帝国、そして暗躍
久々の更新
騎士団長 クライス・ウェルディア
元老院第一席の息子であり、剣技・魔法共に優秀な成績を持ち部隊指揮も優れた青年
騎士団長の座も家柄を隠し、実力で勝ち取りその時にノーラ王女と恋仲になった
第二王女ノーラ・エルグ・ヴォルグラン
帝国の法により王位継承権第一位を持つ少女
魔法の実力は帝国の上位に入る腕前で帝国内ではアイドル的な存在である
クライスが騎士団に入団する前から元老院の出を知っていたが彼の人柄を知り、それに引かれ恋仲になった
噴水に背を向けてベンチに座る二人は肩を寄せ合い、ノーラ王女はクライス騎士団長の左肩に頭を乗せている
三人が扉を開けて入って来たことさえ眼中に無いと言わんばかりに二人の世界である
少ししてノーラ王女が顔をあげ、クライス騎士団長とノーラ王女が見つめ合う形になってすぐに二人が唇を交わす
パメラ侍女長が呆れながらも温かく見守り、キャリー侍女は顔を赤くし、「はわわっ!」と言わんばかりに二人を見入っている
このまま二人がことに───
カァン、カァン
───場所はいいですが、時間は考えて下さいお二方
鉄と鉄がぶつかる音で四人が驚き、侍女の二人は姿勢をただし、騎士団長は頬を照れくさく掻き、ノーラ王女は両手で顔を覆い恥ずかしがっている
───クライス騎士団長、今回の〔凶獣〕討伐の報告をさせていただきます
「わかりました。あなたがいてくれて助かります」
「クライス様、ノーラ様、祝宴に出席する時間です」
「やだ、もうそんなに時間が経っていたのですか?」
───では、報告は歩きながら
「そうですね…来賓の方々を待たせる訳にはいきませんし、行きましょうか」
クライス騎士団長は、ベンチから立ち上がり、ノーラ王女の前に行き、彼女の前に手を差し出す
ノーラ王女も微笑み彼の手に自分の手を合わせ、そのまま立ち上がる
ノーラ王女が立ち上がると合わせていた手を離し、クライス騎士団長の腕に手を回す
そのまま二人が歩きだし、それに“黒閃”と二人の侍女が続く
廊下に出て少し経ってから“黒閃”が討伐報告を始めた
───今回現れた〔凶獣〕は、堅破級が2体魔物級が3000体
「3000!?」
「キャリー、静かになさい」
パメラ侍女長に怒られ、キャリーが「失礼しました…」と恥ずかしながら言う
彼女が驚くのも無理はないとクライスとノーラは苦笑いしながら“黒閃”はなにも言わず、クライスとノーラは報告の続きを聞く
───こちらは騎士団1500、そして私が参加。出現した〔凶獣〕の内半数は私自身が討伐、残った〔凶獣〕はすべて騎士団が討伐。被害は騎士団約600名が重軽傷、死者150名です
「そうですか…」
───副団長が亡くなった騎士達の親族への報告、手当ては済ませたそうです
「お姉様は厳しいですけど優しい方ですからすべてご自身が回ったのでしょう…」
「あの方には頭が上がらないな」
───重傷の騎士は、まだ回復していませんが復帰は可能だと医療班が
「報告ありがとうございます。“黒閃”殿はこのまま会場に?」
───いえ、報告が終わりしだい宿に
「ではせめて顔をだすだけでも駄目ですか?」
───それだけなら…
「では行きましょう」
五人はそのまま祝宴が開かれている会場へ向かう
軽く先ほど“黒閃”が迷った事やキャリーが腰を抜かした話をしながら歩く五人
“黒閃”が少し居心地が悪そうに、キャリーが恥ずかしながらも会話は弾む
会場の扉の前に着いた一行、侍女の二人が扉を開ける
会場では貴族達や騎士団の面々が談話していたがクライスとノーラが会場に入ると一気に二人に注目が集まる、そして歓声が上がる
“黒閃”が一緒だと何人かが気付くと少し顔がひきつり気味になった
───それでは私はこれで
「ありがとうございます、“黒閃”殿」
”黒閃”は周りの雰囲気きを察し一礼するとそのまま会場の外へ
クライスは申し訳なさそうに礼をいいノーラと共に人が多い会場の中心に
「彼は相変わらずだな」
「お姉様!」
「カーラ様」
「クライス団長、ここでは副団長と」
「すみません、つい」
二人に近づく女性はカーラ・エルグ・ヴォルグラン
この帝国の第一王女で騎士団の副団長を勤める女性でクライスと同じく実力で勝ち取った人物である
「……やはり、恐怖が上回るか」
「そこまで気が回ってなかったな」
ところところで「彼があの…」「こちらには…」などの話が交わされていた
三人は、それも仕方ないとクライスとカーラはため息、ノーラは苦笑い
そのまま三人は祝宴の輪に入っていくのであった
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“黒閃”は近道の路地を歩いていた
本来なら帝都で使われている移動手段で早く行けるがある理由で歩いていた
───了解した、引き続き偵察兼監視を
───おうさ、まぁなにも代わり映えしない報告さぁ
───ひはっ、確かに腕が鈍るなっ!
───こちらも報告
───“破拳”か
ヒュン
───“聖剣”と接触、こちらの存在を知られた
ドスッ
───珍しいな
───“破拳”はそういうの苦手だからなっ!
バシュ
───もう少し先に接触するはずだった
───俺たちは苦手の偵察さぁ、仕方ないさぁ
───我々の目的に支障はない、いつかは接触の予定だった。何ら問題ない
───了解、“聖剣”はガルティアの首都ガルオンに向かった
───なら“彼”と接触するか
───我々の計画も進むさぁ
───早く俺たちのところに来ねぇかなっ!
───落ち着け“圧脚”“連魔”、我らの計画に乗る人もいる
───わかってるさぁ
───乗るやつは狂人に近いけどなっ!
───だかこれしかないからな
───では俺もガルオンに
───頼んだ、気をつけろ、勘がいいやつがいるからな
───“あの人達”が“聖剣”と接触している。そこも監視予定だ
───“あの人達”が?
───一人が救世になっていた
───わかった引き続き頼む
───了解
───俺たちもこれでさぁ
───ひはっ!
───頼むぞ、皆
この会話の後、少しの時間彼はなにも語らず黙々と歩き続け目的の宿に着く
“黒閃”は宿の扉に手をかけていた
そのまま宿に入り、受付で予約していた部屋の鍵を受け取った
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後日、路地にて帝都内で指名手配されていた暴力集団が惨殺死体で発見された
頭から半分に切断されたもの、顔を握り潰されたもの、体に穴を開けられたものなど多くの死体があったが犯人は、未だわかっていない
なかなか書けん




