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どこですか!

「マオちゃーん、どこ行ったんですかー!」


 レスカはマオの名前を呼ぶが返事がない。


「全く、いつのまにいなくなったんだ...」


 ちょっと目を離した隙に姿をくらましたマオを探して羽休めどころではなくなった。

 とはいえこの状況を楽しんでいる自分がいた。

 レスカと二人きりになれるなんて思っても見なかったのでマオを探すのは後でもいいかなと本気で思っている。


(まあ、ああ見えて魔王だしな...、大丈夫だろ...)


 俺はそう思っているが、レスカからしたら年端もいかない少女なので探すのは当然か。

 俺はレスカとの温度差に失笑する。

 彼女は俺の失笑に怒りを覚えたのか、顔を近づけてくる。


「ユウリ!、もうちょっと真面目にマオちゃんを探してください!」


「わかってるって、まあ放っておいても大丈夫だろうけど」


「マオちゃんはまだ子供ですよ!、放っておいて言い訳ないじゃないですか!」


 レスカの言いたいことはわかるのだが、流石に天下の魔王様が迷子なんてあるわけ...。

 いや待て、そういえばあいつこの世界のことほとんど知らないんだったよな...、悪い大人に騙されてたりするかも...。

 なんだか嫌な考えが浮かんできたので、先ほどまでとはうって変わって真面目に探し始める。


(いやまさかとは思うが念のためだ)


「すまなかったな、もう少し真面目に探す」


 自分にそう言い聞かせる。

 砂浜を駆け巡りながらマオを探す二人。

 快晴の砂浜には人が沢山いて、その中にいる子供一人見つけるのは至難の技だ。

 その時だった、こっちに駆け寄ってくる人影が見えたような気がした。

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