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第35話  ジャンアントロードの存在

「旦那さま、彼女が森の中に ・・・ 」

「初めまして“ チロロ ”と 言います。お願いします」

“ 何がお願いされるのかな? ”

「初めまして ランスロットと言います。こちらがシズです。もう少ししたら 帰ってきますが あそこに見えるのが仲間達です」と ランスロットが指差すと方向が また 上空で冒険者達まで連れて帰って来ていた。

“ ほ・本当に空を飛んでいる。アスカおねぇちゃんが言っていた事って本当の事だったんだ ”


途端にワイルドウルフ達が警戒態勢を取り出すと森の中から ランド達が出てくるも そちらも また ワイルドウルフ達を見るや警戒態勢を取るのであった。

「ランドさん、武器を収めて下さい。君達も大丈夫だよ」

ランスロットがワイルドウルフ達に話し掛けると途端に警戒態勢を解き、いつもみたいに寝転がり寛ぐのであった。

「ランス、いいのか? ワイルドウルフだぞ! 俺達の敵なのだぞ」

「彼等なら問題が無いですよ。それに ・・ 」


「もうぉ~私達の事、忘れているでしょう。旦那さまは」

「チロロ、あなたの旦那さまじゃ~ないでしょう」

「私も旦那さまの奥様になりたい。アスカおねぇちゃん!」

「そ~ねぇ~ラムに相談してみようか。もしかしたら 何かいい案があるかも知れないわよ」

「何、何、もしかして この子もランスの嫁に成りたいなどと言っているの」

「シズ、聞いていたの? どう思う?」

「いいんじゃ~ないのかな? 問題は、年齢と体格だと思う。私は、巨人族に関して何も知らないから何とも言えないけど 私はいいと思うわよ」

「私達 巨人族は、10歳まで成長をしつづけて11歳の誕生日の前日に成長が止まります。その頃には、男性なら5メートル程で 女性でも4メートルにもなると言われております。それは、あくまでも戦闘の際に使われる身体であって 普段は皆様方と体格差が変わらないと思います。私の両親も皆様方と変わりませんので

ですが 私のパパは、ジャイアントロードと言われており、体格が30メートルを超えた大男です。巨人族の中で1番強いとも言われているみたいなのです。大丈夫ですか?」

「体格が大きいだけでしょう。パワーだけならアスカに勝てる生き物など存在していないから問題が無いわよ」

「えぇ~~アスカおねぇちゃんって そんなにも強いの?」

「どんなにも力持ちであっても走る事が苦手なのよ。私は皆の中で鈍足なの」

「それに戦闘に関してなら リルとラムに任せておけばいいのよ」


“ えぇ~~ あの2人って そんなにも強いの~~見た目で分からない物なのねぇ~ ”


「おいっ! あれって黒霧の面々だろう。ランスにシズさま、アスカちゃんまでいるぞ!」

「もしかして リルターナお嬢様なのでないの?」

「そう言えばさっき、リルと言われていたけど気にしなかったわね」

「ちょっと待ってくれよ。あそこに冒険者達が気を失っているぞ。どうなっているのだ?」

「言ってなかったかしら 私達の旦那よ。まだ 結婚前だけどね」

「もう~ラムったら 私達は、まだ 学生だから婚約者って言うんだよ。覚えない際よ」

「私は、魔人だから問題が無いわ。それに 私のすべてをランスロットさまに捧げているから問題が無いと思う」

「ランスって そんなにも強いのか?」

「強さで言えば普通だと思いますが 私達が考え付かない事を平気で行ってしまいます。何の分野に対しても天才だと思われており 王都では、知り合いからは奇才と言われるほどです」

「そう言えば、さっきから気になっていたのだけど どうして ワイルドウルフ達が襲って来ないのかしら?」

「どうせ! シズの仕業でしょう。何かしたのよ、きっと!」

「シズなら 有り得る」

「どうして シズさまなら有り得るのですか?」

「シズは、聖女様なのよ。生き物全ての神みたいなものかな」

「それって もしかして使徒様ですか?」

「それの女性版だと言っていたわね。シズが!」

「シズもランスの嫁よ。確定事項なの! ・・・ 」

「リルターナさま、それ以上は言わない方がいいかと思います」

「ごめん、ラム! 気を付けるわ」


“ ちょ・ちょっと待ってくれよ。そんなにも問題発言をしてしまっていいのか、周りにいる女達すべてがランスの嫁だと な・なんて羨ましい男だ ”

「「「「 ・・・・・ 」」」」


「リルとラムに ローザとオルガもお帰り、魔石を拾って来てくれたかい。滞在費だから ・・・ 」

「「あっ~~魔石を拾い忘れてしまいました。今すぐに拾いに行ってまいります」」

「問題が無いわよ。あなた達が空を見上げている最中に拾って置いたわ」

「「ありがとう。ラム! お願いだから あの事だけは、言わないで“ 特に ”ランスロットさまには」」

「そう! そう! ランス、今日からこの2人も身体を洗って上げて 私達の家族に成るから」

「ちょ・ちょっと待ってよ。まだ増やす積もりか、あんな事をして置いて」とランスが切り裂いた山の方向に向けて指をさすと リルとラムが連れて来た冒険者達がその方向を見ると明らかに山の形が変わっており、ズリ滑っていた。

“ 何なのだ。この規格外な存在感は ”

「不可抗力よ。まさか 山が切れるなどと思わないでしょうに!」

「問題が無いと思います。肉の確保はしておきました」

“ もしかして それだけの為に山を切ったのか? ”


その時、チロロもランスロットの指差す方向を見てしまい。顔が青ざめてしまっていた。

「アスカおねぇちゃん、山の形が変?」

「あれは、多分! リルとラムの仕業ね。きっと大物が居た為に魔力を少し使ったのだと思うわよ。何か問題でも?」

“ な・何をすれば、山を切り裂く事が出来ると言うの? ”

「丁度、旦那さまとラムがいるから行くわよ。チロロ!」

“ へっ! まだ 心の準備が ”


「ラム、相談なんだけど! 彼女は、チロロ! ・・・ 」

「巨人族でしょう。成人してからまた来なさい。話はそれからよ」

「可能性は、ゼロでは無いのよね」

「そう解釈して構わないわ。但し が付くけどね」

「そう言う事ね。ありがとう」


「ねぇ~ねぇ~アスカおねぇちゃん、どう言う事か教えて?」

「簡単な事よ。子供から大人の女になりなさいと言っているの! 今のあなたじゃ~足手まといにしかならないでしょう」

チロロも困惑しながらも理解をするのであった。

「私の心と身体を鍛えればいいのよね」

「簡単に言えば、そんな処よ」

「ねぇ~アスカおねぇちゃん、私を里まで送り届けてもらえないかしら 1人では、帰り道が分からないのよ。

私は、盗賊に連れて来られたから 帰り道が分からないのよ、連れもいたのだけど何処にいるのかも知らないわ。多分 死んでいないと思う。私達 巨人族は、武器で切り付けられても打撃は受けても切られる心配がないから問題が無いのだけど お願いできないかしら」

「多分の話をするけどいいかしら」

「うん」

「これから3日は、森の中で過ごすと思うわ。それから街に戻って3~4日は滞在してから王都に戻ると思うから その時にチロロの里に立ち寄ればいいと思うのよ。帰り道の件は、リルの両親にでも聞いてみてあげるわ。それでいいかしら」

「森の中には、魔物や魔獣がいるのに大丈夫なの?」

「旦那さまとラムがいれば問題が無いわ。彼等には、感知魔法やサーチ魔法で周囲の気配を感知できるから問題が無いし、旦那さまなら食材まで簡単に手に入れてしまうから 街で暮らしていても 森で暮らしていても それ程の大差が起こらないのよ。

私達は、安心して食事とお風呂を堪能できるわ」

「食事は分かるけど どうしてお風呂なの?」

「食事の時間も通常より長いと思うけど お風呂に入っている時間は更に長いと思うわよ。お風呂に浸かっているだけで永遠に続けばいいと思ってしまうほどにね。この時間が」

「だって お風呂って身体を洗ってお風呂に浸かるだけでしょう。違うの?」

「私達は、家族で入るから その中に遊びが入るのよ。みんなして遊びながらお風呂に浸かり、旦那さまが1人1人に対して身体を洗ってもらえるから それだけでも幸せな時間なの! チロロも旦那さまに身体を洗ってもらえばわかるわ。きっと 感激すると思う」

「私も小さい頃から 人に身体を洗ってもらっているけど そんな事を思ったことが無いなぁ~」

「もしかして チロロって“ お姫様 ”なの?」

「多分 そうだと思う。パパがジャイアントロードだから 皆に慕われているのだと思う」

「そのジャイアントロードって 言葉は、ここでは言わない方がいいと思うわ。多分 リルとラムが戦いたくなってしまうから」


それから しばらくするとシズにより強制的に気を失っていた冒険者達を回復させられて目覚めると シズにお礼を言ってから街に戻り出した。その時にラムたちが連れて来た冒険者達も共に街に戻ると言う事だったので引き留める事も無く、帰ってしまっていた。

当然のように ランドさん達も街に戻ると言う事なので 私達とワイルドウルフ達だけが 森の中に残されたのだが普通なら寂しくなる処が不思議とヨダレを垂らしながら 旦那さまを見つめるのであった。この後の楽しみが待っているのだから



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