第108話 新人冒険者と
近衛騎士団団長が鎧を脱ぎ去り、武器も携帯しない姿で外に出てくると片膝を付き 頭を下げだすとローザとオルガのムチが下がり出して手元に戻るのであった。
「えっ! それで終わり。僕の番は」
「ルージュ、残念だったわね」
「名残惜しいけど変わるわ。ルージュ」
「ホント! ありがとう。エリー」
ルージュの服の中に手が差し込まれると 全身を震わせながら大量の噴水が飛び散り、小さな虹が出来るのであった。そのまま気を失うとミルクがルージュを銜えるとランスロットの隣をミルクが歩きはじめるのであった。当然、ランスロットの手がミルクの耳の後ろの辺りを触るのであった。
突然、ランがシズの背中を舐めだすと名残惜しそうにランスロットから離れるとランもミルクと同様に触られるのであった。
「仕方が無いわね。ラン」
『ありがとう。ママ』
「いいわよ。その分、今夜も燃えるから」
「確か、今夜は休刊日だったよな!」と ランスロットが呟くと途端に女達からの目が恐ろしくなった。今でも覚えている。
辺り一面に殺気が溢れ出すと それだけでリングラ辺境伯の屋敷にいた者達が気を失うのであった。
その後、ランスロット達を見かける事が無くなるのであった。
彼等が 気が付く頃には、暖かい風が吹いており 目覚めの良い風であった、と言う。その後、どのような事となったかは、ランスロット達が知る由もなく、王城にラムが現れる事も無かったという。
ランスロット達はといえば、ヨウランの港町に来ていた。
「旦那さまは?」
「薬草採取じゃ~ないかな」
「アスカお姉ちゃん、あっちに可愛い物を発見しました」
「チロロ様、あまり1人で行動しないでください」
のんびりと酒でも煽っていたいものだ。
「珍しいわね。ラムがランスと一緒にいないなんて」
「今日は、ランスロットさまに付いてくることを断れました」
「ランスよりも強い人など 存在するのかしら」
「本当にこんな処に薬草なんて生えているの? イリス?」
「冒険者ギルドの図書館で見たのよ。紫色をしている木の実が毒消しの実だと書いてあったわ」
「そんな物、見当たらないぞ」
「あそこに人がいるから聞いてみない」
「見かけない顔の奴だな! 俺達とそんなに変わらないな」
「何をしているのかしら こんな森の中で?」
「俺達と同様で新人冒険者だろう。どうせ ゴブリン退治だ」
「それにしては、1人で森の中に入ってきたのかな?」
「仕方が無い。助けてやるか」
「おいっ! 貴様!」
「そんなに大きな声で話をしていると敵が来るよ、4時の方向から3匹迫っているよ」
「な・何を言っている」
ストーンパレットが3つ出来あがり彼等の横を通り過ぎて行った。ゴブリンの頭を貫通して黒い霧に変わるのであった。足元に魔石が落ちていた。
彼等は、驚き! 後ろを振り向いた時には、黒い霧を見るのみであった。
「新人冒険者かい、そこに落ちている魔石を拾ってギルドに持っていけば、お金になるのだろう。好きにすればいい」
「お前は、違うのか。冒険者で無いのか」
「お金に困っていた時代もあったけど 今は、それほど困っていないから君達に差し上げるよ。それと もう少し静かにしてくれないか。森の声が聞こえない」
彼等は、静かになると森の声を聴こうとしたのだが 何も理解する事も出来ないのであった。
「何も聞こえないぞ。森の声なんて」
「新人の君達には、理解が出来ないだろうよ」
「お前だって 俺達と年齢が変わらないだろう」
「そうだった。見た目が変わらないな! それで君達は、何をしに森に入ってきたのかな」
「俺達は、毒消しの実を探している。知らないか、在りかを」
「何粒、必要なのかな」
本当に五月蠅い少年だ。
「はぁ~~ど・こ・に・あるのか。教えればいいの 俺達に」
「ガウ、ダメだよ。もっと優しく聞かないと」
「9時の方向から2匹来るよ。足が遅いから オークかな」
「だから 何を分けも解んない事を言っている」
林がガサガサとして 顔を出した時には、新人冒険者の顔が引き攣っていたが こちらもストーンパレット2発が顔を貫通して黒い霧に変わるのであった。1つが肉と魔石に変わり、もう1つが肉と睾丸に変わるのであった。睾丸は、薬の材料になるので引き取り、他の肉と魔石を彼等に渡すのであった。
「君達は、冒険者なのだろう。連携とかしないのか。俺がさっきから言っている言葉は、当たり前の事を言っているのだが 本当に知らないみたいだな!
それと ・・・ まぁ~~いいか!
毒消しの実だったね。もう少し、森の中を歩いて行ったら在ると思うよ。そうだな! 案内してやるよ」
「気が利くじゃ~ないか。俺達の仲間にならないか」
「遠慮しておく、怖い女達が俺の帰りを待っているからな」
「もしかして お前以外が全て女なのか」
「1人と言わないで3人くらい貰ってくれないか」
「胸のデカイ女はいないか。こいつ等よりもデカイ女がいいな」
「イリスちゃんに ティナちゃんか、2人とも3年後ぐらいには、立派な胸になるぞ。待ってあげればいいのに」
「ちょっと どうして私達の名を知っているのよ」
「鑑定で確認した。名前だけだから安心して」 嘘だけど
「お前は何者だ。どうして 鑑定なんてスキルを持っている」
「俺は、これでも薬師の資格を持っているからな 森の中で珍しい薬草を探している最中だ」
それと依頼かな!
彼等と歩きながら話をしていると1本の木を見て 錬成空間の中に入れて 1枚の葉を残して全て取ってしまうとアイテムボックスから剣を抜き去り、簡単に切ってしまった。木が倒れる寸前でアイテムボックスに仕舞うと何が起きたか分からないのであった。
「今、何をした。目の前の木の葉がすべて無くなり、木が倒れ掛かった途端に消えたぞ。どうして」
「本当に君達は、新人冒険者なのだね。物事を理解しない処が」
それから 森の中を散策しながら歩く事、数分 目的の物を発見した。
「これが 毒消しの実だよ。少し黄色い奴は、取らないようにしてあげて3日も過ぎれば、紫色に変わるからその時に取ってあげれば問題が無いよ」
ランスロットの鼻がピクピクしはじめると
「今回は、当たりだ。いい大きさの舞茸だ」
周りに多くの種類のキノコも生えているな、すべて収穫しておこう。
「何処に行っていた。急に消えるな」
「ガウ君は、命令口調なのだね。物事に失敗するよ」
「うるせぇ~貴様に言われる筋合いで無い」
そんな彼の腹の虫が無くと他の子供達のお腹が空いたように 小さく囁くのであった。
周りの木々を7~8本をアイテムボックスに仕舞うと少し広めの広場が出来上がると寸胴の中で肉を炒めだして野菜を入れ魔力で水を作り出して 塩と胡椒を入れて煮込みだした辺りでカエルの鳴き声みたいに木霊しはじめるのであった。
それにバターとミルクを注ぎ入れると いい香りが森の中に佇みだした頃には、子供達の口の周りには涎が溢れ出していた。
「まだなのか。もう 食べれるだろう」
「おいしいそう。私達にも食べさせてくれるよね」
「まだ 木の上の方が残っているね。イリスちゃん、手を広げて」
意味が解らないまま 手を広げると異空間魔法陣の中から 次々に毒消しの実が出てくると木の上の毒消しの実が消え始めるのであった。
最後にパンを入れれば出来上がり、パン粥が! 子供達に器の中に入れて食べさせると 寸胴を錬成空間の中で少し冷やすのであった。これからランスロットに向かう2匹の為に




