第16話 指導と実戦
「だいぶ脱線してしまいましたが 何を持っていったらよろしいのですか?」
「食料と寝床だ。食料に関しては、先程も行ったが いつでも手に入ると思うなよ。それと手に入るのであるならば、回復系のポーションもあると良いだろいう」
「ポーションや薬なら常備しておりますので問題がありません。無くなれば森で採取しますので問題がないと思います」
「もしかして ポーションも持っているのか」
「彼女達にも回復ポーションは100本、魔力回復ポーションも10本、持たせてあります」
「回復系だけでもいいから 店を教えてもらえないか。中々見つからなくてな! ポーションを売っている店が」
「何本、必要ですか。お売りいたしますよ」
「それでは、お前達の分が無くなるだろう」
「問題がありません。無くなった分だけ また 作りなおします。僕は、薬師もやっておりますので冒険者の方々にお安くお売りしております」
「100本売ってくれ金貨10枚でお願いしたい」
「100本もお買い上げありがとうございます。今後の事もありますので今回は、金貨5枚で構いません。リル、君が持っている。ポーションをルドルフさんにお渡ししてあげて」
「ちょ・ちょっと待ってくれ 彼女の何処に100本ものポーションを持つ事ができると言えるのだ」
そんな事を言われながらもリルターナは、自分の肩から下げているポーチから10本を取り出すと
「何処にお出しすればよろしいですか。ルドルフさん」と答えていた。
「もしかして その小さなカバンは、アイテムバックになっているのか?」
「可愛いでしょう。ラムとお揃いに成っているのよ」
「リルターナ様が白で私が黒です。武器の色に合わせてランスロットさまが作ってくれました。私達の為に」
ランスロットだと 女帝の息子であり、奇才と噂をされるほどの有名人だ。そして リルターナ・フォンフォード、フォンフォード辺境伯の伯爵の娘でありながら とんでも無い程の魔力量を持っていると噂をされるも学園内では、静かに暮らしているといい。そして リルターナさまと同様に魔人であり、ランスロットさまの妻候補の1人に名が挙がる。ラム! 素性、その他諸々が不明で全てが謎の中に隠されており真実を知る者は、ランスロットただ1人だと言う。噂だ!
いい噂は、人々を助けて周り、戦場でも同様に命のみを繋ぎ止めるとも言われており。悪い噂は、立ち込める黒い霧から姿を現すとも言われるほどに 冒険者ギルドに大量の魔石を持ち込むとも言われるほどに この王都周辺に魔物の存在が少なくなってしまった原因 彼等が狩り過ぎてしまい。多くの生き物が姿を隠れて生きているとも言われるほどに ここ最近では、魔物に魔獣の存在が無くなって来ていたほどだ。
それらが噂されるほどの真実なのか? まだ 子供だぞ!
「君達の冒険者ランクを教えてもらえないか?」
「Dランクです」
「それだけの経験を積み、盗賊達から恐れられている君達が どうしてDランクなのだ。可笑しいだろう」
「学園の決まりです。どれだけの功績を上げても学園内にいる間は、国王の命令でも無効化であると初代国王さまの意思だと言われております」
“ 何となく納得が出来る。そこ等辺に転がっている、BランクやAランク冒険者達よりも優れており、確実にSランクもしくは、更に上にいる者達なのだろう。そんな彼等に何を教えてやればいいのか分からん? 取りあえず当たり前の事を教えてやり様子を見て行くか。それしか無いよな! ”
ルドルフさんの指示の元、ポーションを出してやり 金貨を貰い受け帰りに明日 必要な物を買い取りに行き、いつもの日課を行ってから3人仲良く寝るのであった。翌朝、少し早めに指示を受けた場所に来て見れば既に大勢の人達が集まっており、その中を仲良く腕を組みながら3人が仲良く 周りの確認を行いながらルドルフさんを探すのであった。
「なかなか見つかりませんね」
「まぁ~~時間までには、まだ 早いからのんびりと見学をしながら探そう」
「けど これだけの商品を運ぶとなると大変でしょうね。アイテムバックがあったら もっと 楽に運ぶ事ができると思わない」
「リルターナさまが御存じないので お教えしますが私達が使っている。アイテムバックだって買おうとするのであるならば、金貨100枚は下りません。それ程の価値のある物なのです。お分かりになりましたか」
「それは、分かっているけど! 大変だなぁ~~と 思ってさ!」
「それが彼等の仕事であって 私達は、そんな彼等を守りながら次の街まで護衛する事なのですよ。本当に分かっているのですか」
「仕事で言うのであるならば、私は 農家の嫁の方が合っていると思ってさ」
「それは、私も思います。収穫をしている時間と狩りをしている時間が大好きです」
「そうなのよ。お腹が減っても目の前の野菜を食べれる充実感が溜まらないわよね」
「それも言えています」
「リルとラムの話を聞いていると 本当に食べ物の話しかしないよな 毎日!」
「だって食べている時間が1番の幸せな時間なんだもん。仕方がないわよ」
「そこは、諦めて下さい。リルターナさまと同様に 私達は、食べている時間とランスロットさまとの時間がとても大事なのです。いつ何時でも離れたくありません」
「少しは、女心を覚えてよ。ランスも」
「それは、言えます」
「えっ! そこでツッコミが入るの! おかしくない」
そんな感じで面白おかしく話しながら歩いていると多くの冒険者達が見えて来ており、その集団に辿り着いたのであった。
「やっと到着だな!」
「そう見たいです。ランスロットさま!」
「これから どんな冒険が待っているのかな? 楽しくなってくるよね」
「随分と早くに来たのだな! ・・・ 」ルドルフさんが周りを見渡すと1人の男性に声をかけた。
「ランド、彼等をお前達の仲間に入れてやってくれ お前達も3人グループだったよな!」
「また ガキ共の面倒ですか。分かりました」
「そんな事を言うなよ。お前達もそうだっただろう。それなりに使えると思うぞ!」
「ヘイヘイ、分かりましたよ。着いてこいガキ共、仲間を紹介してやる」
ランドさんに付いて行き、商隊を離れるとそこに女性が2人待っていた。
「ランド、遅いよ。何!そのガキ共は また ルドルフさんに押し付けられたの!」
「また 使えないガキを連れて来たのでしょう。冒険者に成りたいと言うガキを」
「仕方がないだろう。俺達も3人のグループなのだから」
「それで 君達の名は、何て呼んだらいいのかな! 出来れば年齢も教えてくれると助かる。それと冒険者ランクも」
「分かりました。僕がランスで右がリル! 左がラムです。3人とも13歳で冒険者ランクは、Dランクです」
「リルで~す。お肉が大好きで~す」
「ラムです。ランスロットさまのメイド兼、彼女です。よろしくお願いします」
「私も彼女だからね。私達のランスに触らないでよ」
「私が マーカーでこっちがティラ、13歳でDランクって どれだけの七光りなのかしら! さぞや名のある貴族様なのでしょう。私達を困らせないでよ。お願いね」
「それで私達の持ち場は、また 中堅でいいのよね」
「それがだな! 俺達は、前衛でルドルフさん達のグループの後ろになった。何故か、分からないが?」
「はぁ~~ 何それ、私達が前衛を務められる訳がないでしょうに足手まといよ。それにガキ共もいて使える訳がないわよ」
「それ多分、僕達が肉を食べたいと言ったから その配置かと思います」
「オーク肉かぁ~早く食べたいな!」
「そうですね。この王都の周りでは、見かけた事がありませんから 今から楽しみです」
「すいません。この2人は、食べ物にしか興味がありませんので もし 魔石を拾わなくても勝手に持って行って構いませんが肉だけは、残しておいて下さい。なるべく僕が拾い集めますけど切りが無いのでお願いします」
「何を言っているのか分からん。こんな奴等が使えるのか。どう見たってガキだぞ!」
「俺達みたいに孤児院出身でなくて 貴族様の子だからだろう。きっと旨い物を食べて育ったのさ」
「なら簡単よ。好きに暴れていいわよ。私達が後ろから付いて行って上げるわ」
「それは、助かります。僕1人では、集めるだけでも大変だったのでお願いします」
僕達が話をしていると そこにプリントンおじさんとルドルフさんが近づいてきた。
「君達が俺の甥の面倒を見てくれるのか。よろしく頼む。色々と教えてやってくれ冒険者の心構えを頼むぞ!」
「なにもプリントンの旦那がコイツ等に頭を下げなくてもいいですよ。コイツ等にも前衛の仕事を覚えてもらいたい時期だけです。気にしないで下さい」
「それとリルとラム、余り周りに面倒事を掛けるなよ。いいな!」
「問題が無いで~~す」
「全て狩り取って見せます」
“ コイツ等って 相当にヤバイ奴等なのか? ” 何やかんやと1時間後に出発する事となった。商隊の後ろから騎馬隊と馬車が付いて来るのであった。リルターナの父親と家族達が乗っている馬車が付いて来ており、商隊の長さが100メートルと長さにまでなっていた。その中間の辺りに3区画に分かれて冒険者達が商隊を守るみたいだ。
けど 歩くスピードが遅い。本当に今日中に予定地に付くのかな?




