第10話 課外授業
「それで俺達、王族をどうする積もりだ。」
「何か、望みがあるのであるならば、聞いてやる」
「俺1人の命で済むのであるならば、我が子達の命までは取らないで欲しい」
「それは、出来ぬ相談だな! 諦めてくれ」
「それならば、エリザベスの要求を言ってもらいたい。全ての要求に答えてみせる」
「簡単な事だ。帝国からの戦争を受けない事と仕掛けて来てもこちらからの要求を出さない事だ。当然、侵略行為に対しては、敵の殲滅が1番大事だが この国の兵士にしても国民に対しても同じである。絶対に守り切る事をここに宣言しろ! そして 第2王子をこの国の次期国王にする事も宣言してもらう。
理由は、解っているよな! お前の息子達は、ボンクラが多過ぎる」
「どうして こんな事になってしまったのだ?」
「簡単な事よ、この国の称号の性よ。
私の兄は、称号が領民だった為に 私達と共に暮らせられないと言う理由で私達から兄を取り上げたのは、この国の仕来りであり、王族たちの我がまま いつ何時も王族の我がままに付き合わされている私達の気持ちなど知らないのでしょう。それに兵士達や領民も同様よ。
この際だからしっかりと言っておこうかしら ・・・ 」
この国は、初代国王が異世界からの転生勇者が創りし国であり、魔王討伐の願いに神から頂いた国であった。その際に貴族や領民全ての者達に称号を与えてやって欲しいと願うのであった。それに乗じて王族たちのわがままが炸裂をしたのだ。彼等は、初代国王さまの意思だと言って領民以下の者達を王城に入れない理由を付けてしまった。当然、何かの功績を上げたとしても領民以下の者には、全てが剥奪されてしまい。国の利益だと国王に報告していた。
その様な国の為に領民からの不満の声が上がるのであった。初代国王は、称号が付けば 努力をする限り加護も付けて貰えるようになると説明をしたにも関わらず、そんな事を知る由も無い国民達は 不満ばかりが募るのであった。
この国の比率 ・・・ 村人が5割、領民が3割、勇者が1,5割、賢者が0,3割、英雄が0,2割、使徒に関しては、未だに報告を受けた事も無いらしい
その為、エリザベスが謀反を起した理由は 初代国王さまの意思を国民達に教えてやり、称号に加護までも付いて来ると事を教えると共に変化も訪れると教えてやりたかった。このまま行けば、確実にこの国 ギルガイア大国が国民により亡ぶ事が目に見えていたのだ。当然、裏調査にも上がっており 数年後には、名前が変わって国になる事になっていたのを防ぎたかった為だ。
「プリントン氏なら その内に帰って来るとも」
「今回は、お前達の我がままで 我が息子を王城に呼び付けたことが許されない事を忘れるなよ。本当に潰れてしまうぞ。このギルガイア大国は、国民に寄って滅びの道に乗っかっているのだからな
今回の処罰だが 私を男爵にでもしておくか。私は、領土を持っておらんから問題がないだろう。それ以外の者達には、今まで通りに伯爵の位で問題がないな!それと私の息子と貴様の娘の縁談だが白紙に戻させてもらう。マスカレードとの縁談だぞ!
これからは、自分達の力で情報操作をするのだな! 当然、妨害はしてやるから早く、こんな国が無くなる事を夢見にして置いてやる。楽しみにして置いてやる」
「ちょ・ちょっと待ってくれ エリザベスがこの場からいなくなってしまっては、国が成り立たなくなってしまう。考え方を改めてもらえないか。お願いだ! 今まで通りに伯爵に留まってくれ」
エリザベスは、この国の裏の女王であり 情報収集が得意としていた。各国の情報までもが手に入っていた。その為、彼女の部下達は、数万を超えており表舞台に出てくる事も無く死ぬ運命の者達も多くいたのだ。そんな彼女が裏に引き込んでしまっては、本当にこの国の終わりが目に見えてしまう事となる。それと同時に伯爵家たちもまた この王都から離れてしまう可能性が高かった。彼等もまた エリザベスに幼少時代から世話になっており、未だに色々と教わる事もあるみたいだ。
次の日から 王城から神官たちの姿が消え、仕える者達までもが半数以上が消えていた。彼等もまた自分達の領土に戻り、領土を盛り上げるのであった。国がそんな事になっても国民には、関係が無い事なので自分達の仕事をする事となるのだが ・・・
ラムはと言うと エリザベスの一筆で簡単に学園に入学が出来てしまい。同じクラスの同じ班に収まってしまっている。そして今現在、猛勉強中であった。この国の事を教わると同時に色々な事にも興味が沸き始めていた。ランスロットとリルターナにマンツーマンで教わる物だから 普通の生徒よりも進化を遂げる事も早かった。瞬く間の間に2ヵ月が流れており、この日は、お弁当持参で迷宮探索をする事となった。
学園内には、遥か昔から迷宮が存在しており、多くの魔石が取れていた。その為、新人冒険者達の練習の場にもなっており、当然 最下層に近づけば強力な魔物や魔獣の存在もあるのだが 地下25階層以下には、行く事が許されておらず 常に兵士が警備していた。当然、裏道も存在をしており 落とし穴が存在をしていた。何かのキッカケで落ちてしまうと25階層以下まで落ちてしまうし、衝撃の落下でそのまま死んでしまう者まで現れるのであった。
そして この迷宮は、地下78階層に成っており、最下層には 邪龍ウロボロスが封印されていると文献の中に残されるほどに誰もが知っている事だった。
そんな迷宮に課外授業と称して生徒達を使って魔石集めを指せる事となったのだ。この日は、冒険科のみだったが 3クラスで1クラスに5チームが存在をしており 3クラスで15チーム編成となった。ラムと魔人の班のみが6人体制に成っており、それ以外は5人体制で魔石を10個取って来る事となるのであった。
「リルターナ、お前達の班が冒険科の中で1番弱いのだから 頑張って集めて来いよ」
「問題がありませんわ。勇者のガンザ君が全て倒してくれますとも! 問題がないわよね。ガンザ君!」冷たい目で彼を見ると額から汗が吹き出しながら答えていた。“頑張ります”と
リルターナも学園内では、普通の貴族女子に成っているのだが ランスロットと話をする時には、態度と言葉使いが急変してしまい。甘えてしまうのであった。そんな彼女のやり取りもまた彼等を和ませるのであった。魔人が要る班が冒険科に中でダントツだった為に1番に迷宮に入ると その後に続けとばかりに多くの班が迷宮内に潜るのであった。そして 俺達の班の番となり、迷宮に入れる事となった。
ランスロットの右脇にリルターナが居り、左脇には、ラムが居る。腕を組んで離れないようにしているのだ。ランスロット達は、無詠唱魔法が使えるので腕を組んでいても何の問題も無く、事が済んでしまうのだった。
「ガンザ君達が先頭で 私達が後ろから付いて行って上げるから心配しないで歩きなさい」
そして ランスロット達が迷宮に入ったのと同時に ガンザ達が何かにツマズキ、3人が同時に何かのスイッチを押してしまっていた。“ カッチ ”と 音と共にランスロット達の足元に魔法陣が出来上がるとそのまま姿が消えてしまった。それを見ていた教師達もまた驚くのであった。まさか そんな処にまで落とし穴が存在しているとは、驚く事であった。そして 行き先が分からないのであった。
本来なら 落とし穴の行き先は、把握が出来ている物なのだが まさかの入り口の落とし穴が存在自体は、誰もが知る事も無かった。その為、伯爵さまと辺境伯さまの子供達の行方を捜す事となるのだが見当が付かない捜索をする事となった。地上では、とんでも無い事となっているのだが ランスロット達の目の前にいる存在も大変な魔獣が存在をしていた。




