嘘つきは、エリアボスの始まり【20】
私的には、それで十分にこの階層へとやって来た価値があると思えるんだが……しかし、それ以上の宝がわんさかあっただろうとがなり倒すういういさん。
これがういういさんのアイデンティティーではあるんだけど……ちょっと強欲過ぎる気がしないでもないなぁ……はは。
「まぁまぁ、ういういさん。この迷宮はまだ続きがあるみたいですし~? 次こそはお宝がザクザクのボーナスなエリアが待っているかもですし~? 何より短気は損気と言うじゃないですか~?」
「その台詞は、さっきの巨大イカの時も聞いてるよ! さっきのイカだって、リダさんが投げ飛ばしてくれたせいで、一銭の儲けにもならなかったんだぞっ! つか、どうしてくれるんだよっ!? どう考えても、さっきの物体エックスの一部を剥ぎ取って置けば、結構な額のお宝になったんじゃないのかっ!? 一々消滅とかさせるなよ! 倒すなら倒すで良いけど、ちゃんと原型をとどめて置けよぉぉぉぉぉっっっ!」
ういういさんは遮二無二がなり立てる。
その矛先はみかんに向かっていたので、私は敢えて何も口にする事はなかった。
言えば薮蛇になる事は目に見えているからな?
少なくとも、ういういさんは私の事も然り気無く一例の中に入れている。
この状態で、みかんのフォローになんか入った日には、私も絶対に怒りの矛先となってしまう事は分かり切っていた。
当然、自分から絡まれる様な真似なんぞしたくない。
ここは傍観者・リダを貫いて置こうか。
そう考えた私は……以後も、あれこれと喚き倒すういういさんを横目に、ただただ静かに押し黙る行動に徹して行くのだった。
……と言う所で、今回はここまで!
次回に続く!




