで“ チロロ姫 ”を守っていただきありがとうございました」
「こんな場所で話をしなくても 席に付いて話しませんか。僕の嫁候補たちが あなた方が来る事を待っていたのですから」
「くれぐれもランスロットさまを触ろうとしないで下さい。女性達の怒りがあなた方に降り注ぎます。当然、私も問答無用で切り殺します」
“ な・何を言っているのだ。たかが男だろう。触るものか ”
「オルガ、あまり怖い事を言わないでくれよ」
「私達の旦那さまを触る者に対しての礼儀です」
“ この少年もそうだが 彼女からも気配を感じない。目の前にいると言うのに ”
“ 本当に子供なのか、この子達は テラスで会話をしている子供達ですら何者なのだ。我々では、勝てる見込みが無さ過ぎる ”
顔に出さないようにして リルターナ達の席に付くのであった。
「初めまして 私は、フォンフォードの街の領主の娘で リルターナ・フォンフォードと言います。よろしくね! カグラさん、ミカズキさん」
「私は、ラムです。ランスロットさまの奴隷であり、嫁候補の1人です」
「私は、シズです。聖女をしております。この子は、神獣のミルクです。怖がらなくても大丈夫です から」
「私は、アスカです。私もランスロットさまの嫁候補の1人です」
「私は、オルガです。リルターナさまのメイド兼、ランスロットさまの嫁候補です」
「私は、ローザです。リルターナさまのメイド兼、ランスロットさまの嫁候補です」
「僕は、ランスロット・ゴアボイアです。一様、貴族の息子です」
「私は、カグラ・ナカムラです。転生者さまの孫に当たります」
「私も ミカゲ・ササキです。私も転生者さまの孫に当たります。よろしくお願いします」
「へぇ~~シズと同じ様にして この世界に来た人がいるのね!」
「失礼だが シズさまも転生者なのですか?」
「はい、そうです。今でもたまに転生神様とお話もしますよ。内容までは、話す事が出来ませんが」
“ 絶対に言いたくない。ランスとの のろけ話を話している事を話せない ”
「せ・聖女様は、神様と話ができるのですか?」
「普通でしょう。違うのですか?」
“ 神様って 存在するのか ”
「カグラ、ミカゲ、旦那さまを里に連れて行っていいよね!」
「ちょ・ちょっと待って下さい。今、“ 旦那さま ”って 言いませんでしたか。チロロ姫!」
「御乱心ですか。チロロ姫」
“ ちょっと待ってくれ そんな事にでも成ったら 我々の立場が ”
「私は、成人したら旦那さまと結婚するからよろしくね。パパにも報告する積もりだし」
「すいません。諦めるように説得して下さい。これ以上、女が増える事を避けたいので」
「諦めて下さい。ランスロットさま、既にこの2人にも女性独特の香りを発しております」
“ 何を言っているの この子は! 私達が男になびく筈が無いわ ”
「さっきから 気になっていたのですが どうしてキズを治さないのですか? それほどにも綺麗な顔立ちなのに」
「本当だ、私もカグラやミカゲみたいに綺麗になりたいな!」
「アスカ! アンタはいいのよ。この胸だけで! 顔まで綺麗になってしまったら私達が太刀打ちできなくなるわ」
途端に両脇からリルとラムに胸を揉まれ始めた。
「辞めて下さい。リル、ラム!」
“ 羨ましいぃ~ 胸だこと ”
「この古傷を今更、治す事もできません」
「問題がありません。チロロの知り合いなら 尚更、治して差し上げます」
途端に2人の身体が光り輝くと全身キズだらけだった姿が 全てのキズが癒されてしまい。綺麗な顔立ちとふくよかな姿に変身していた。
シズが行った行為を見ていた見物人達も また 驚くのであった。当然のように拝む方が増えたのは、言うまでもない。
「自分の目で確認して下さい」
「な・何なんですか。これは?」
「水の結界を反射させているだけです。私の世界では、鏡と言っておりました。多分、全身のキズが癒されたと思います」
2人は、驚きながらも全身くまなくキズがあった場所を確かめるのであった。




