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こうして私は無双する・リダVer  作者: まるたん
第一編・編末おまけ短編
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会長、勇者の導きにより合コンに参加する【3】

「よかった! それでは始業式が終わったら、リダ様の元へと真っ先に向かいますねっ!」


 ユニクスは瞳をキラキラ輝かせながら、両手を合わせて喜んでいた。

 本当、そこだけ見ると麗しい勇者様なんだけどな。

 いかんせん......その、内面がなぁ。


 私は、元悪魔の勇者を傍目で見ながら、地味に複雑な心境になって行くのだった。




  ●○◎○●




 翌日。


 始業式が終わり、寮に戻って間もなくユニクスが宣言通りに部屋へとやって来た。


「ではではリダ様! 早速、街に向かって馬鹿な男共から飲食費をせしめましょう!」


 もう、最初から隠す気もなかったのか、爛々と瞳を輝かせたまま、悪どい事をさらっと言っていた勇者様。

 やってる事はセコいのだが、冷静に考えてもやっぱりセコい。


「まぁ、良いんだけどさ......」


 正直、あんまり気乗りはしないのだが、じゃじゃ馬姫のお目付け役と言う目的もある。

 ここは仕方がないと諦めるしかないだろう。


 思った私は、開き直ってユニクスについて行く形を取った。


 そこから、フラウとルミの部屋に向かい、最後にユニクスのクラスメートでもあるトモヨさんと言う人を連れて、街へと繰り出した。


「てか、フラウも合コンなんかに参加するんだな......」


 まぁ、一緒に参加して置いて、こんな事を言うのも何だけどな。


「私だって、こんなのに誘われたのは初めてなんだけど......でも、なんてかさ? 気にはなるじゃない? それに......」


 そこまで答えたフラウは、ちょっと顔を赤くさせて言う。


「もしかしたら、運命の出会いとかあるかも知れないじゃない!」


 答えたフラウは、存外気合いを入れて叫んでいた。

 愛しのパラス様は何処に行ったのだろうか?


「何気に行った合コンで、凄いイケメンとか居て、偶然席が隣だったりして......」


 あぁ......。

 駄目だこりゃ。

 完全に頭がお花畑だ。


「そこで、もう一人のイケメンが私を狙って来るの......そして、お互いに奪い会おうと熾烈な恋のバトルが......っ!」


 フラウはうっとりした恍惚の笑みで妄想の中に己の精神を埋没させていた。


 完全に恋に恋する、典型的な妄想女になっていた。


 まぁ、行けば現実を知るだろう。

 取り敢えず、放って置くとして。 


「ルミも行くんだな」


 私はジト目でルミを見た。

 思えば、こいつが好奇心だけで行動を起こす、残念な思考の持ち主であったからこそ、私がこんな所に同行するはめになった訳で。


「そうだねぇ~。どんな所なのかは聞いてはいるけど、百聞は一見に如かずって言うじゃない? やっぱり一回位はちゃんと体験して置かないとねぇ」


 相変わらずのロイヤル笑顔を無駄にキラキラさせながら言っていた。

 そう言うとは思ってたよ、私はっ!


「ったく、良いとこのお嬢様どころか、完全無欠のお姫様が街の合コンに参加とか、前代未聞なんじゃないのか?」


「え? そうなの? ユニクスさんが言うには、色々な人とコミュニケーションを取りながら、沢山の友達を作る晩餐会だって聞いてたんだけど」


「まぁ、そうな......」

 

 言ってる事はそこまで間違ってないのがタチ悪い。

 嘘をそれっぽくするには、真実を二割程混ぜるとより真実っぽい嘘になるとか言う話を聞いた事があるが、そこらを上手く使ってルミを丸め込んで来たのだろう。


 結果、異性同士でワイワイやる不純異性交遊チックな部分はひた隠しにして、単なる健全なパーティー的な感じでルミに説明していたのだろう。


 まぁ、実際に不純異性交遊的な状態にまで発展するとは思えないし......万が一の間違いを止める為に私がここにいるんだがな。


「美味しい料理とか色々出る、楽しいイベントって話だから、今から楽しみ!」


 もう、なんにも知らない世間知らずのお姫様は、ただの親交パーティーって感覚でみんなと一緒について行ってる感じだった。


 ......やれやれ。


「取り敢えず、変な男に妙な事言われたり、いきなり口説かれたりして強引に連れて行かれそうになったら私のトコに来い。ちゃんとソイツを対処してやるから」


「......え? そんな事になったりするの?」


 私の言葉にルミはかなり驚いた顔になっていた。

 本気で初耳って顔になってた。


 まぁ、そうだろうな。


「今回の集まりは、新しい出会いを求める男女の集まりって意味合いもある。てか、そっちがメインだ」


「......はぃ?」


 ああ、やっぱり分かってなかった。

 もう、見事に目がテンになってるよ。

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