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上位魔導師になりたくて!・最終試験【26】 

「ともかく、ルールはルールだ? ちゃんと私は試験のルールに従って動くさ? ああ、そうそう……今さらルール変更とか言われても断るからな? 試験途中で試験のルールを勝手に変えるとか……もはやそれは不正操作だ? この意味分かるだろう?」


 答え、私はニィ……と笑みを作る。

 完全なる詭弁かつこじつけの多い内容ではあるが、私の言い分に間違いがある訳でもない。


 よって、私は『試験中に偶然遭遇したモンスターと戦う』事もやるし、その場合は試験のルールに従い、倒した相手の能力に見合う得点を要求する。


 ……まぁ、本当にこじつけだな。

 

 しかし、これには色々と理由がある。

 表向きであろうと、この様にしなければ魔導師組合も困るのだ。


 飽くまで偶然、試験をやっていて、その試験者が試験内容と『勘違いした』事にしないと、魔導師組合は他の組合からの非難を受ける事になるかも知れないし、面倒な責任追求を受ける可能性がある。

 

 よって、詭弁であろうと何であろうと、偶発的に起きた不幸な出来事……って事にしなければならない訳だな。


「そんな訳だ? 試験はちゃんと続行! セツナさんは偶然この試験エリアで出会った遭遇者だから、上位魔導師らしく保護して、上位魔導師として最低限のモラルを元に擁護して行く事にしようじゃないか」

 

「…………」


 私の言葉にタマコは無言。

 顔を右手で覆い……完全に疲れた顔をアリアリと見せていた。


「……どうなっても知りませんからね?」


 しばらくして、負け惜しみ半分に私へと警告して来た。

 この言葉の裏には『責任は会長のアンタに全部押し付けてやるからな!』と言う意味合いも兼ねているのだろう。

 相変わらずのしたたかさ振りだ。


 しかし、こちらもかなりの我儘を言っているし、責任を私が取ると言う部分に置いても納得出来る。

 

「安心しろ。私は世界冒険者協会の会長ラスボスだぞ? 色々含めて、全て上手くこなしてやる。精々、フラウの上位魔導師免許を発行して待っている事だ」


 いつになく自信を込めて私はタマコに答えた。

 

 かくして、私はセツナさんと一緒に山神様を助けるべく、アリンやメイちゃん達と一回向かった事がある山神様の社へと向かう事になって行くのだった。


 ……と言う所で、今回はこれまで!


 次回に続く!

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