悲しみの歌姫 そして………
おーーーーーー
私は神崎千花
葦原家に雇われている元警部で秘書兼護衛を勤めている
元々神崎家事態が先祖から葦原家に仕えていたためその風習が残って今に至る
葦原家事態も大企業だが家は、普通の家(会社では部長クラスが住む)に暮らし、私は近くのアパートで暮らしていた
一応伝統的な家はあるが別荘と化している
私がなぜこんな解説染みたことを言うのか
それは今の現状が認め難いのだ
「お父さぁん、お母さぁん…」
現在、私の他に信頼できる社員(部長、課長など)と葦原家のお嬢様
葦原由仁様しかいない
ここは葦原家が提携している病院の一室
もう日が沈み、夜となっている
社長夫婦、葦原敬之、葦原雪恵の遺体がベッドに寝かされていた
あの青年に助けられてから由仁様はお二方の状態を再確認できたのだ
この私も含めて
本当は、助かると思っていた
まだ由仁様に語りかけていたのだから
しかし現実は残酷だった
落ちた時に致命傷を受けていたのだ
お二方の胸部に崩れた建物から鉄骨がでていてそれが刺さり致命傷となっていた
助かる可能性は…
なかったのだ…
それでも由仁様が生きていた事を喜んでいたのだろう
お二方の顔は安らかだった
『──────』
部屋の外で待っていた女性が
扉を開けずに入って来た
彼女はあの時に出てきたのだ
時間を遡ること災害直後
実を言うとあの時飛ばされた男は全身の骨が折れていたにもかかわらず、全力疾走で戻って来たのだ
私は由仁様を守る為、いつも携帯していた警棒で応戦しようとしたのだ
だがそこで由仁様が大声で泣き叫んだ
その時、右手が輝き、何かしらの魔法陣が由仁様の足元から広がり、そこから2つの影が飛び出た
一つは男を焼き切り、もう一つは由仁様を守るように寄り添っていた
更に魔法陣が動き、由仁様から離れてから陣が大きくなった
そこから巨大な光が飛びだした
それが男を焼き切った影の近くに着地した
それは
────白き竜────
私は死を覚悟した
白き竜が何かを切り裂いて降りてきたのだ
次は私か由仁様か
そう思っていたが白き竜も影も私に目もくれず、それどころか私達を守ろうと周りを警戒していた
その直後、上から何か落ちてきた
緑色の竜の頭だった
どうやら私達の上に竜が飛んでいたらしい
白き竜は、それを倒し戻ってきただけだった
私は警戒を解き、もう一つの獣、青い肌の女性と共に由仁様に寄り添って、消防団の救助を待ち続けた
そして現在に至る
「千花さん、これを」
「ん?」
「これはあなた方の近くにあったものだと消防士の方が」
それはあの青年が使っていた槍と腕らしきもの
私は使えるようになったスキルで調べた
[この時にはもう多くの人達がスキルを使えたりステータスが見れるようになっていた]
スキル
【鑑定眼】
視た道具(武器、防具、アイテムなど)の情報を閲覧できる
EXPスティールランス
素材:鉄
特性:【EXPスティール】
攻撃を当てた相手から経験値を盗める
ただし盗られた相手のレベルは下がらない
「なるほど…」
「どういったもので?」
「経験値を盗む槍だなこれは、こっちは魔力を込めれば込めるほど大きくなるみたいだ」
「なんとも…」
「一応由仁様に渡して置く…」
「わかりました…槍は千花さんが持っていた方が…」
「……わかった、私が持つ」
「由仁様もこれで安心ですね」
「護衛としては失格だがな…」
「いえとんでもない!千花さんがいるから私達は安心して社長達を見送れたんですよ」
「そう言ってもらえてうれしいよ」
「なら今は少し休んでください、護衛もあの女性や外にいる2体もいるし、私達もいる。あなたが倒れられたら由仁様がさらに悲しい思いをされます」
「本当にみんなから好かれているな由仁様達は」
「由仁様は、我が社のアイドルですから」
周りにいる他の社員も頷く
由仁様は敬之様についてきて、休日出勤している社員を手伝っていること多く(基本書類を運ぶだけだが)、それを社員がほのぼのと見てたり
真面目な社員が運ばせた社員を注意したり
時たま由仁様のプチライブがあったりとわりと楽しくやっていたため社員達の大人気だった
社長達もよく社内を見回り
社員達と雑談していたり
プチライブで楽器演奏したりして社員達は身近に感じていたのだろう
ここにいる社員はその中の代表である
若い社員は、たまたま居合わせただけだが
私は改めて社員達に礼を言い、近くのソファーで仮眠を取る
私は由仁様の右手に出た紋章らしきものが何かいまさらながら気になったが疲れていたのだろう
目を閉じたらそのまま意識を落としてしまった………
葦原由仁の右手に出た紋章
それは佐々原拓斗や草間美波にも出ていたのである
それらは俗に言う
【救世の紋章】
この世界において伝説として語られる紋章である
葦原由仁の紋章は歌姫
天使が手を組み、祈るように歌う仕草を描いているようだった
そして葦原由仁が獲得したスキル、称号は
スキル
【聖霊召喚】
聖霊と契約し、召喚できる
召喚される聖霊は強ければ強いほど召喚に魔力を多く使う
【魔獣召喚】
魔獣と契約し、召喚できる
召喚される魔獣は強ければ強いほど召喚に魔力を多く使う
【聖竜召喚】
聖竜【フォーレイ】を召喚できる
召喚の時に魔力を消費しない
能力は召喚者の最大魔力に応じて能力が上がる
【神聖なる歌声】
・歌うことにより味方の能力を上昇させる
・歌うことにより呪いを解くことが可能
・歌うことにより士気を向上させることができる
・歌うことにより相手を鎮静化できる
・歌うことにより自己治癒能力が上昇する
歌うことで以上の5つのどれか、または組み合わせて使用できる
歌が中断されると効果も切れる
称号
【召喚の歌姫】
聖霊、魔獣さらに竜を召喚でき人々癒す奇跡の歌声を持つ者
世界を救う救世主
翌日、精神錯乱者は出なかったものの前日救助の時にいきなり錯乱する者多かった為、それを危惧し救助の手があまり進まなかった
これは、上記のことが一般人だけでなく自衛隊員や警官達でも起き、車で暴走する者や銃を乱射する者も多かったためである
後に[三つの日堕ち]と呼ばれる天災としてこの世界の歴史に刻まれる
空まで届いている巨大で威厳があり世界の中心にある
【世界樹】
それがこの世界【エル・アルグ・フォース】である
そして天災から5ヶ月がたった…………
りゃ!
な感じです
書いてたら長くなったような……




