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プロローグ

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北ミラジエン 魔道義肢装具店 

〈〈日用品から義手・義足、非魔法系のグッズまで豊富な品揃え〉〉


〇義手・義足:お客様のご要望に沿う最高の品をお作り致します。現在予約受付中。先着3名様まで。(当店独自のリハビリテーション・プランを用意しております)

参考価格:100万フィスから


〇日用魔道具:調理・掃除などの家事にまつわる必需品から、日常に彩りをちょっと加える、すこーしラグジュアリーな装飾品を取り揃えております。

参考価格:

時短調理キット:9480フィス

全自動・汚れ感知型清掃人形:4880フィス

照明(色選択自由自在・魔力消費削減モデル):2980フィス

そのほか日用魔道具の使い心地を向上させる、補助具作成も承ります。


〇非魔法系グッズ:義手・義足、家具・装飾品など取り扱っております。


店主:シオリ

所在地:ミラジエン北ブロック ナイバール通り2-35

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 カラフルに彩られたポスターを、エナは僕の目の前に突き出した。僕は力いっぱい眉間にシワを寄せ、不機嫌な表情で疑問を投げかける。


「エナ、なんだこれは。しかもその枚数、50枚はあるだろう」


 エナは肩まで伸びたつややかな銀髪を耳にかけ、得意げにこちらを見つめる。ふふんっ、私のデザインセンスにひれ伏しなさい、とすら言いだしそうである。目線も同じくらいの高さなので、エナが僕を見上げることはない。エナは長身に銀髪、端正な顔立ちで、街を歩けば注目を集める美貌の持ち主。僕は短く刈った黒髪に細身、身長は平均的な男性よりも低いのだ。なんだか敗北感あるな、この野郎。

 エナの声色もこれまた得意げで、くりりとした目を輝かせた。


「シオリ、あなたの店を手伝うからには私も本気でやるわ。そりゃあ義手、義足とか魔道具の作成は専門外だけど、店の宣伝くらいは私でも出来そうじゃない?」


 そりゃあ魔道具や義肢の製作に門外漢を関わらせるわけにはいかないが・・・。僕は不機嫌な顔のまポスターからエナの方へ視線を移す。


「僕の店はこんなにポップでカラフルなイメージじゃないんだが。もっとこうシックで正統派の・・・」


 エナは僕の反論も聞かずに、弾むような足取りで店の出口へと向かっていた。お客に押し寄せられても困る、設計も製作も店の経営も僕一人でやってるのに、など言いたいことは山ほどあった。しかし僕がそれらの文句を口にするより早く、エナはポスターの束をひらひらと振って見せて、僕に笑いかけた。


「じゃあ私、ポスター貼りだしの認可もらいに、ギルドに行ってくるから。あっ、お昼ご飯には、いつものお店でお弁当買ってくるねーっ」


 いたって元気に店を出ていくエナ。困ったやつだが、なんだか生き生きしていて嬉しくもある。ここ2カ月、あいつは毎日店を手伝ってくれている。それがあいつのとの契約だとはいえ、あいつとの日々も案外退屈しなくていいかもしれない。


 それに、出会った日のエナと比べると、ずいぶん印象が違う。本来彼女は今日見せたような、行動的で快活な少女なのだろう。僕は冷めてしまったお茶に口をつけ、椅子に腰を下ろし、エナとの出会った日のことを思い返した。

 はじめまして、小川だるまと申します。

 ここまでお読みいただけたことをとても嬉しく思っております。ありがとうございます。

まだまだ勉強中の身、つたない部分が目立つとは思いますが、応援していただけるととても嬉しいです。

 また同じように小説を執筆されている方や、気に入っていただけた方、そのほかどなたでも感想を寄せていただけると、とても励みになります。

 まだまだ更新していく予定ですので、続きを追ってくださると嬉しいです。

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