火の大陸が見えた
まだ火の大陸につかないw
「うわ〜、砂浜だ〜!」
マオは船首に身を乗り出して大陸の一部を観察していた。
白い砂浜が見えた時にマオの気分は有頂天まで上がっていた。
「まあ、火の大陸の入り口である港町は観光スポットとしても有名だからな」
ユウリがそうつぶやいた時、マオの目は光り輝いていた。
「観光スポット!、いろいろ見て回るのか!?」
余りにも眩しい笑顔でこちらを見てくるので、行かないとは言いづらい...。
「あ...ああ...、ちょっとだけな...」
「やったー!!」
両手でバンザイしながら飛び跳ねている。
「ふふっ、今日もマオちゃんは元気ですね」
レスカも心なしか嬉しそうに見える。
恐らくだが、皆の頭の中は遊ぶ事でいっぱいなのだろう。
俺はため息を吐きながら大陸が近づいてくるのを眺めていた。
(まあ多少は大目に見るか...)
自分の新しいスキルを試したかったのだが、皆の休養も必要だとは思う。
特にレスカにはゆっくりと休んで貰わないと困る。
仲間としてみるとは言ったが、俺の中では恋人の要素が多いのは事実であり真実だ。
船内で休んでもらってはいたのだが、それだけでは不十分だろう。
俺はふっと笑いながら二人を抱きしめた。
「3人で遊ぶか!」
いつになく乗り気なユウリの言葉に、二人は顔を見合わせていた。
次回、ついに火の大陸へ!