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【7】
「わかった、わかりましたよ姫様。けど、そうなったら、私とルミは友達だろ? ちゃんと仲良くしてくれよ?」
もうヤケクソだった。
……後でニイガ王に呼ばれて投獄とかありませんよーに!
「ふふ! じゃあ、私も友達って事で! よろしく!」
ぐぅむ。
なんてこった、これがお姫様の笑顔か。
私も頑張ってるつもりだが、これには負けるな………くそ。
けど、良い娘そうでなによりだな。
守護霊が白い。
それも驚く程の白さだ。
輝いてるんじゃないかってレベルだ。
オラの色で相手の性格が分かった私にとって、良い友達を見分けるのは造作もない事だ。
これでも冒険者協会の会長だからな。
人を見る目はそれなりにあるんだ。
………と、言う事にして置こう。
何はともあれだ。
「よろしくな」
満面のキラキラした笑顔を飛ばすルミ姫様に、私も負けないくらいの笑顔を一杯作って、彼女とがっちり握手したのだった。
以下、次回!